記者会見などにおける知事の発表や質疑応答を広報課でとりまとめ,掲載しています。
なお,〔 〕内は注釈を加えたものです。
動画はインターネットチャンネルのサイトでご覧になれます。(別ウィンドウで表示されます)
会見日:平成28年2月16日(火曜日)
(幹事社:読売新聞)
幹事社の読売新聞です。これから知事定例会見を始めます。終了時刻は,14時を予定しています。ご協力をよろしくお願いします。まず知事からの発表がありますのでよろしくお願いします。
それでは私からの発表事項1点ございます。1月19日の定例〔記者〕会見で申し上げたんですけれども,県では,働きたいという思いを持ちながら,就職活動等への一歩を踏み出せない女性を主なターゲットとして,「女性の働く一歩応援キャンペーン」を,先月からスタートしたところであります。このキャンペーンのサポーターにご就任いただく方が決定しました。昨年御結婚されて,働く女性をリアルに実践されている「この方」であります。こちらね〔動画を配信〕,それではお願いします。
これがキャンペーンのポスターであります。椿鬼奴〔つばきおにやっこ〕さんには,県再就職支援窓口であります「わーくわくママサポートコーナー」のキャラクターである「カンガルーねぇさん」がいるんですけど,「カンガルーねぇさん」ならぬですね「ヤッコねぇさん」に扮していただきまして,セコンドとして「働きたい女性の新しいステージ」への一歩を応援をしていただくということになっております。来月からは,CM放送も予定されておりますので,御期待いただければと思っております。また,今話題の「ディグラム診断」というのがありますよね。「ディグラム診断」とタイアップをしまして,楽しみながら自分の可能性を発見していただくとともに,広島をイメージする要素も満載した「広島式ディグラム性格&適職診断アプリ」のリリースも予定をしています。このアプリの詳細は,椿鬼奴さんが広島に来ていただける3月4日なんですが,3月4日に発表を予定しております。また〔3月〕8日には,この「広島式ディグラム性格&適職診断アプリ」の体験もできるイベントの開催を予定しておりまして,ぜひ,多くの皆さまにお越しいただきたいと思っております。「女性の働く一歩応援キャンペーン」の特設サイトでは,今後も子育て等をしながら,柔軟に働いておられる女性の事例を紹介する「広島式働き方事例」や,子育てママの働きたいを応援する関連イベントなど,さまざまな情報を公開していく予定としておりますので,多くの皆さまにご注目いただいて,時々〔特設サイトに〕アクセスをしていただければと思っております。私からは以上です。
(幹事社:読売新聞)
この件について質問がある社は,挙手をして社名を名乗ってからお願いします。
(中国新聞)
中国新聞の明知と申します。今回の椿鬼奴さんの起用なんですけれども,結婚と仕事を両立されている女性というのはたくさんいらっしゃると思うんですが,その中で椿鬼奴さんを選択して起用した理由について改めてお聞きできればと。
(答)
このキャンペーンは,趣旨としては,働きたいなと思いながら就職活動を一歩踏み出せない女性,その理由はいろいろあると思うんですけれども,我々が調べていく中では,固定的な「それ〔子育て等と仕事の両立〕は無理じゃないか」という固定的な意識がある方もちらほら見られるというところもありますので,それを払拭をして自らの可能性に気づいていただきたいというところにあるんです。このキャンペーンの趣旨を踏まえまして,女性に身近に感じられるとともに,上から目線じゃなくて,同じ立場というか,一緒に頑張りましょうみたいな,まさにセコンド,セコンドと一緒の立場というかサポーターなんですけれども,自ら戦うわけではないんですけれども,ともにチームで頑張ろうという,そんなイメージが出来る〔椿〕鬼奴さんにご協力をお願いをしたというところであります。ちょうど昨年ご結婚をされて,結婚後も仕事と家庭を両立されているということで,芸能活動というのも中々大変だと思うんですけれども,きっと出来るということで,働く女性のサポーターとしては適任じゃないかなと,そういう次第でお願いをしたというところです。
(幹事社:読売新聞)
他にありませんでしょうか。
(NHK)
NHK中村といいます。昨日の新年度予算案の発表の時にも言及をされていたかとは思うんですが,改めてなんですけれども,新年度の施策でも女性の働き方改革といいますか,より働きやすい広島にするためのいろんな施策を盛り込まれているかと思うんですけれども,改めて広島県において女性が働きやすい環境をつくることの意味合いというのを,どのようにお考えかというのを今一度お願いします。
(答)
これは2つ側面があって,一つは女性自身です。女性自身が自ら持っている可能性を,何とか実現したいという,それが出来るようにするということと,もう一方の側面としては,これから人口減少社会,働き手が減っていく中で,女性の労働力に大きな期待があるということと,同時に少子化と人口減少というものが問題になっている中で,人口減少に歯止めをかけていくためには,働きながら子育てが出来る,これを社会でサポートしていかなければいけないわけですけれども。逆に出生率と女性の労働力率の関係をみると,正の関係にあるということでありまして,女性が働いていると出生率も高くなるというのが現状としてあります。そういうことを総合的に考えるというか,労働力不足,人口減少の問題,出生率の問題,そして女性自身のキャリア形成であるとか,人生において実現したいことということを実現していく,こんな面で重要なことじゃないかと考えています。
(幹事社:読売新聞)
他にありますでしょうか。
(中国新聞)
中国新聞の野崎です。今の女性の働く一歩応援キャンペーンは3月31日までになっていますよね。いろんな診断のアプリだとか,ホームページだとか紹介されましたよね。来年度以降というのは,キャンペーンがどうなるのかというのが1点と,椿さんを起用することによる県の支出がどれくらいかというのを2点お伺いします。
(答)
このキャンペーン自体は補正予算を使ってやっているので,3月31日に一旦終了するという形になるんですけれども,この女性の働く応援とか,サイトとかそれ自体は継続をしますので。それは継続してやりますということです。支出額は〔事務局への問いかけ〕。
(事務局)
支出額については,キャンペーン全体の委託経費ということで3,500万円ということでございます。
(中国新聞)
3,500万円の中に〔椿さんを〕起用〔する分〕の〔経費が〕含まれていると。
(事務局)
含んでいますし,こういったポスターの作成したり,動画を作成したり,ディグラム〔性格&適職診断アプリ〕とか,CMの作成とかもございますので。
(中国新聞)
これだけ〔椿さんの起用だけ〕を取り出してというのは難しいですか。
(事務局)
そうですね。全部一つの業者〔に委託〕ということですので。
(中国新聞)
わかりました。
(答)
ディグラム〔性格&適職診断アプリ〕なんかもそのまま使えるわけです。そういう形で継続をしていくというのは確かだし,またこのキャンペーンの状況なんかを見ながら来年度以降の展開というのも考えていこうというのが現在の状況です。これ〔地方創生〕交付金だよね。
(事務局)
地方創生交付金が〔活用されています〕。
(答)
交付金を活用した事業でもあるので,今そういう形になっているということです。
(幹事社:読売新聞)
他は大丈夫ですか。続いて幹事社質問に入ります。昨日の記者会見でもお聞きした,一部〔昨日の記者会見でも話が〕あったかもしれませんが,4月のG7外相会合では,核保有国を含む主要国の外務大臣が広島を訪れるほか,オバマ米〔国〕大統領も伊勢志摩サミットに合わせて来日します。国際平和拠点ひろしま構想に基づいて,県として,どのように世界に「平和」を発信するのか,また,今後,具体的にどのような施策を進めていくのか,お伺いします。
(答)
外相会合,それからサミット本体そのものも,各国の首脳,特に核保有国の首脳がいらっしゃるわけでありまして,そういった皆さんが被爆の実相に触れて,核兵器の非人道性について認識を深めていただくと,それによって,我々の思いとしては,核兵器のない世界に向けて,平和な世界に向けての決意を固めていただく機会になるんじゃないかなと思っておりまして,そういう意味で非常に有意義なんですけれども,こういうG7のそういったトップの皆さんが,実際にそういう形で〔被爆の〕実相に触れていくと,認識を深めると,そういうこと自体が,大きなメッセージというか,世界にも発信されると思いますし,そういうことになると思っています。そういったことも踏まえながら,我々,国際平和拠点ひろしま構想を展開しているわけですけれども,今後については,〔ひろしま未来〕チャレンジビジョンに掲げてありますように発信力を強化をしていくということと,続いていくというための仕組みづくり,これに取り組んでいきたいと考えているところでありまして,具体的には発信力の強化という点では,この前の〔ひろしま〕ラウンドテーブルであるとか,復興についての研究をやっていますけれども,さらに人材育成です。次代を担う人材育成であるとか,あるいは経済界への働きかけに取り組んでいきたいと思っておりまして,人材育成としては,これもご承知のとおり,外相会合のプレイベントとして,青少年外相会合を行います。〔それ〕と,「グローバル未来塾inひろしま」であるとか,「ひろしまジュニア国際フォーラム」これも全てまだ仮称ですけれども,こういったものを開催をしていこうとしております。経済界との繋がりというか,経済界を通じたこの働きかけという点では,世界経済人会議,これを第2回目にはなりますけれども,これを開催したいと思っておりまして,円滑なビジネスをしていくためには,平和というのは重要なプラットフォームであるということを改めて認識をしていって,まさに平和っていうのは,公共財なわけです。ビジネスにとって公共財である平和,これをもっと直接的に貢献していってほしいと。例えば,環境問題,環境っていうのが同じようにあるわけで,これについて,多くのビジネスが貢献をされていますけれども,そういった意味合いもありますし,ソーシャル・マーケティングというか,社会課題について,マーケティング的アプローチで解決を図っていこうという考えはありますけれども,そういったものの役割を考えていくであるとか,あるいは経済界とNGOであるとかNPOの連携,こういったものをどう進めて行けば良いかというようなことを考えて行きたいと思っています。永続する仕組みづくりという点では,平和に関する人材であるとか,あるいは知見,知識,それから資金,こういったものが集積をされていって,継続的な平和活動が可能になると,そういったことが必要ではなかろうかと思っておるところでして,これは思っているというか構想でも言っているところでありまして,それを一つ取りまとめるような事業主体といいますか,事業を推進していくというか,そういう主体としてのセンターみたいなのがどうなのかと,そのあり方というか,そういうものが必要なのかということも含めて検討していきたいと思っております。この検討を進めるに当たりましては,この発言力を高めるためのオール広島としての機能の発揮と言いますか,今それぞれいろんな組織があって,それぞれ発信しているようなところもあるんですけれども,それを糾合していくようなこともいるんじゃないかと思っておりますし,また地方創生という観点から,平和に貢献する事業を自立的に運営できるような仕組みを検討していきたいと考えています。いずれにしても,〔伊勢志摩〕サミットに関連して注目が集まるところでもありますので,それも一つの推進力としながら,〔国際平和〕拠点〔ひろしま〕構想が進んでいくようにできればなと考えているところです。
(幹事社:読売新聞)
この質問に関して,質問がある社はありますでしょうか。
(中国新聞)
中国新聞の明知です。先ほどのセンター機能の話なんですけれども,今おっしゃったように,サミットや外相会合を一つの推進力にしながら検討を進めるというお話だったんですが,それにあわせてというか,それを一つの推進力とするということであれば,センターというものを具体化していく時期っていうのは,いつ頃をお考えでしょうか。
(答)
それも含めて考えていきたいと思っているんですけれども,おそらく,今の想定で言うと,着手できるものと少し時間がかかるものというか,機能で言ったときにあると思うんです。例えば人材育成なんていうのは,既に進んでいるものもありますから,それを取り込む形でできることもあると思いますし,例えば知識とか情報っていう集積していかなければいけないというところで,これは今,〔広島〕市立大学のセンター〔広島平和研究所〕とか広〔島〕大〔学〕のセンター〔平和科学研究センター〕とか,あるいは広島市の〔広島平和文化〕センターとかある中で,そういった役割分担を考えていかなければいけないとか,おそらく少し時間もかかるだろうとか。整理がついたところから始めるということになるとは思います。
(中国新聞)
関連して,人材育成,知見の集積,あと資金ということもあったんですけれども,例えば基金というようなものを設けて,世界中から集めるようなイメージになるのかということと,そのお金を出す主体というのはどういうものを想定されているのかということを。
(答)
これまで資金というところを我々活動する中で,一番難しさを感じているところですけれども,例えば,具体的なプログラムを動かしていく中で,核問題であるとか,あるいは平和問題について,資金提供しているようなNGO,NPOもあるわけです。NPOというと日本のイメージで言うとちょっと全く違いますけど,海外はNPOというのは,非常に大きな1千億単位の財産を持って活動しているようなところもあるわけで,そういったところもあるので,そういったプログラムに結び付いたような形で集めるというのもあると思いますし,もう少しジェネラルに基金に積んでいただくというのもあるでしょうし,いわゆるフィランソロピックに個人であるとか,例えばビル・ゲイツさんであれば,アフリカの疾病とか子供達の救済のために大きく貢献されていますけれども,そういうことが可能なのか,さらに動いてみなければわからないとことがありますけれども,いろんな方面からいろんな形での資金を集めていく,これは「こうじゃないと駄目ですよ」みたいなことを言っていたら,なかなか集まらないので,柔軟にやっていきたいと思っておりますが。
(幹事社:読売新聞)
この関連〔質問がありますか〕。
(中国新聞)
今の関連なんですけれども,センター機能というのが,ハード的なものを想定されているのか,集団としてのソフト的なものを〔想定されているのか〕。
(答)
ハードじゃないです。
(中国新聞)
ハードじゃない。新たに場所を設けるとか。
(答)
いやいや,ハードというのは,トンカチトンカチ建物を作るとかそういうことはあんまり想定しておりません。何か機能をもった,人も張り付いた何かできれば,それを入れるところは必要なので,どこかに事務所を作るとかいうことはあるかもしれませんが,何かそのために新しいものを作るというイメージは,今のところはないです。将来,それが活動として成長して,そういうのを作った方が効率的だということになればまた別ですけれども,それは目的ではないということです。
(中国新聞)
先ほど,〔広島〕市立大〔学〕とか広〔島〕大〔学〕のセンターとかあげられましたけれども,イメージとしては,そういう研究者だとか行政が集まる集団というイメージなんでしょうか。
(答)
まず,そうです。
(中国新聞)
それから,センター機能の検討なんですけども,検討を開始する時期,それをまとめる時期というのは,どのようにお考えですか。
(答)
新年度にはすぐスタートしたいと。具体的には,今いつって言えるんだっけ〔事務方へ問いかけ〕。
(事務方)
今はまだ。
(答)
具体的にはまだ。だけど,前半にはスタートしたいと思っていますので。
(中国新聞)
結論は。
(答)
結論は,年度中というか,それにはまとめていくということになろうかとは思っております。
(読売新聞)
関連で質問がある方いらっしゃいますでしょうか。その他に質問がある社はお願いします。
(TSS)
すみません,TSS若木です。サッカースタジアムの建設候補地の問題で,今日常任委員会の方でみなと公園の周辺の交通量調査の結果が公表されたんですけれども,一定の渋滞緩和は可能という分析結果が出ていますけれども,改めてこの結果を受けて,知事としてまだ協議は続くとは思うんですけれども,もともとみなと公園優位という結果を3者〔広島県,広島市,商工会議所〕でも出されている中,さらに一歩優位というふうになるというふうに受け止められているか,そこら辺の考えを伺えますか。
(答)
もともとこの2か所〔旧市民球場跡地とみなと公園〕の検討を進めてきたところで,ご指摘があったように商工会議所,経済界とそれから〔広島〕市と県でみなと公園優位という結論を出していまして,何故そこで決めきれなかったかというと,交通の問題があって,それについては確かにしっかりと調査をする必要があろうということで調査を進めてきたところであります。そういう意味で交通の問題について一定の目途が立ってきたということはありますので,この方向性としてはみなと公園優位というところは強まっていると認識しております。結論は3月いっぱいに出します。
(TSS)
じゃあ,ある程度県としては〔みなと公園〕優位の方向性で知事としてもお考えなのでしょうか。
(答)
そのように認識をしています。
(TSS)
関連でなんですけれども,サンフレッチェ広島の方もですね,来月になるんですけれども,独自の旧市民球場跡地でのサッカースタジアム案をまだ今後詳しくということで記者発表を予定されているんですけれども,お耳には入られているかと思うんですけれども,詳細はわからないと思うんですけれども,そういう動きがあること自体は知事としてはどのように受け止められていますか。
(答)
我々も詳しくというか直接サンフレッチェからは何も聞いていませんので,内容的には報道以上のものは我々も知らないという状況です。したがってなかなかコメントが難しい所もあるんですけれども。ただ,そもそものこのスタートとしては専用スタジアムがあると良いということでスタートをしたわけでありまして,そういう中で検討を進めてきて,このサッカースタジアム検討協議会というものを立ちあげて議論をしてきて,その提言もあり,それを受ける形で商工会議所と〔広島〕市,県と。経済界を代表する商工会議所と〔広島〕市,県と検討してきた結果,去年7月の段階でみなと公園優位という結論というか一定の方向性というか,これを出している中でありますので,球団としてどういう方向に結論づけようとされているのかっていうのは,若干理解に苦しむというか,そういうところもあるかなと感じています。
(幹事社:読売新聞)
時間も迫ったので最後の質問としたいと思いますが,いかがでしょうか。無いようですので,これで知事定例会見を終わります。次回は3月22日火曜日10時半からを予定しております。ありがとうございました。
(答)
ありがとうございました。
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