出前講座とは,「Teamがん対策ひろしま」登録企業に,県から講師を無料で派遣し,社員の方に1時間程度の講座を受講いただき,がんの予防や検診に関する正しい知識を身に付けてもらう取組です。
この度,第8期(令和3年度)登録企業のマツダ部品広島販売様が出前講座を実施されましたので,その様子をご報告します。
令和4年3月14日(月曜日) 10時00分~11時00分
治療と仕事の両立支援を目指して~私たちが今できること~
公益財団法人 広島県地域保健医療推進機構 健康推進課 松田 景子 保健師
管理職に就かれている10名の方にご参加いただき,治療と仕事の両立支援に向けた内容の講座を受講いただきました。
▲受講中の様子
前半は,両立支援を実践するために必要ながんの基礎知識を解説いただき,広島県のがんを取り巻く現状や,がん検診などについて学んでいただきました。
後半は,両立支援の実践に向けて,その必要性や,実践の際のポイントなどを解説いただき,治療と仕事の両立に向けて必要な支援ができるよう知識を深めていただきました。
▲仕事を継続できなかった・できた理由(講義スライドから抜粋)
がん治療と仕事の両立支援においては,上司や同僚,仕事関係の方など,周囲の理解や協力が欠かせません。
皆様は,同僚や部下の方,あるいは上司の方ががんになった時,どのような言葉をかけますか?その一言が,がんになった社員の方を支える力になることもあります。
いざという時に備えて,また,今まさに両立支援に取り組んでおられる方も,ぜひ一度考えてみてください。
あなたの家族や職場の同僚や友人など身近な人ががんになったときに,どのようにかかわっていけばよいかヒントが掲載されたサイトや,がんに関する情報を集める際の留意点などを紹介しています。
がんについての基本的な知識,また両立支援の必要性を分かりやすく丁寧に教えていただきありがとうございました。
今現在,当社においてがんの治療を行いながら働いておられる方が数名おられます。会社としてどう寄り添っていけばよいのか,考える良い機会となりました。
今後も治療と仕事の両立支援を継続して取り組んでいきたいと思います。
出前講座のページでも何度かご紹介していますが,新型コロナウイルス感染症に伴う受診控えや検診控えなどの影響により,早期がんを中心にがん発見数が減少した可能性が高いと考えられています。
新型コロナウイルス感染症の流行下でも,がん検診や医療機関への受診は「必要な外出」であることや,がんの早期発見・早期治療のために遅れず受診することの重要性について,多くの方に知っていただく事が大切です。
そこで,広島県では,適切な検診・受診の普及啓発に向け,広島県がん検診啓発特使であるデーモン閣下にご協力いただき,新たな啓発ポスターを作成しました。
▲新しいポスターのテーマ「コロナも怖いが,がんも怖い!」
順次,登録企業の皆様にもお届けいたしますので,社員,地域の皆様に向けた啓発に,ご協力よろしくお願いします。
厚生労働省は,がん検診などの必要な受診は不要不急の外出にあたらないことを改めて啓発し,必要な受診を呼びかけるために,「がんの早期発見のための受診勧奨」動画を公開しています。
※いずれも,URLをクリックすると,Youtubeで動画が再生されます。
Teamがん対策ひろしま出前講座では,予防や検診,両立支援など幅広いテーマの中から,企業のニーズにあわせて受講していただく事が可能です。(※その他にも希望するテーマがあればご相談ください。)
受講を希望する登録企業の方は,広島県健康づくり推進課(082-513-3093)までお問い合わせください。