出前講座とは,「Teamがん対策ひろしま」登録企業に,県から講師を無料で派遣し,社員の方に1時間程度の講座を受講いただき,がんの予防や検診に関する正しい知識を身に付けてもらう取組です。
この度,第8期(令和3年度)登録企業のネクストビジョン様がオンラインで出前講座を実施されましたので,その様子をご報告します。
令和3年11月19日(金曜日) 16時20分~17時20分
がんのリスクを減らす「5つの健康習慣」
公益財団法人 広島県地域保健医療推進機構 健康推進課 松田 景子 保健師
Zoomミーティングを使用して,80名の社員の方にご参加いただきました。
今回の出前講座は,今年度人気の講座メニュー「がんのリスクを減らす『5つの健康習慣』」です。
ネクストビジョン様は比較的若い年代の社員さんも多いということで,がん検診の受診が推奨される年齢を迎える前から健康に関する意識を高め,がん予防を通じた社員さんの健康づくりを後押ししようと企画されました。
これまでも何度か出前講座のページでご紹介していますが,がんにかかるリスクを減らすことができると言われている生活習慣は,「禁煙する」,「節酒する」,「食生活を見直す」,「身体を動かす」,「適正体重を維持する」の5つです。
▲5つの健康習慣,どの程度実践できていますか?
(国立がん研究センターがん情報サービスより)
1つでも多く実践することで,がんにかかるリスクを低下させることができるので,日常生活の中でできることから一つずつ実践してみてください。
特にこれから,新型コロナウイルスへの感染対策を十分に講じた上で,忘年会・新年会などお酒の席が増える方もおられるかもしれません。「節酒」もがんのリスクを減らすことができる健康習慣の一つです。ふだんから,適切な量の範囲内で楽しくお酒を飲むことを心がけてみてください。
▲多量の飲酒は,がんのリスクを高める要因の1つです。
▲お酒は適切な量の範囲内で
(国立がん研究センターがん情報サービスより)
生活習慣の他,がんの主な原因として挙げられるのが「感染」です。
「感染」が引き起こす可能性のあるがんの1つとして,B型・C型肝炎ウイルスによるウイルス性肝炎が進行して肝がんになるケースがあげられます。
肝炎は自覚症状が出ないことが多く,放置すると肝硬変,肝がんへと進行するおそれがありますが,適切な治療を受けることで肝硬変,肝がんへの進行を防止することができます。
ウイルスに感染しているかどうかは肝炎ウイルス検査でしかわかりません。この肝炎ウイルス検査は,職場の健康診断と併せて受検できる場合や,お住まいの市町に応じて県や市が実施している無料検査を利用できる場合があります。まだ検査を受けたことがない方は,ぜひ検査を受けましょう。
※県や市が実施する無料検査の対象者や受検方法など詳しい情報は,お住まいの市町に応じて,次のページをご確認ください。
Teamがん対策ひろしま出前講座では,予防や検診,両立支援など幅広いテーマの中から,企業のニーズにあわせて受講していただく事が可能です。(※その他にも希望するテーマがあればご相談ください。)
実施できる企業数に限りがありますので,お申し込みはお早めにお願いします。受講を希望する登録企業の方は,広島県健康づくり推進課(082-513-3093)までお問い合わせください。