広島県の新たな取組み~健康・医療関連産業創出支援事業~
広島県における健康・医療関連産業集積に向けた取組
広島県では、平成23年に「ひろしま新産業成長ビジョン」を策定し、医療関連産業の育成・医療関連産業クラスターの形成の取組を開始しました。その後10年間、医療機器等のデバイス開発を中心として県内企業によるビジネス拡大の取組が展開され、自動車関連産業等から特色ある技術を活用した新規参入が進み、令和2年度には、取組み開始前と比較して,医療機器の製造装置,素材・部材,福祉機器,サービス提供等で,生産額が4倍に増加,製造・製造販売企業が倍増しました。
一方で,人生100年時代,ウイズコロナの時代にあっては,健康志向やヘルスケアへのニーズがより一層高まると考えられるため,令和3年度からは,「安心・誇り・挑戦 ひろしまビジョン」及び「安心・誇り・挑戦 ひろしまビジョン アクションプラン」に基づき,サービス提供事業者が行うヘルスケアサービスも含め,幅広い意味での健康・医療関連産業をターゲットとした取組に拡大します。
事業ターゲット・目標
事業領域の拡大
今後5年間の取組
- 医療機器,再生医療等製品,福祉用具のデバイスに加え,医薬品,機能性表示食品など,ヘルスケアサービスもターゲットとし,事業化支援や開発促進,マッチングなどによる総合的支援を継続し,県内企業による生産拡大・受注拡大を図ります。
- 治験・臨床研究の場である「実証フィールド」を新たなターゲット分野(医薬品,機能性表示食品等,ヘルスケアサービス)にも拡大し,現場ニーズに即した事業化を促進します。
- 広島大学の医療系研究拠点(未病・予防医科学共創研究所,国際感情研究センター等)との連携を図り,大学の研究資源を活用した事業化を促進します。
- 革新的な医療機器等の開発をけん引する人材の育成・集積を図るため,バイオデザインを推進します。
- 健康・医療関連分野と親和性の高いゲノム編集技術については,国内外の技術開発を牽引する取組を進める広島大学とも連携し,幅広い分野での,県内企業による産業活用を促進します。
推進基盤
ひろしま医療関連産業研究会 (H23.11設立)
医療・福祉分野にチャレンジする企業の推進基盤。
会員企業の事業化の取組に向けた国県の補助金獲得支援,展示会出展支援,製販企業,商社等とのマッチング,実証フィールドの提供,医療機器等関連分野に係る情報提供,他地域との連携 等を行っています。
広島バイオテクノロジー推進協議会 (S60.9設立)
産,学,官連携により,バイオテクノロジーの積極的な開発,普及を図る企業(※医薬品,健康食品等の開発にチャレンジする企業)の推進基盤。
バイオテクノロジーの開発,普及に関する情報交流・交流会,人材育成(Web講演会,広島バイオフォーラム,バイオテクノロジー研究成果発表会等)を行っています。
シームレスな事業化支援
医療機器・製薬メーカー経験者,エンジニア及び機能性表示食品に係る有識者まで,7名の医工連携推進員により支援します。
支援活動
マッチング活動,ニーズ発掘・調査,各企業への支援・情報提供,薬事等の専門家の相談・派遣,外部資金獲得支援
実証フィールドの拡大・展開
実証フィールド(医療・介護現場での評価)
医療・介護現場の協力のもと、ひろしまヘルスケア実証フィールドを運営しています。現場ニーズの把握や試作製品のヒアリングを行うことにより,よりよい製品づくりを目指すものです。
医工連携推進プロジェクト・チームの業務概要
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