大竹市は全国平均と比較しても,消防団員のうち女性の割合が高い地域です。
イベント会場では制服姿の女性消防団員が活動されていました♪
大竹市のスーパーヒーロー,レスキュー戦隊マモルンジャーが登場し,
子どもたちと一緒に大竹市の未来を守られました✨
消防団に入団すると,あなたも地域のスーパーヒーローに!?
大竹市内でご活躍されている消防団員の方に,お話を伺いました!!
消防団に知り合いの方がいて,ショッピングモールで制服姿でティッシュを配られてたんですよ,「消防団です!」って。「今ね,入団者集めているんだけどどう?」って言われて,「ええ!?」と思って。前から地域に貢献できる活動を,ずっとしたいと思っていて,せっかく大竹市に住んでいるのに,なにか出来ることないのかなって思っていた時だったんですよね。だから,楽しそうだし,制服もかっこいいし,いいなと思って,「入りまぁす」って言って,その日に返事をしました。
そうですね,元々なにか役に立てることがあったら何でもしたいなっていう感じで,「地域のこともできたら楽しそうだなぁ」と思っていたところだったんです。子育てが落ち着いてきて余裕が出てきたというのもあって,この余っている力を人の役に立てないかなって,ちょうど消防団のことを検索して調べていたんですよ,「こんなのがある!面白そう!」って思っていたところ,タイミングよくお誘いいただいたんです。
最初に消防団を知ったときは,「こんな活動してたんだ,すごいかっこいい!」と思って,「私も一緒に仲間に入らせて欲しいなあ」って入ってみたら,みなさん前向きで,男前女子がすごく多くて。こういう方たちと一緒にいたら色んな事ができるだろうなあって思います。消防団にはいろんな年代が入っているんですけど,本当にみんな器が広く,ウェルカムで,一緒にやっていて楽しいんですね。
消防団は「繋がり」がすごくて一緒にいて楽しいし,みなさんが前向きで,地域の人の役に立ちたいっていう意識が同じだから,自分も前向きになれるし,お互いの姿をみて,こういうところを頑張ろうとか,尊重し合いながら,成長し合っているのを感じます。
一人暮らしのお年寄りの方の家庭に訪問して,火災警報器がちゃんと着くかどうか確認をさせてもらったり,安否確認で「お元気ですか?」「どうですか?」とお話ができたり。
イベント会場やショッピングモール等での,消防団のPR活動も楽しいなと思います。少しでも誰かに,消防団こういう活動してるんだって分かってもらえればいいなあって思います。
研修を受ける中で,「AEDの使い方ってこうなんだ!」とか,危険予知研修でも,どういうところに危険があるのか,日ごろはあまり考えないけれど,そういう研修を受けて初めて、男性の方と一緒に会議を受けるので,自分にはない視点や考えですよね,自分が持っているのとまた違う男性からの視点を学んで,毎回勉強になります。
AEDの研修では,人形を使って人口呼吸などの流れを教えてくださるので,すごく勉強になります。1回学んだだけでは,全くふれずにいると忘れてしまうんですよね。でも改めて研修をもう1回受けたら,「あぁそうだ!こうだった!」って思い出せたり,前回は気づかなかったけど,「こういうことだったんだ!」って改めて違うところに気が付いたり,繰り返し研修を受けられるのがいいなって思います。
地域の仲間が増えることで,ふだんの仕事とかプライベートとか学校とか,子供のこととかで出会う人と,また全く違う方々とふれ合えるから,すごく自分にも、いろんな面で勇気をもらえるし元気ももらえるし,新たな気づきももらえるというところがありますね。
やっぱり自分が元気じゃないと,人の役に立てないし,お世話もできないからっていうので,消防団に入ってから健康面をすごく意識するようにもなりましたね。最近は登山やランニングを始めたり,食事のことも,からだを健康に保とうって気をつけるようになりました。仕事も消防団のこともやっぱりエネルギーと体力と気力がいるから健康第一と感じます。
広報活動は女性の方が向いているんじゃないかと思います。男性は男性らしく凛々しくという印象があるけど,柔らかさがある女性の方がとっつきやすいと思うので,広報活動は女性がいいんじゃないかな。ご高齢者の安否確認も,男性より女性の方が多分受け入れてもらいやすいんじゃないかなあと思います。
若いパワーで一緒に地域を活性化して行きませんか?一緒に頑張って大竹市を盛り上げていきましょう♪
私の出身は大竹なんですけど,学生時代はちょっと東京におったんですよ。大竹市に帰ってきて,地元でなかなか知り合いとかもおらんかったんで,後輩が大竹市の秋のお祭りに「獅子舞を手伝ってくれないか」と声をかけてくれて。祭りが終わったら,直会(なおらい)といって打ち上げが後日あるんですけど,その時に、消防団入ってみんかって,声をかけてくれたのが、当時の分団長でした。
大竹市では,お祭りで「でこ」といって台車の上に当時の大河ドラマのキャラを和紙と竹で作ったりするんですよ,それを作る地域の中でのリーダー的な役割を消防団が発揮していました。
昔は娯楽がなかったんで消防団のみんなでよくお酒をまじえて食事をして,ええ時代でした。いざという時には出動して「なんとか地域のために貢献せにゃ」というのがあったんで,日ごろの訓練は,やる時はきちっと真剣に集中してやって,その辺のメリハリは消防団の長い年月で活動していくうちに、オンとオフの切り替えができてきます。
今はお酒を飲まない人も多いので,消防団活動が終わったら,例えば朝11時ぐらいまでパーっと活動して,それからは家庭へのサービスがあるから,「酒飲まんやつは飲まんでいいよ,訓練ご苦労やったの」ってもう帰してやっています。家庭へのサービスができるような状況じゃないと,絶対続かないですよね。要は奥さんとか子どもの,家族の理解が一番ありがたいんで。
ひと月に1回ぐらいは,ポンプの点検を兼ね集まります。そこで点検のほか,所作の訓練,放水訓練をするところもあるし,技術の向上を主に置いとるところは,実際にポンプを使って,人数が多いときには2チームに分かれて,ポンプ操法の大会と全く同じ様式で,タイムトライアル的にどっちが勝つかって競ってやっていましたね。
明け方4時ぐらいに招集がかかって,屯所に集まってくれってなったけど,結局,もう大量の水で道路が寸断されてから,屯所にたどり着けん状態で。ある程度,みんなが集まって雨が落ち着いて,それから地域を見まわりに行ったけど,あの時はひどかったですね。
その日の昼前から,ポンプを使って一段低い駐車場の水を出したり,山から出た土砂を水で清掃作業したねえ。
あと大変だったのは,災害の派遣で呉市まで行きましたね。大竹市に限らず招集がかかって,暑い時期だったけぇ,15分作業しちゃ,また15分休んで,交代制でやりよった。暑いなかの作業は年齢的に大変なので,だからやっぱり若い子に入って欲しいんですよ。
消防団で身につけるもん身につけたら結構かっこいいですよ。ちょっとしたことだったり,災害等に対して落ち着いて対処できるので,あんまり動じんようになるんですよね。あんまり慌てんというか,大人になれるんよね。
火事とか経験がない間は手が震えて活動服も着れんかったけど,出動してどういう風にせないけんかってことが頭に描けるし,一つ一つの災害に対して,まず慌てん。どういう準備をして,そういう状況がきてもいいように,心の準備ができますよね。
だんだん地域や周りの人の心配が普通に出来だすというか,自分のことで手一杯ではなくなってくるね。
男として,いざというときの,中から出てくるものの ”かっこよさ” が変わってくる。
やっぱり熱いものを持っとる者と思います。自分はかっこいいと思われたい,かっこよくなりたいでもええと思うんですよ。消防団は,入りたての身についていない所作って,ぶちかっこ悪いけど,やっぱりちゃんとして,見につくと,かっこいいんですよ。
かっこいいということは,その後の活動や自分の体を動かす所作にとって全く動きに無駄がないんです。すべての所作にちゃんと理由があるんですよね。
一応,消防の所作は,消防組織法のなかでの決まった動作の仕方なんです。中途半端な動きで,意識がバラバラだったら,まとまりがなくおかしいことになるわけで,所作の訓練は地味だし,面倒くさいこととかもあるんだけど,すべて無駄はないというか,自分を消防団員として成長させてもらうことなんです。
若い子たちは,子どもがまだ小さいから入らないという親も多いけど,子どもができたからこそ入ってほしいんですよ。自分らが家族とか自分らを守れることになるんで。例えば火事になったときに、実際守るための行動がとれるんか。「何もできんかったな」,「どうすればいいんだろうか」というよりは,親として防災のスキルアップをできるとしたら,消防団はいいと思うんですよね。
消防団は非常勤特別職の地方公務員なので,報酬ももらえます。年額報酬もあり,勤めた年数に応じて退職金もある。さらに,いざ災害に直面したときの対応を習得できるわけじゃけ,いいことばっかりです。
まず自分が消防団をしていなかったら,挨拶したり,しゃべったりする人が,数的にはそんなしれとったけど,大竹市の中で,挨拶なり,「どうかいの?」と声を掛け合う仲間が増えたのはすごい嬉しい。
なかなかその,地域とか世の中の固いような話って,照れ臭いし,なかなかすることないんだけど、消防団員って結構その話ができるんです。
消防団は,自分の人生にとってすごい大切な仲間が見つけられる場所,チャンスがあるところ。
「充実する」ってどういうことか,「地域に貢献する,俺しとるぞ」って自画自賛できる自分とか,そういうのを見つけられたら,人生って、別に消防団活動だけに限らずに,自分にとって自信になると思うんですよね。それを一つ見つけられるとしたら,消防団活動は、ええきっかけになるかなと。
消防団で防災技術を身に付けとった方が,自分のみならず,いざというとき,地域に貢献できる。地域に少しでも貢献した時に,「ありがとうね」って言われると嬉しいんですよ,やっぱり。それを言われた時にやってきとってえかったのって思う。今までやってきたことは間違いないんだろうってことで,また頑張れるし,そういう人間が増えてくれば、世の中ってやっぱり良くなってくると思うんですよ。だから,そういう仲間が欲しいですよね、どんどんまだ。
防災活動に興味がある方,自分の住む地域に貢献したい!という方,ぜひお気軽にお住まいの市町村へお問い合わせください!♪