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知事記者会見(令和2年7月28日)

印刷用ページを表示する掲載日2020年7月31日

 記者会見などにおける知事の発表や質疑応答をブランド・コミュニケーション戦略チームでとりまとめ,掲載しています。
 なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
 動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。

会見日:令和2年7月28日(火曜日)

発表項目

〔動画(1)(2)(3)〕

(1)若年層の未来チャレンジを応援する動画配信企画について

質問項目

(2)若年層の未来チャレンジを応援する動画配信企画について

(3)新型コロナウイルスによる県内経済への影響について

〔動画(4)(5)〕

(4)感染状況レベルごとの判断基準について

(5)新型コロナウイルス接触確認アプリ等について

〔動画(6)(7)(8)(9)(10)〕

(6)感染状況レベルごとの判断基準について

(7)本県における感染状況等について

(8)緊急事態宣言の市区町村単位での発令について

(9)感染者情報等の公表について

(10)被服支廠の保存や利活用に係る検討状況について

会見録

 (幹事社:毎日新聞)
 幹事社の毎日新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,14時00分を予定しております。ご協力をお願いします。まず,知事から発表がありますので,お願いします。

若年層の未来チャレンジを応援する動画配信企画について

 本日,私から1点発表項目がございます。若年層の未来チャレンジを応援する動画配信企画についてでございます。この度,広島県では,新型コロナウイルス感染症の影響で,学習機会が十分に確保できなかった若年層の未来チャレンジを応援するため,広島のプロフェッショナルな方々を紹介する動画配信を行います。第1弾は,7月31日から,金曜日ですけれども,TikTokの県公式アカウントで配信を開始いたします。広島のプロフェッショナルな方々は,4人で,資料にあるとおりでございます。今日は,「広島交響楽団チェロ奏者のマーティン・スタンツェライトさん」,そして「福山ニューキャッスルホテル料理長の星本敏男さん」の動画をサンプルでご覧いただきたいと思います。〔動画を放送〕動画は,4名それぞれの方について,「広島で働くことの楽しさ」,それから「広島で生きる想いとその魅力」,「若年層へのメッセージ」をテーマに,3本ありまして,今,ご覧いただきましたのは,エピソード1の「広島で働くことの楽しさ」で,今回,配信するのは,4人分のエピソード1であります。エピソード2とエピソード3は,順次配信してまいります。若年層の皆さまには,新たな生活様式の中で,さまざまな場面で戸惑いであるとか,あるいは将来への不安を感じることもあると思いますけれども,広島のプロフェッショナルな方々の職業への熱い思い,広島で活動する意義や楽しさというのをご覧いただきまして,「夢」と「希望」を持って,学業に励んでいただきたいと考えております。なお,今の〔動画〕が第1弾なのですけれども,第2弾は,ひろしまサンドボックスとのコラボレーションを予定しております。今後は,県のさまざまな事業とも連携しまして,若年層を含む幅広い世代にも,広島県で働きたいと思っていただけるような動画を配信してまいりたいと考えております。私からは以上です。

 (幹事社:毎日新聞)
 この件について,質問がある社は挙手をして社名を名乗ってからお願いします。なお,手話通者の方が通訳しやすいよう,質問は,はっきりとおっしゃっていただきますようお願いします。

 (朝日新聞)
 朝日新聞の北村です。2点お伺いします。若年層とありますけれども,これは社会人になる手前の方という〔ことでよろしいでしょうか〕。

 (答)
 主に学生さんです。

 (朝日新聞)
 このような広島県内で働くというところをアピールするということは,〔人口の〕社会減のところを食い止めたいというか,そういった思いが強いからこういった形で何か県としてやられているということになるのでしょうか。

 (答)
 〔人口の〕社会減というのもありますけれども,今のコロナの状況の中で,生徒・学生の皆さんが,少し思いをくすぶらせているところがあるのではないかと思っておりまして,そこを何と言いますか,元気を出してもらうというか,あらためて,広島の「人」にフォーカスを当てて,その良さというものをあらためて知ってもらって,そしてモチベーションをもう一度上げてもらうという,そういうことを期待してつくらせていただいております。

 (幹事社:毎日新聞)
 〔他に質問が〕ないようですので,続いて,幹事社質問に入ります。

新型コロナウイルスによる県内経済への影響について

 (幹事社:毎日新聞)
 有効求人倍率や日本銀行発表のDIが大幅に悪化するなど,新型コロナウイルス感染拡大による県内経済の悪化が数字となって表れてきています。県内景気に対する知事の現状認識と,今後,新たにどのような回復策を講じていくおつもりか伺います。お願いします。

 (答)
 まず県内経済の現況ですけれども,やはり外出自粛,あるいは休業要請といったような影響を受けて,飲食業それから小売業で大幅に売上が減少しているところがあります。それから,県境をまたいだ移動について,やはり自粛をお願いしてきたということもあって,観光関連の産業も非常に低迷しているということがございます。さらに,世界各国で,経済活動が規制されていて,さまざまなものに対する需要が大幅に減退しているといったようなことがありまして,〔それ〕で,県内の製造業にも,その影響がでてきている。〔それ〕で,結果として,さまざまな生産調整も行われているといったことで,幅広い業種で影響を受けたと認識しております。足元では,一部,個人消費の下げ止まりというものも見られるところで,持ち直しが期待されていたところですけれども,一方で,感染者数が全国的に,また拡大しているという状況がありますので,再び消費マインドが冷え込んでいくと,そして,経済回復が遅れるということも懸念されるところであります。そういう意味では,予断を許さない状況に,今,あるのかと思っております。このような中で,対応策としては,実質無利子・無担保の融資制度による迅速な資金繰り支援であるとか,あるいは商工団体と連携して経営や雇用に関する相談支援体制を強化していきまして,事業継続,それから,雇用の維持を図ってきたところであります。さらに,特には,影響が大きい飲食店であるとか,観光施設につきましては,テイクアウト,それからデリバリー対応の支援であるとか,あるいはクラウド・ファンディングを活用した資金調達の支援,それから今,始まっていますけれども,宿泊の割引プランあるいは県内旅行のプランを造成する県内宿泊事業者や旅行業者に対する補助といったような形で,県独自の支援を行っているところでございます。〔それ〕で,今後,引き続き,この感染拡大の防止,それから経済活動を日常に戻していくと,その両立をしていかなければいけないので,そのためには再び行動制限をしなくてすむような取組を進めていくことが重要であると思っています。〔それ〕で,やはり感染拡大の防止というのは,そういう意味では重要なので,これについては,検査体制の拡充を図っていくということで,先般「広島積極ガード宣言」という形でやっています。それから,お客様に,より安全に,より安心して施設を利用していただく,これは飲食店であるとか,観光施設になりますけれども,あるいは小売業で,そういう環境を整えていきたいと思っておりますので,県としては,感染症対策取組宣言店,これを進めているところでありますので,これの業種・業態を拡大していって,数としても増やしていきたいと考えています。〔それ〕で,この宣言店は,国の接触確認アプリであるとか,今,県の方で用意しているQRコードを使った店舗の,そこに立っていることを〔位置情報で〕測るシステム,これの活用などと一体的に導入していただけるように,これは県民とそれから事業者の皆さまにも働きかけてまいりたいと考えています。〔それ〕で,県内の中小企業について,長期的な視点からいくと,各事業者が販路拡大であるとか,従来の販路がつまったとき,他の販路を活用するという意味で販路拡大であるとか,あるいはこれまで対面で行ってきていたビジネスを非対面型に変えていくといったようなビジネスモデルの転換など,「新しい生活様式」の下での事業展開の支援などに引き続き取り組んでいきたいと考えています。今後も,状況というのは,刻一刻と変わっていくと思っておりますので,県内企業の事業活動の動向には,十分注視して,価値の変容であるとか,あるいは新しい生活様式に適応した企業の成長,これを実現するために必要な支援というのをタイミング良く,かつ,スピーディーに進めていきたいと考えているところであります。

 (幹事社:毎日新聞)
 この件について,質問がある社はお願いします。

感染状況レベルごとの判断基準について

 (NHK)
 NHKの秦と申します。知事,経済活動と感染拡大防止を充実していかないといけないとおっしゃったと思うんですけど,県内でも全国でも,コロナの患者が増えている中で,再びの緊急事態宣言とか,いや〔緊急事態宣言ではなく〕休業要請とか県をまたいだ移動制限とか,そういったことは,考えていらっしゃらないということでよろしいですか。

 (答)
 考えていないというか,それはもちろん状況がどう変化するかということで,状況次第では,もちろん,そういうことはやらざるを得ないことがあると思いますけれども,現時点で言いますと,まず何と言いますか,今の感染の拡大傾向というのを抑え込んでいくということが非常に重要だと思っています。行動制限を行うと,これは人と人との接触を遮断することになるので,効果は大きいのですけれども,ただ,他の副作用,経済的にも社会的にも,副作用〔が〕非常に大きいですし,それは健康と関連しないかと言うと〔そういうわけではなくて〕,健康とやはり結びついているような副作用になっていきますので,現時点では,外出の自粛要請であるとか休業要請ということは,現時点では考えていない。 そうならない,そうしなくて良いように,コントロールしていきたいということで,先般,この「広島積極ガード宣言」を出して,行政としての取組と,それから県民の皆さまや事業者の皆さまに取り組んでいただきたい例を,今,発表していますので,それをまず徹底していくということを,しっかりしたいと思っています。

 (NHK)
 例えば,どのくらいのレベルになったら再び休業要請とかを考えざるを得ないという基準みたいなものはあるのでしょうか。

 (答)
 それについては,以前から感染状況の警戒の目安というものを考えていきたいと申し上げているところで,これについては,いずれにしても,今,調整中であります。具体的にどうなったら,休業要請を出すのかということについては,これは総合的に,やはり判断すべきことなので,「こうなったら,特に具体的なアクションとして休業要請〔を〕出します」というのは,ちょっと言いにくいところがあるのですけれども,いずれにしても新規感染者の数であるとか,あるいは感染経路不明の数であるとか,また,全国的な状況であるとか,もちろん医療の状況といったようなことを総合的に詰めながら判断していきたいと思っているところです。

 (NHK)
 今,「調整中であります」と言われたのは,目安を考えているところだということでしょうか。

 (答)
 そうです。感染状況の厳しさというものをどう見ていくかということについては,議論しているところでありまして,そういった中で〔最近〕ちょっと,ばたばたと〔感染者が〕増えてきたので,今,専門家の皆さんを含めて,どちらかというと感染防止対策の方に全部シフトしているところなので,また,あらためて検討し直して,公表していきたいと考えています。

 (NHK)
 ありがとうございます。

 (中国新聞)
 すみません,中国新聞〔の樋口〕です。今の〔質問の〕関連ですけれども,やはり,以前からの話でいきますと,何らかの数値というか,一定の数値的な基準を設けるみたいなイメージだということでしょうか。

 (答)
 いや,ですから基準というと,また,すぐ「じゃあ,こう基準にヒット〔一致〕したら,こうするのですか」という話になるので,基準ということではないです。ただ,「注意しなければいけない」という目安のレベルというか,そういうことは〔設けることが〕あるかと思います。

 (中国新聞)
 明確な数値というよりは,もっと幅を持たせたようなものになるということですか。

 (答)
 というよりも,これはやはり複数のいろんなもの〔要素〕を見ていかなければいけないので,何かがヒットしたら「こうなります」ということでは,なかなかないと思うのです。〔それ〕で,それからもう一つ重要なのは,一般的にというか,人的な接触を全面的に遮断しますと,例えば外出自粛をしますといったことは,それは何を意味しているかというと,今の保健所での積極的疫学調査であるとか,あるいは,これから拡大しようとしている〔検査体制の話だが〕,身近なところで検査を受けてもらって,早めに発見していくということでは,感染拡大が止まらないと,そういうことを意味しているので,それ〔積極的疫学調査や検査体制の拡充〕で,まだ,やっていけるという状況の中で,それ〔外出自粛陽性等〕をやる必要はない。だけど,それがあるということは,そういうことの裏返しでもあるので,疫学調査がしっかりとできるかどうかというのは,これはなかなか数字で表すことが難しいところがあるわけです。だから今は,疫学調査の対象なり,検査の対象なりを拡大しているところですけれども,そういったところをしっかりと拡大〔していく〕というか,〔自粛要請ではない感染拡大防止策の〕運用をしっかりとやっていくということが大事だと思っているのですが,〔疫学調査がしっかりとできているかどうかなど〕なかなか簡単には判断できないようなものも含めて,考えていきたいということです。〔それ〕で,実態として,これをあまり言うと,また怒られますけれども,いろいろ数字の基準をつくって,公表されている地域もありますけれども,それで,何かアクションが変わっていくということでもありませんので,やはり実態として,何か発表するとしたら〔アクションも必要で〕,先般は,急に感染状況が悪化してきたと〔いう状況〕,7月に入って〔からそうした状況があったので,それ〕を踏まえて,「〔広島積極〕ガード宣言」というものも出しましたけれども,そういう形で,何かアクションとセットで考える必要もあるかなと思っています。そういう意味も含めて,なかなか一律にこうだ,ということではないのではないかと思っていますけれども。ただ,まったく何のメッセージもないというのも困るので,そういったことを出していくということです。その上での,目安というようなことを考えていくということです。

 (中国新聞)
 時期とかも含めて,それはまだ定まっていないということで〔良いでしょうか〕。

 (答)
 時期というのは。

 (中国新聞)
 何らかの〔目安についての発表の時期は定まっていないということで良いでしょうか〕。

 (答)
 発表の〔時期〕ということですか。本当は先週くらいに出したかったのですけれども,先々週とかです。ちょっとそういう状況ではなくなったので,今,あらためて仕切り直しているところです。

 (中国新聞)
 ありがとうございます。

新型コロナウイルス接触確認アプリ等について

 (HOME)
 広島ホームテレビの井上です。すみません,先ほど,知事がちょっとお話されていたのですけれども,現時点で,もしわかっていればというお話ではあるのですが,国の接触確認アプリの件で,今月だけで,今,100人近い陽性者が確認されているのですけれども,その中に,接触確認アプリを入れられている方がどれくらいいらしたか,もし把握されていれば教えてください。

 (答)
 県内の陽性者ということですか。

 (HOME)
 そうです。

 (答)
 これはどうだろう,〔事務方に向かって〕聞いていますか。聞いていない〔ですか〕。

 (HOME)
 現状では,わからないということですか。

 (答)
 はい。

 (HOME)
 了解しました。あともう一つおっしゃっていた,QRコードの件なのですけれども,いつ頃にリリース予定であるとか,そういったものは,目途〔は〕見えているのでしょうか。

 (答)
 これはいつ頃と言って良いのかな〔事務方に確認を求める〕。

 (事務方)
 準備出来次第,8月のなるべく早い時期に〔と考えています〕。

 (答)
 8月のなるべく早い時期というようなイメージで〔取り組んでいます〕。

 (HOME)
 ありがとうございます。

感染状況レベルごとの判断基準について

 (中国新聞)
 中国新聞の宮野と言います。先ほどの警戒の目安の部分なのですけれども,県が四つのレベル分けをして,現状分析や対応を,ある程度,事前に決めてらっしゃると思うのですけれども,ここと対応した目安ということになるのでしょうか。

 (答)
 いや,違います。

 (中国新聞)
 なので,単純に警戒を呼び掛けるかどうかという〔目安なのでしょうか〕。

 (答)
 そうです。

本県における感染状況等について

 (HTV)
 広島テレビの門脇です。先週の知事定例〔会見〕の中で,専門家の方から,「第二波の入口に差し掛かっている」というような知事のお話がありましたけれども,今,今週もだいぶ感染者の人数が増えまして,あらためて,第二波が発生したというような認識はいかがでしょうか。

 (答)
 特に〔先週から〕認識が変わっているわけではありません。

 (HTV)
 それでは,まだ第二波とは言えないという認識でしょうか。

 (答)
 第二波というか,「第二波の定義って,何でしょうか」ということもあります。〔それ〕で,陽性者が増えていることは,間違いないことでありますので,今後の推移を見ていく必要があるということだと思います。〔それ〕で,これは最終的には,後から評価をするような話で,第二波というものが,第二波だったのだけれども小さいこととして受け止められるのか,あるいは,今後,ものすごく〔陽性者が〕増えていった場合,これが明らかに第二波ですと,あるいは,大きな第二波ですと,認識されるかもしれませんけれども,これは第二波というものの定義が,あまり明確ではないところで,「第二波です」とか「第二波ではありません」という議論を今の時点でするのは,あまり意味がないかと思っています。これは経済動向で,最終的に景気の山とか谷とかというのが,1年とか1年半とか経ったところで判断されるということもありますけれども,それと似たようなところがあると思います。それよりも,足元,今の感染状況をしっかりと認識した上で,どうした対策,ないし,どうすることが必要かということを考えていくことが重要だと考えています。

緊急事態宣言の市区町村単位での発令について

 (NHK)
 すいません,NHK秦です。コロナに関連してなのですけれども,全国知事会の会長が,緊急事態宣言を都道府県単位ではなくて,市区町村単位にするように〔国に〕要望されたと思うのですけれども,知事はどういうお考えでしょうか。

 (答)
 これは両方〔の考え方が〕あると思います。緊急事態宣言を都道府県単位でだして,〔それ〕で,具体的な休業要請だとか,例えば,外出自粛みたいな,具体的な行動制限というような対応策については,知事が範囲を決められるので,そういう〔市区町村に限定するような〕やり方もあると思いますし,あるいは,国として,法律的に範囲と期間を定めて,国が発表するということになっていますので,国の方で決めて発表しても良いと思います。

 (NHK)
 ありがとうございます。

感染者情報等の公表について

 (読売新聞)
 読売新聞の木村です。コロナ患者の情報の公開について伺います。21日に新しい基準を発表されまして,それまで非公開が多かった居住地を公表していただくことになったのは非常に有難いのですけれども,一方で,職業が公開されなくなって,これは県民の皆さまが感染経路をわずかでも伺えるために,非常に重要な情報だと思うのですが,よく最近のレクでも,会社員,自営業,その範囲も言えないとおっしゃることがあるのですが,これを公表したからといって,個人の特定に繋がるとは思えないのですけれども,その辺りの基準を見直すお考えは,今後おありでしょうか。

 (答)
 これは,そもそも職業を発表するかどうかというのは,不特定多数の人に接する機会がイメージされるような職業というだけではなく,実際に接触があったかどうか,あるいは,接触機会があったかどうかということが重要なのだと思うのです。ですから,不特定多数の方に接する機会がある職業で,なおかつ,発表しなければ感染拡大のおそれがあるといったような場合であるとか,接触者の特定が困難な場合には,発表すると思います。一方で,その職業について,やはり非常に微妙な感覚をお持ちの方もたくさんいらっしゃるので,それについては,非常にセンシティブな情報として,現時点では,扱いたいと考えています。

 (読売新聞)
 発表の必要性があるかどうか,これを判断するのが県のみとなると,非常に恣意的な判断が入るのではないかという懸念があるのですが,その辺りはどうでしょうか。

 (答)
 それは致し方がないということです。我々以外は判断できませんので。

 (読売新聞)
 確かにセンシティブな情報ではあるのでしょうが,先ほども申しましたように,例えば「○○市の会社員」,これでも人が特定されるのでしょうか。

 (答)
 「会社員」であれば特定されないかもしれませんけれども,その他〔の〕職業の中には,かなり特定される職業もあります。ある職業は言って,ある職業は言わないということ自体が,やはり,いろいろ課題をはらんでいると思いますので。〔それ〕で,「○○市の会社員」という発表をしたら,県民の皆さんに,何と言うか,対応が何かできるとか,そういうわけでもありませんので,個別に,ある方のケースに紐づいた形で職業を発表するというのは,現時点では考えていないということです。発表しないということにさせていただきたいと思っています。ただ,何と言いますか,一定〔の数を〕まとめて,マクロの状況みたいなことは発表したいと思っていますので,そういう中で,どんな職業が多いかとか,そういうことは,場合によってはというか,これからちょっと,よく見てみる必要はあるのですけれども,発表できるかもしれないということで,検討したいと思っています。

 (読売新聞)
 現実として,公表基準を盾に,職業は一切発表しないということが現在起こっていますし,県の基準を盾に,広島市や呉市や他の,いや,呉市は〔実例が〕ないですけれども,他の保健所設置市は,県の基準を盾にして,一切発表しないということも起こっていますので,その辺りのことは,今後,少しご再考願えればと思います。

 (答)
 県の基準を盾にしてと言うか,それは3市と県で,〔公表事項は〕こういうものにしましょう,と話し合いをして,合意した結果なので,それは盾にして〔ということではなく〕,県の基準というか「こういう発表にしましょう」という〔3市と県の合意した〕内容に沿って発表されているということです。その中で,個別に先ほど申し上げたように,不特定多数の方に接触する機会がある職業で,〔それ〕で,発表しなければ感染拡大が起きるおそれがあるといったようなことであるとか,あるいは接触者が特定できないといったような場合には発表したいと思っています。

 (読売新聞)
 私どもマスコミの立場からすると,この基準ができてから,やはり情報公開が後退したというイメージを抱いていますので,基準というものは,一度決めたら動かせないものではないと思いますので,庁内で,再びご検討いただければと思います。

 (答)
 それは,ご要望として受け止めます。

 (読売新聞)
 はい,そうです。よろしくお願いします。

 (幹事社:毎日新聞)
 すみません,時間が来ましたので,次を最後の質問にしたいと思うのですが,質問していない社があれば,コロナ以外のことも含めて〔お願いします〕。

被服支廠の保存や利活用に係る検討状況について

 (NHK)
 NHKの五十嵐です。被爆建物旧陸軍被服支廠の関連で伺います。先週の記者会見で8月6日の原爆の日に安倍総理大臣の現地視察の可能性について触れられていました。日程は来週に迫ってきていますが,その後,新たな情報は入っていますでしょうか。

 (答)
 総理の日程については,まだ具体的に,特に連絡がありません。

 (幹事社:毎日新聞)
 時間が来ましたので,これで知事定例会見を終わります。次回の定例会見は8月4日火曜日の午前10時30分からを予定しています。ありがとうございました。

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(資料)若年層の未来チャレンジを応援する動画配信企画について (PDFファイル)(609KB)

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