(株)オガワエコノスで「イクボス推進トーク」開催しました![平成30年1月11日]
「イクボス同盟ひろしま」の活動の一環として「イクボス推進トーク」を開催。これは「イクボス同盟ひろしま」のメンバーが代表を務める企業を湯崎知事自ら訪問。経営者や管理職の方々とディスカッションを行うことで,ワークライフバランスの改善やイクボスの意義などについて理解を深めようというものです。
≫これまでの平成29年度イクボス推進トーク
[平成29年第1回]
2回目の「イクボス推進トーク」は広島東部の備後地方にて開催。知事が訪れたのは,一般廃棄物の回収や産業廃棄物のリサイクルを行っている株式会社オガワエコノス。トークは1月11日(木),府中市本山工業団地の中にあるオガワエコノス本山工場内に2年前に作られたばかりの新焼却施設・バイナリースカイの研修室で行われました。
第2回イクボス推進トーク会場[バイナリースカイ]
今回の参加者は小川勲代表取締役以下27名の方々。府中市で働き方改革を推進している府中市健康福祉部女性こども課からも3名の担当者が同席されました。
最初に前回同様,知事から広島県が考えるイクボスの重要性についての説明があります。それに続いて今度はオガワエコノス側から,現在社内でどのような取組を行っているかパワーポイントを用いての紹介がありました。
知事が関心を示したのが,誰もが誰かの代わりになれるよう「1役2名,1名2役以上」をテーマに多能工化(1人がいろんな業務をできるスキルを身に付けること)を推進しているという話の中で星取り表が紹介されたときのこと。これは社員それぞれ,どの業務ができてどの業務ができないかを「☆(星)」「△(三角)」「✕(バツ)」などの記号で表にしたもの。それぞれのスキルを“見える化”したことにより各自の現状と課題が一目瞭然となり,進歩の過程がはっきりわかると好評でした。
さらに業務の「ムダ取りカイゼン」で作業の効率化を図り,労働時間の短縮を狙うという話にも深くうなずいていました。
業務の洗い出しがされた「星取り表」
そこからはオガワエコノスの管理職から3名の方が前に出て,日々イクボスになるべく実行していることを発表していきました。
「私は3歳と1歳の子供の親をしているのですが,自ら率先して育児に取り組み,それを糧に仕事にも励んでいる姿を仲間に見せることで,社内の風土を変えていくきっかけになればと思っています。具体的には当社の“家族工場見学”というイベントに子供を呼んで,子供との関係を深めながら部下にも参加しやすい雰囲気づくりを心掛けました」(井上英樹さん/本山工場長)
「営業統括部には女性が5名いますが,私を含めてそのうち3名が育児や介護をしながら正社員として働いています。社内には出勤時間を遅らせるなどフレックス制度を活用している人もいますが,そうした中でも生産性を落とさないよう部として取り組んでいることが2つあります。1つめは“1役2名,1名2役以上”の多能工化を進めて,誰が休んでも穴埋めができるようにすること。そして2つめは毎朝のミーティングを通じて部署内で仕事だけでなく,プライベートの状況を共有することです」(山田治美さん/営業統括部リーダー)
「私自身,従業員が力を発揮していい仕事をするためには,まず働く環境が整っていることが重要だと感じています。さらに従業員が安心して長く勤められる会社はよい人材の獲得にもつながり,お客様へのサービスの質を向上させ,ゆくゆくは会社の成長にもつながります。つまり弊社では福利厚生としてではなく経営戦略として働き方改革に取り組んでいるのです。今年度の働き方改革の目標は年次有給休暇の取得率アップ。社員の多能工化や業務のムダ削減を行いながら,目標を達成できるようがんばりたいと思います」(小川悟さん/常務取締役)
発表する同盟メンバーの小川悟常務取締役
知事が最も深くうなずいたのは,「業務のカイゼン活動により工場内の休暇取得が20%アップし,さらに売り上げも20%アップした」というオガワエコノスの“結果”。そこには労働時間短縮を行いながら生産性も上げるという,広島県が掲げる欲張りなライフスタイルが見事に実現されていました。働き方改革の具体性については暗中模索の企業が多い中,すでに実践を進め,結果に結びつけているオガワエコノスに,「元気な会社として府中からがんばってほしい」という言葉を送りました。
さらに府中市女性子ども課の山田資子課長もオガワエコノスの取組を聞き,今後は市内の企業の働き方改革のモデルになってもらいたいという期待を述べました。
発表者の部下の方からもコメントをもらいました
本日のディスカッションを通じて感じたこと,今後イクボスとしてやっていきたいことを宣言する「イクボス宣言」には各事業部の代表者3人が参加。「仕事と私生活の充実」「休みやすい環境づくり」などと書いたフリップを掲げ,引き続きイクボス活動を充実させていくことを誓いました。
最後には小川勲代表取締役があいさつに立ち,,今後一層の成長を約束。「引き続き足元の小さな取組を確実に行いながら,お客様からも従業員からも選んでもらえる企業になりたいと思います」という決意を述べて第2回目の「イクボス推進トーク」は終了したのでした。
今年度のイクボス推進トークの様子はこちらから
(株)マエダハウジングで「イクボス推進トーク」を開催しました![平成29年12月21日]
昨年度のイクボス推進トークの様子はこちらから
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(株)広島銀行で「イクボス推進トーク」を開催しました!![平成28年11月15日]