出前講座とは,「Teamがん対策ひろしま」登録企業に,県から講師を無料で派遣し,社員の方に1時間程度の講座を受講いただき,がんの予防や検診に関する正しい知識を身に付けてもらう取組です。
この度,第8期(令和3年度)登録企業の高田通商様がオンラインで出前講座を実施されましたので,その様子をご報告します。
令和3年10月22日(金曜日) 14時00分~15時00分
大人のためのがん教育
公益財団法人 広島県地域保健医療推進機構 健康推進課 松田 景子 保健師
Zoomミーティングを使用して,8名の社員の方にご参加いただきました。
今回の出前講座では,「大人のためのがん教育」と題して,「がんとは何か?」というがんに関する基礎知識やがんの予防法,受診が推奨されているがん検診の詳細などについてなど,幅広い内容を取り上げました。
▲講座の主な内容。幅広く学ぶことができるのがこのテーマの特徴です。
中学校では今年度から,高等学校では来年度から,学習指導要領に「がん」に関する教育が明記され,子どもたちに対するがんに関する予防や検診,治療法,向き合い方などに関する教育が始まっています。
子どもたちから「がんって何?」「がんの予防ってどうしたらいいの?」「がん検診ってどれを受けたらいいの?」と聞かれたとき,正しく答えられるように,改めて私たち大人も「がん」について学んでみませんか?
▲講座の中でもご紹介いただきました。
社員の年齢層が高いこともあり,参加者全員が自分ごととしてとらえることができたのではないかと思います。とてもいい機会になりました。今後もこのような機会があればぜひ参加させていただきたいと思います。
今回の講座でもお話しした「緩和ケア」についてご紹介します。
皆様は「緩和ケア」と聞いてどのようなイメージを持ちますか?もしかしたら「末期がん患者さんの終末期に行う医療」といったイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
しかし,緩和ケアは,がんの治療中かどうかや,入院・外来,在宅療養などの場を問わず,がんと診断されたときから必要に応じて行われるものとされています。診断直後の不安や落ち込み,治療開始前の痛みはもちろん,治療による副作用や術後の痛みに対して,その都度適切な治療やケアを受けることは,生活を守り,自分らしさを保つことにつながります。
あなたや周りの大切な方ががんと診断された時に備えて,正しい知識を身に付けておくと,いざという時の助けになるかもしれません。
▲診断時から必要な緩和ケアを受けましょう。
(出典:国立がん研究センターがん情報サービス)
Teamがん対策ひろしま出前講座では,予防や検診,両立支援など幅広いテーマの中から,企業のニーズにあわせて受講していただく事が可能です。(※その他にも希望するテーマがあればご相談ください。)
実施できる企業数に限りがありますので,お申し込みはお早めにお願いします。受講を希望する登録企業の方は,広島県健康づくり推進課(082-513-3093)までお問い合わせください。