交通事故を起こしたら
1 交通事故を起こしたら・・・・・。
あせらず、次のことを実行しましょう。
- 第一に、けが人を救護する
- 事故状況を確認し、事故車両を安全な場所に移動し、二次事故を防止する
- 必ず警察へ届け出る
- 保険会社等に連絡する
2 交通事故を起こすと運転者等は法的に3つの責任を問われます。
- 刑事責任……自動車運転死傷処罰法、道路交通法違反等
- 行政責任……運転免許の取り消し、免許停止等
- 民事責任……損害賠償等
3 民事上の損害賠償と警察の立場
交通事故で死亡したり、けがをした場合、相手方に対して財産的損害、精神的損害の損害賠償の請求ができます。
(犯人がわからない場合でも保障を受けられます。詳しくは〔4 自動車保険ってなあに?〕を参考としてください。)
なお、交通事故に関する損害賠償請求については、自分が加入している保険会社または、〔各種相談窓口〕に記載されている各機関にお問い合わせください。
警察は民事上の問題に直接関与することはできませんが、当事者の立場に立って可能な限り調査、情報提供、相談などに応じております。
4 自動車保険ってなあに?
自動車保険には、
- 自動車損害賠償責任保険(略して自賠責保険(じばいせきほけん))
- 任意保険
があります。
(1) 自賠責保険ってどんなもの?
自賠責保険は、人身交通事故による被害者やその遺族を保護する目的で、自動車の所有者が加入を義務付けられている保険です。
自賠責保険は、相手方が加入している損害保険会社に対して被害者側から直接、損害賠償の請求を行うことができます。
被害者一人当たりの支払い限度額は、
- 死亡した場合 3,000万円
- けがをした場合120万円
- 後遺障害がある場合75万円~4,000万円
となっています。
また、被害者の方が経済的に困らないよう、正式に保険金が支払われるまでの間、内払金・仮渡金(うちばらいきん・かりわたしきん) の制度があります。
請求の具体的な手続については、各保険会社にお問い合わせください。
(2) 任意保険ってどんなもの?
任意保険は、自賠責保険では補いきれない損害賠償を保障するものです。
保険金の請求は、自賠責保険と同様、相手方の保険会社などに対して、被害者側からも直接請求することができます。
請求の具体的な手続については、各保険会社にお問い合わせください。
(3) 保険金を請求したいんだけど
保険金の請求には、「交通事故証明書」「事故発生状況報告書」「診断書」などの書類が必要になりますので、保険会社などにお問い合わせください。
5 交通事故捜査に伴う一時的な交通規制に理解とご協力を!!
交通事故の原因を正しく捜査するために、交通事故現場での見分は重要な活動です。したがって、通行止めなどの交通規制を行って通行中の皆様にご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。