中国山地と瀬戸内海、日本海を結んで3つの水系が流れています。
広島県には江の川、太田川、芦田川の3つの大きな河川が流れています。
中国山地から北の日本海、南の瀬戸内海へと流れ下る水には、それぞれの水系ごとに特徴ある貝や魚が棲み、水草の間を昆虫や水鳥が飛び回って、変化のある風景を見せています。
三次市 鵜飼い
鵜(う)の習性を利用してアユを捕る伝統的な漁。
三次市馬洗川で「観光鵜飼い」として行われています。
川の生物
スイゲンゼニタナゴ
広島県東部の芦田川など限られた場所だけで見られる希少な魚。
体長は3cmほど。
透明感のある体に青い線が入っています。
河川改修に弱く、卵を産み付ける二枚貝の減少などで少なくなり、国内希少野生動植物種にも指定されています。
サツキマス(アマゴ)
中国山地から瀬戸内海へ流れ下る太田川や小瀬川に棲むサケ科の魚。
降海したものをサツキマスと呼び、河川残留したものをアマゴと呼んでいます。
カワシンジュガイ
広島県以南には生息しない二枚貝。
太田川水系では絶滅したと考えられていましたが、わずかな個体が発見され保護活動が進められています。
オヤニラミ
以前は、広島県のほとんどの川で見られた魚です。
水がきれいで流れが緩やかな川や用水路に棲んでいます。