記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。
会見日:令和元年9月17日(火曜日)
(1)「どこでもオフィス in 江田島」の実施について
(2)ローマ法王台下の広島訪問について
(3)広島クリスタルプラザ等の売却について
(4)国会議員の育休取得について
(5)ローマ法王台下の広島訪問について
(6)広島高速5号線について
(7)公立高校の入試改革素案について
(幹事社:NHK)
幹事社のNHKです。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,14時00分を予定しています。ご協力をお願いします。まず,知事からの発表がありますので,お願いします。
本日1件,発表項目〔が〕ございます。「どこでもオフィスin江田島」の実施についてでございます。広島県では,10月1日火曜日から5日土曜日までの5日間,江田島市におきまして,都市部で働くIT人材などを対象に,「お試しオフィス」を活用したリモートワークの体験ツアー「どこでもオフィスin江田島」を実施いたします。現在,県では中山間地域における新しいワークスタイルの定着に向けて,県と六つの市町で連携いたしまして,「お試しオフィス」を活用したサテライトオフィスの誘致を昨年度から進めています。昨年度6市町を訪問された首都圏等の企業の皆さまからは,「出会った方から,地域を良くしたいという熱意が伝わった。」であるとか,「地域のことが良くわかり,そこで働くイメージが具体的に沸いた。」,あるいは,「短時間でも良いので,本社とのテレビ会議などが試してみたかった。」などのご意見をいただいておるところであります。こうした意見などを踏まえまして,今回のツアーでは,江田島市内のワーキングスペースでのリモートワークを体験していただくだけでなく,地域との交流を深めていただくために,地域の方々との交流の場を設けまして,さまざまな体験と出会いを通じて,「地域で仕事をしながら,つながりを作る。」という新たな働き方を実践していただく内容となっております。今回,リモートワークが可能なIT人材を中心に,10名程度の参加者を予定しておりましたが,実は,既に定員の倍以上の方に応募いただいておりまして,注目の高さが伺えるところであります。メディアの皆さまには,ぜひ,非常に企業の注目の高い状況ですので,広島を舞台にITを活用して行われる「地域で仕事をしながら,つながりを作る」という新たな働き方について,ぜひ,ご取材いただければと思います。なお,江田島市では,今回のツアーに限らずリモートワーク体験などを随時受け付けておりまして,さらには,配布のリーフレットに記載の他の5市町〔三原市,庄原市,安芸高田市,大崎上島町,神石高原町〕においても,10月以降,順次,体験ツアー等を行いますので,詳細が決まりましたら,別途お知らせさせていただきたいと思います。県では引き続き,広島の中山間地域の魅力を活かした新しいワークスタイルの定着に,より一層取り組んでまいりたいと考えております。私からは以上です。
(幹事社:NHK)
この件について,質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。ないようですので,続いて幹事社質問に入ります。
(幹事社:NHK)
ローマ法王の来日日程がこのほど明らかになりました。被爆地である広島も訪れることになりますが,まず知事としての受け止めを伺います。また,今回の訪問について知事としてどのような期待をしているか,あわせてお伺いします。
(答)
あらためてではありますけれども,ローマ法王が,被爆地広島を訪問されることになりまして,大変,喜ばしく思っております。県民を代表いたしまして,心から歓迎の意を表したいと思います。これまで,一昨年には,サンピエトロ広場での一般謁見で直接,議長と共にお目にかからせていただきまして,その後も,さまざまな機会を通じて,度々法王の広島訪問を要請させていただいてまいりました。こうした「ひろしま」の思いが通じたものと考えております。ローマ法王に共感と尊敬の念を抱く人々というのは,宗教や宗派を問わず世界中に今,いらっしゃると認識しておりまして,ぜひ,ここ広島から世界に向けて,核兵器のない平和な世界の実現に向けた力強いメッセージを発信していただいて,核兵器廃絶に対する国際的な機運を大きく高めて,世界中の人々にその実現への希望を与えていただきたいと思っております。核軍縮の機運自体,現状,後退しているとすら感じられるような昨今の国際情勢ですけれども,こういった中で法王に,被爆地広島から力強い平和のメッセージを発信していただくということは,世界に大きなインパクトを与える出来事になるのではないかと思っております。核兵器のない平和な国際社会の実現に向けた新たな歩みに繋がっていくものと期待しているところでございます。
(幹事社:NHK)
この件について,質問がある社は,お願いします。
(読売新聞)
すいません。読売新聞の木村です。正式発表から少し時間が経ちましたけれども,広島における具体的な日程や内容等は少し具体化したでしょうか。
(答)
それは,まだ調整中というところで,大きな変化はありません。
(幹事社:NHK)
他に質問がある社は,お願いします。
(読売新聞)
本日,午前常任委員会が開かれまして,総務委員会の方で土地信託事業の売却について,正確な数字が公になりました。債務負担行為が約73憶〔円〕,不動産評価額が40憶〔円〕を少し超える程度ということで,評価額を超す売却を見込んでいるという説明〔が〕ありましたが,不動産の評価額で売却された場合はですね,借入金との差額30憶円以上,これはもう公金で負担されるということですか。〔公金で負担する〕という方針と伺っていますが,そういう方針ということで間違いないですか。
(答)
公金でと言いますか,これは最終的に予算の中で処理していく必要があると考えています。
(読売新聞)
こういう結果に終わったことについて,当初の計画が甘かったのではないかという見方もあると思うのですが,知事のお考えを聞かせてください。
(答)
いくつか要因があると思うのですけれども,もちろん不動産の運用です。これはある意味,収益を目指した事業でありまして,これ自体〔が〕収益を目指す。〔収益を目指すという〕目的が政策的にどうだったのかということと,これは収益がでても,でなくてもそういう課題があったかと思いますけれども,その中でまさに〔収益を目指す事業に〕不慣れな我々が,知識を持たない事業として,そういうことを進めたということが,一つあると思います。それからもう一つは,その時には明らかになっていなかった〔ことですが〕,後々,信託事業の裁判の中で明確化してきたことですけれども,そういう収支が赤字になったところで,信託側は責任を負わないという判例がでていまして,そういったことが当初想定されていなかったということです。そういったいくつかの要因があわさって,こうなっているのかなと認識しています。
(読売新聞)
事業自体は,失敗だったとお考えですか。
(答)
事業自体は,再開発という側面もあったかもしれないと思いますけれども,収益を目的としたところで,その収益が確保できていないわけですから,これは成功したとは言い難いと思っています。
(読売新聞)
失敗だったということでよろしいですか。
(答)
成功したとは言い難いということです。
(読売新聞)
予算に債務負担行為を計上されたということで,売却益で補填があったとしても,いくばくかは県民の皆さまの税金で穴埋めすることになると思いますが,そのことに関して納税者の方にメッセージというか,お言葉があればお願いします。
(答)
非常に遺憾なことだと思っております。
(読売新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:NHK)
すいません。幹事社質問の関連で,どなたか質問がある社はいらっしゃいますでしょうか。特にないでしょうか。はい,〔それ〕では,引き続き一般質問で他に質問がある社はお願いします。
(中国新聞)
中国新聞の村田です。先週の会見に続くような形になるのですけれども,先日,知事からもコメントをいただきましたが,小泉環境大臣の育児休業の取得に関してです。まず,〔知事〕メッセージを出されましたけれども,あらためて今回,〔小泉環境大臣は〕当初,閣僚に就任される前と後で少し言い方が変わられている部分もあると思いますけれども,育児休業をめぐる環境相の発言についてどのように受け止めていらっしゃいますか。
(答)
何についてですか。
(中国新聞)
育児休業をめぐる発言について。小泉さんが発言されている内容について,どのように受け止めていらっしゃいますか。
(答)
小泉環境大臣の発言について,私がどう受け止めているかということですか。発言の内容が「古い」とかいろいろありますけれども。
(中国新聞)
公務に影響のない,公務とかを見極めながら,それから危機管理とか,確か三項目あったと思いますけれども。奥様のご体調と。それを見極めながら検討していくというご発言だったと思いますが,ここについてです。すみません。
(答)
それはまさに,鈴木〔三重県〕知事のご助言もあったと思いますけれども,公務に対する責任と,それから育休というか,奥様の,ご夫人の状況。育休を取る必要性の部分と,それから当然インパクトであるとか,あるいは何でしょう。ご本人が子どもと過ごす時間,貴重な時間等,そういったことを勘案してバランスをとって決められるということは良いことではないかなと思っています。
(中国新聞)
仮に〔小泉環境大臣が〕取得されればですけれども,閣僚としては初めての取得になると思います。国会議員〔の中には〕何人かそういう動きもあったと思いますけれども,知事ご自身は,首長としてはかなり早期の段階で実際に取得されたと思いますけれども,2010年に取得されて,今10年近く経った中で,あらためてこういう議論が出てくることについては,どんなふうに受け止めていらっしゃるかなと思うのですが。
(答)
私が育休を取ったときにはさまざまなご意見,両方〔の意見が〕,賛成から反対まで両方ご意見がありまして,それから10年経ちましたけれども,社会全体の理解は進んでいると思うのですが,出てくるご意見はあまり変わらないというような印象です。特に例えば,危機管理の話も,今,先ほどご指摘もありましたし,大臣も〔危機管理については〕認識されていると思いますけれども,少なくとも育休で〔あることが問題なのだろうかと思います〕。小泉大臣がどちらにお住まいなのかというのは私は正確に知りませんけれども,隣にお住まいなのか,選挙区ベースなのか,いずれにしても遠く海外に出張に行ったりというよりは,よっぽど近いところにいらっしゃると思うので,危機管理上はまったく問題ないと思いますし,〔それ〕でも,やっぱりそういったご批判が出てくるという〔ことがあります〕。あるいは大臣として,急病になられたらどうなのかとか。今回,ご結婚されましたけれども,新婚旅行に行かれるということは,あまりなかったかもしれませんけれども,いろんな理由で職務から離れざるを得ないということもありますので,そういったものを全て否定するのか,それとも育休だけ否定するのか。育休だけ否定するのであれば,なぜ育休だけが否定されるのかというところに,やはり価値観が現れていると思いますので,本来,例えば,直接公務に関わっていないということであれば,理由は何であれ同じなのですけれども,育休だから問題だというのは,少し意識改革が必要なのではないかなと思います。
(中国新聞)
今,まさにお話があった,10年前とそんなに変わらないというご意見でしたけれども,その中でも。
(答)
出てくるご意見が〔変わっていないということ〕です。
(中国新聞)
とりわけ,なかなか民間企業で働いていらっしゃる一般の方々が,取りにくい環境にある中で,そういうことをされるのはいかがなものか的なご意見も出ていると思うのですけれども,これはまさに10年前に同じ意見があって,いろいろバトルになったこともあったと思いますけれども,あらためてそこについてのお考えを,要するに政治家の方,首長の方等が取られる意義というところにも繋がると思うのですけれども,その辺りを教えてください。
(答)
これまで10年間,男性の育休取得の推進ということをやってきて,実際に県内の企業でも多くの男性が育休を取っていただきました。そういう中で,よくある意見として「中小企業では難しい」とかありますけれども,決してそんなことはなくて,中小企業においても,しっかりと育児休業を取れているところもある。〔それ〕で,むしろそれが会社にプラスの影響を与えているという事例もたくさんあります。そういうことも含めて,〔育児休業を〕取りにくいと感じている人が取れるようにするために,まさに大臣等が動いていらっしゃると思うので,私はです。そういう取組をもっと多くの人が取って,社会的に育児休業を取るということが当たり前だと認識される社会を築いていくべきではないかと思っています。
(中国新聞)
そういう意味では,知事が〔育休を〕取られた広島県では,先週の会見でもありましたけれども,3割くらい県庁の職員の方は育児休業を取られているということで,あらためて,ご自身が〔育休を〕取られたことで,県の組織というのが変わったかどうか,あるいは育休〔を〕取られた後には,かなり反響があったということで,一定の成果があったという総括もされてらっしゃったと思いますけれども,その辺り,自身の体験を振り返って,どのように現状を見ていらっしゃいますか。
(答)
まさにそのとおりで,広島県では県内の育児休業を取る男性の方の割合は,ずっと,常に全国平均よりも上回る形で推移していますし,〔県〕庁内〔の育児休業取得率〕もなかなか伸びなかったのですけれども,「いや,もう,取るんだ。」ということにしたら,2年くらいで3割に上がりましたか。その前は10パーセントくらいだったか,ちょっと正確には覚えていないのですけれども,〔事務方に〕確認していただければと思いますけれども,いろんな理由はあるのだけれども,とにかく「〔育児休業を〕取るのである」ということにしたら,〔それ〕で,「それは,上司の責任において進めるのである。」ということにしたら,2年くらいで3割超えになってきましたので,そういったことも可能なのではないかと思います。
(中国新聞)
そういう意味では,今回,〔小泉環境〕大臣が〔育休の〕取得を検討されているということでありますけれども,何か,大臣に対して,いわゆる先輩としてのアドバイスと言うと変なのですけれども,メッセージがあれば教えてください。
(答)
先輩としてのアドバイスという程では〔なく,そのような〕おこがましいことは申し上げませんけれども,ぜひ,注目を浴びている〔方ですし〕,メッセージを発信する力が強い小泉大臣でありますから,適切な形で,もちろん,やはり責任ある立場ですから,それとのバランスということは考える必要があると思いますけれども,うまくバランスとりながら,〔育休の取得を〕実現して,社会に一石を投じて〔いただきたいと思います〕。あるいは男性の育児休業の取得というよりは,男女で子育てに関わって,さらに,それを社会的に支えていくということが実現するような取組をしていただければと期待しております。
(中国新聞)
ありがとうございました。
(幹事社:NHK)
今の〔質問に〕関連質問がある社はありますでしょうか。
(幹事社:NHK)
〔ないようですので〕ちょっと幹事社から,ローマ法王の話の関係で戻るのですけれども,ローマ法王の平和公園での滞在時間が45分程というふうに今,調整が進められているそうです。原爆資料館については,体調面への影響で,今のところ見送る方向で調整が進められているということなんですけれども,まず滞在時間が45分であるということについては,知事はどのように受け止めていますか。
(答)
45分であると聞いておりません。
(幹事社:NHK)
それからあわせて原爆資料館を見送るというような方向で今,調整が進められている。そういったことについては,どう受け止めていますか。
(答)
それもまだ聞いておりませんので,調整中ということで,今,調整しているところなのだと思います。
(幹事社:NHK)
被爆地の広島の知事としては,この原爆資料館〔を〕訪れてほしいというか,どういった思いで,2年前にも謁見した際にも,お伝えしたと思うんですけれども,あらためてそこら辺の被爆の実相に触れてほしいとか,そういった思いというのをお聞かせ願えればと思います。
(答)
これ〔は〕繰り返し申し上げていると思いますけれども,我々,ローマ法王のような〔方,ローマ法王の〕ような〔方〕だけでなく,要人な方,世界のリーダーの方に〔広島に〕来ていただいて,慰霊碑に献花していただいて,資料館をご覧いただいて,平和のメッセージを発信していただいて,被爆者にお会いいただくという,これをしていただくというのが,我々の希望でありまして,後はいろんなスケジュール上の調整等で,それがどこまで叶うかということだと思っていますけれども,我々の希望としてはそういうものです。
(幹事社:NHK)
その他,質問がある社はお願いします。
(中国新聞)
中国新聞の樋口です。広島高速5号の二葉山トンネルの件で伺います。事業主体の広島高速道路公社と受注した業者の事業費を増やすという方向は決まっているようなんですけど,どのくらい増やすかっていうことがずっと,問題の公表から10カ月半あまりが過ぎたんですけど固まっていない,というか交渉が長引いているという現状がありまして,今回,明日に開会される県議会でも関連の議案は出てこないという見通しになっています。当事者はもちろんJVと交渉しているのは公社なんですけれども,県は公社の設置者でもありますし,出資金を出す立場でもありますから,まず交渉が長引いていることに対して,なんかこう県として,例えば何らかの関わりをこれから持って,何とか打開していくというか,と言いますのも予算的な影響とか,これから出てくるという懸念もされていますので,その辺りの知事の考えを,まずお聞かせください。
(答)
まず第一に,この工事費の協議というのは契約当事者が行うべきものでありますので,県なり市なりが,直接的に介入していくというよりは,当事者が協議して解決を図るべきものだと考えています。それが基本なわけですが,その上で公社から協議の内容について,相談があれば県としての意見も伝えておりまして,早期合意に向けて取り組んでいるというところであります。
(中国新聞)
率直な思いとして,私,当初から取材をしてますけれども,ここまで交渉が長引くというのは正直予想してなかったんですけれども,知事として,今,率直にここまで交渉が長引いてしまっていることに対して,どう受け止めていらっしゃいますか。
(答)
やはり早期に,これを解決することが望ましいことは間違いがないと思います。ただ,乖離している金額も非常に大きかったり,いろんなそれぞれの立場というものもあるというところで,時間がかかっていると,私としても,もちろんできるだけ早期にこの協議をまとめてほしいとは思っています。
(中国新聞)
先ほどおっしゃったことの確認なんですけど,原則,当事者同士の協議ということで,相談なんかがあれば応じるんだけれども,基本的には公社とJVの協議を注視していくというか,そういう立場だということですかね。今の時点では。
(答)
そうです。
(中国新聞)
それ以上のことは,特に考えていらっしゃらない。現時点では。
(答)
できないです。契約当事者ではないので。
(中国新聞)
わかりました。もう一つですね,これ一応計画上,来年度中の完成ということになってまして,なかなか厳しいと見る向きもあるんですけれども,来年度中に本当に完成をさせるとするならば,予算をこの事業の性質上,いろんなところから予算を引っ張ってこないといけないということになっているんで,国とかそれこそ県,市,後は民間の金融機関とかあると思うんですけれども,この増額幅が固まらないということで予算確保の目途というのもなかなか難しくなっているという状況なのですけれども,それもあって今回の議会にも,特に国のですよね,国の予算を取ってくるという意味において,今議会に増額案を提出したいと調整されていたようですので,その辺の予算繰り,予算の確保ですよね。それは県民の〔生活〕,開通時期に関わってくる話なので,県民生活にも影響がでると思うんですけど,これについての対策というか,今回は難しいということなんですけれども,これからの対策については,知事,どういうようなことを考えてらっしゃいますでしょうか。
(答)
まず5号線の供用時期というのは,ご承知のようにシールドマシンの破損ということもありまして,それから慎重に工事を進めているということもあります。〔それ〕で,今,ある程度の掘削実績というのも出てきましたので,それを基に工程の計画を検討していくということもあります。そういった,工事上の状況もありますし,今,工事費についての協議も継続しているというところでありまして,今の工程の検討状況とそれからこの工事費の確定というところをあわせた上で,来年度のシールド工事を進めていくための予算確保を市や公社と連携して,また国とも協議しながら進めていくというか,適切に対応していきたいと考えています。
(中国新聞)
次の定例会のタイミングで言いますと,年内,12月というのがあるんですけれども,ここに向けて県としてはぜひとも予算の確保の問題もあるので,ここまでに協議をまとめてほしいとか,そういった思いは今ありますか。
(答)
繰り返しになりますけれども,できるだけ早く協議をまとめてほしいと思っています。
(中国新聞)
では,12月までとかっていうのは〔ありますか〕。
(答)
いや,そこは12月までと言っているわけではありません。
(中国新聞)
最後に1個だけ,住民の中には,事業費が固まらない状況で,工事だけが進んでいる。ちょっと細かいことを言いますと,工事費に含まれていないような部品が既に現場に設置されていたりだとか,ちょっと普通の状況では考えづらいと言うか,本来ちょっと筋から外れるようなところが,今,もう出ているのは,事実だと思うんですけれども,この工事が事業費が固まらないまま進んでいることに対して一旦工事を止めるべきではないのかという声もかなり根強くあるんですけれども,このことについて,判断は公社だと思うんですけれども,県の方から,出資者・設置者の方から,意見をしたりということは今考えてらっしゃらないでしょうか。
(答)
含まれていない部品というのは,セグメント等のことですか。それについては,当初,当初というか,公社としては〔工事費に〕含まれているという認識の下で始まって。ただ,なかなかそうだと言い難い状況もあり,客観的に見てです。そういう認定を〔第三者委員会から〕受けたので今のこの工事費の協議が行われているということだと思いますが,そういう意味で,当初から想定されていないものが今,入っているということではなく,当初,想定はされていたけれども,その思いがずれていたという,つまり工事をする上では,必要なセグメントなり,あるいは他にいくつかありますけれども,そういうものであると認識しております。そういう意味で中身自体が何か過剰なものであるとか,不適切なものが含まれているということではないのかなと理解しています。従って,それで工事を中断するというのはもちろんオプションとしてありますが,これは,そういう状況の中でもJV側も公社側も工事を止めるということではなく,工事を進めていこうと合意して進めていると理解しておりまして,さまざまな背景もあると思いますけれども,工事を中断すれば当然にその間に相当の費用もかかってくるので,そういったまさにそれは何も生まない費用なので,それを避けるという意味合いも含めて,工事を継続していると理解しています。
(中国新聞)
ありがとうございます。
(幹事社:NHK)
予定の時刻を過ぎましたので,次で最後の質問としたいと思います。
(HTV)
広島テレビの加藤です。県立高校の入試改革について伺いたいんですけれども,教育長も先日,会見されましたが,あらためて知事の口からと思いまして,質問をさせていただきます。推薦入試を廃止して,調査書の記載事項も見直すということで,どのような背景からどういった狙いで改革を進めたいと思われていらっしゃるのでしょうか。
(答)
入試等については,多分に非常にテクニカルな話なので,これは私がコメントするのは,適切かというとあまりそうではないのかなと思うのですけれども,教育委員会の方で説明されているということは私も聞いていますけれども,そこに大きな異論があるということではなくて,生徒であるとか,あるいは先生の負担の問題であるとか,あるいは中学校時代の過ごし方に対する影響であるとか,そういったことを総合的に勘案して,今,見直しが進んでいると理解しています。概ね関係者の皆さんが好意的な理解をされているのではないかと受け止めております。
(幹事社:NHK)
これで知事定例会見を終わります。次回の定例会見は,10月15日火曜日の13時30分からを予定しています。ありがとうございました。
(資料) 「どこでもオフィス江田島」の実施について (PDFファイル)(3.07MB)
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