こどものからだとこころの健康を守る医療に力を入れます。
365日体制でこどもの救急医療に対応する中国地方初のER併設型の小児救命救急センターやこども専用の集中治療室(PICU)を整備します。
また、ひきこもり、虐待、発達障害など、こどものこころの問題に対応する児童・思春期病床も整備します。いわゆる"こども病院”として、小児のあらゆる疾患に対応します。
※ER…重症度、傷病の種類に関係なく、すべての救急患者の診察を行う施設
日本人の2人に1人が生涯でがんになると言われています。
手術、抗がん剤治療、放射線療法など、患者さんに最も適した治療法を組み合わせた治療を行います。
また、がんの原因となる遺伝子を解析し、一人ひとりの体質や病状に合ったゲノム医療も提供します。
今後、高齢者が増えていくと、救急患者も増えることが予想されます。医師や医療設備が分散していると、個々の医療機関では、人手不足になりやすく、救急患者を受け入れることが難しくなります。
新病院では、マンパワーや設備を集約して"断らない救急”を目指します。
新型コロナウイルスのパンデミックでは、病床の確保が大きな課題となりました。
新病院では、新たな感染症の流行に備えて、専用病床の確保や必要な資機材の整備、専門人材の育成など、機動的に対応できる体制を整える予定です。
新病院では、県立広島病院が担っている基幹災害拠点病院の役割を引き継いで、傷病者の受入れやDMATの派遣、人材育成などにより、医療体制を確保し、災害にも強い医療機関を目指します。
また、近年、広島でも頻発している水害への対策や大地震への対応を想定した造りとし、災害時の「医療の継続」「応急対応活動の実施」が確保できる病院とします。
※DMAT…大規模災害などの現場で救急医療を行う専門的な訓練を受けた医療チーム
若手医師は、全国では増加していますが、県内は減少傾向です。
そのため、新病院では、多くの症例を経験でき、指導体制が充実している環境を整えて、若手医師を中心に医師を確保します。
また、医師のキャリアアップ支援やワークライフバランスに配慮した医師循環の仕組みをつくって県内の医師不足の課題にも対応します。
がん医療、周産期医療、災害医療など様々な拠点的役割を担う県の基幹病院として県全域からの交通の利便性が高い立地が望ましく、また、防災上の視点からも、南海トラフ地震発生時に津波浸水のおそれのない広島駅の北口(二葉の里地区)は新病院の整備場所として適していると考えています。