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イクボス事例集 事例05

2017年3月31日
イクボス事例集 事例05

男性社員の育児参加も積極支援へ

“ダイバーシティ”推進に30年超

イクボスの顔写真

大塚製薬株式会社

  • イクボス/しらいし こういち

白石 耕一

  • 役職/広島支店 支店長
  • 業種/医薬品の製造等

 医療品医薬品の国内大手で抗精神病薬などを手掛けるほか、一般向けには日々の健康の維持・増進をサポートする食・飲料品「ポカリスエット」や「カロリーメイト」、化粧品「UL・OS(ウル・オス)」などを展開しています。広島支店は広島市西区楠木町に構えています。

ダイバーシティの推進

ダイバーシティ、フォーラムの写真 当社は国籍、人種、年齢、性別の違いや多様性を尊重し、それぞれの能力を十分に発揮させるダイバーシティ経営を推進し、1980年代から積極的に取り組んできました。2007年にはプロジェクトを立ち上げ、その一環として、08年から社員のモチベーションアップを目的にダイバーシティに関するフォーラムを本社で実施しました。世界各地の事例を紹介しており、現在では各国から100人以上が参加するまでになりました。この理念のもと、当社では、本社主導で社内の研修が定期的に開催されています。会社から情報を繰り返し発信し、社員が研修を受講し納得することで、会社の考え方などを浸透させることは本当に重要なことであると思います。また、当社は年功序列制度ではなく、能力と成果による人事評価制度を導入しています。この制度は、多様な人材が活躍する職場において、社員のモチベーション向上という意味でも重要だと思っています。

製薬会社ならではの地域貢献

 本業を通じた社会貢献「CSV」(共通価値の創造)にも力を入れています。現在、全国34の自治体と包括協定を締結。熱中症対策や食育、生活習慣病など、当社の得意とする医療・健康分野の情報を提供しています。広島県とも2016年3月29日に包括連携協定を締結しました。「ひろしま未来チャレンジビジョン」の実現や、大規模土砂災害からの教訓を活かすために、健康増進・食育・子育支援・女性の活躍推進・防災などを始めとした7つの項目について密接な連携をとることになりました。
一民間企業の取り組みだけで終わるのではなく、広域行政との連携をはかることで、当社のノウハウが一層多くの方に届くことで、地域の活性化や県民サービスの向上につなげていきたいと考えております。

イクボス育成に注力

 現在当社では、大阪府と徳島県に事業所内保育所を設けて、子育てをしながら働く社員を支援しています。また、女性役員の比率は上場企業の平均を大幅に上回り、研究・生産・マーケティングなどの部門や、さまざまなプロジェクトでリーダーとしても活躍しています。一方、男性社員の育児参画には「イクメンセミナー」などを開催しているもののまだ課題があり、男性社員が育休を取れる環境整備は十分とは言えません。まずは、男性社員が気軽に育児のことが話せる雰囲気からつくる必要があると考えています、それには、イクボスの育成が不可欠です。このため、誰もが働きやすい職場を目指し、「イクボス同盟ひろしま」に加盟し、勉強会への出席や、管理職向けにイクボスセミナーやマネジメント研修を開いています。

育児も仕事もしっかりと

 当社の社員育成のテーマは「時間は有限、だから有効に使う」です。限られた時間の中で、業務効率と生産性を上げ、しっかりと子育て等に関わっていくことが会社にも本人にとってもプラスになると考えています。まだ道半ばですが、会社全体で新しい働き方を構築していきたいと思います。

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