出前講座とは,「Teamがん対策ひろしま」登録企業に,県から講師を無料で派遣し,社員の方に1時間程度の講座を受講いただき,がんの予防や検診に関する正しい知識を身に付けてもらう取組です。
この度,第7期(令和2年度)登録企業の中村角様が出前講座を実施されましたので,その様子をご報告します。
令和3年10月21日(木曜日) 12時半~13時
今こそ禁煙!あなたのチャレンジ応援します!
公益財団法人 広島県地域保健医療推進機構 健康推進課 松田 景子 保健師
中村角様では,Teamがん対策ひろしまへの登録を一つの契機として,がん対策をはじめとした健康経営の推進に取り組まれています。
▲社内に設置したTeamののぼり(左)と社内のがん関係掲示コーナー(右)
今回の出前講座は,喫煙している社員が禁煙を始めるきっかけになればとの思いから企画され,昼休憩の貴重な時間をいただき10名の社員の方に聴講いただきました。(社内で喫煙に関するアンケートを取り,社員の喫煙率を把握するとともに,喫煙されている社員の方へ声掛けをするなど取り組まれたそうです。)
▲受講中の様子
講座では,たばこが喫煙者の身体にもたらす影響だけでなく,周りの方にもたらす影響についても詳しく解説いただきました。参加者された方にとっては,耳を塞ぎたくなるようなデータや資料などもあったと思いますが,たばこの害について正しく理解し,ご自身はもちろん,ご家族など大切な方の命を守るためにも,禁煙について今一度考えていただければと思います。
禁煙は,始めたその日から健康面のメリットが得ることができるといわれており,講座の中でも約20年禁煙すればたばこを吸わない人と同程度までがんのリスクを下げることができると紹介されていました。禁煙は思い立ったその日が吉日です。
厚生労働省が提供する生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」では,禁煙の効果について詳しく解説されています。
実は私も2年くらい前までは喫煙者でしたが,友人の厳しいアドバイスをきっかけに禁煙に成功しました。
今回のセミナーは受講者には耳が痛い内容だったと思いますが,私同様に社員(喫煙者)の禁煙に向けたきっかけとしていただくため,今後も継続実施していきたいと思っています。
たばこに含まれている「ニコチン」という成分は,依存性が非常に高く,ヘロインやコカインなどの麻薬に匹敵するといわれており,自力で禁煙に挑戦してもなかなかうまくいかないことが多いそうです。
そんな時は,禁煙外来や禁煙補助薬を適切に利用することで,禁煙成功率を高めることができます。
▲起床後,1本目を吸うのは,何分以内ですか?
禁煙の推進は,がんに限らず社員の健康づくりに必要不可欠です。一般社団法人広島県医師会のサイトでは,禁煙指導のできる医療機関の一覧へのリンクなどが紹介されています。禁煙にチャレンジしたい社員の方などにぜひご紹介ください。
Teamがん対策ひろしま出前講座では,予防や検診,両立支援など幅広いテーマの中から,企業のニーズにあわせて受講していただく事が可能です。(※その他にも希望するテーマがあればご相談ください。)
実施できる企業数に限りがありますので,お申し込みはお早めにお願いします。受講を希望する登録企業の方は,広島県健康づくり推進課(082-513-3093)までお問い合わせください。