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研究員ブログ「ななつかのひとりごと」

印刷用ページを表示する掲載日2025年1月7日

三日月を背景に立つ牛


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広島県酪農業協同組合から感謝状をいただきました(2024年12月16日)
慰霊祭(2024年11月22日)
県立広島大学 地域資源開発学科1年生によるセンター見学(2024年10月31日)
種雄牛展示会2024(2024年10月8日)
スマート農業技術を活用した持続可能な地域資源循環型農業セミナー(2024年9月10日)
西条農業高校 畜産科3年生「広島和牛の取組状況等講義」(2024年8月26日)
獣医学生による行政体験研修(2024年8月20日)
県立広島大学 健康科学コース3年生によるセンター見学(2024年8月9日)
家畜人工授精に関する講習会(2024年8月8日)
展示圃場における獣害対策(2024年8月5日)
搾乳ロボット更新(2024年7月25日)
農業用ドローンを活用した農薬散布(2024年7月8日)
庄原実業高校若雄調教見学(2024年7月3日)
NOSAI広島家畜診療所新規採用獣医師研修(2024年6月13日)
綿毛が舞い始めました(2024年5月15日)


広島県酪農業協同組合から感謝状をいただきました(2024年12月16日)

本日は、広島県酪農業協同組合から感謝状をいただいたことをご報告させていただきます。

この度、広島県酪農業協同組合の設立30周年記念にあたり、当センターで行ってきた飼料用稲「たちすずか」の研究開発と普及拡大の取組みが評価されました。

当センター職員一同、広島県の酪農業を支え、発展させるために、これからも一層努力してまいります。

今後とも、ご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

改めまして、広島県酪農業協同組合の皆様、そして日頃よりご協力いただいている酪農家の皆様に、心より感謝申し上げます。

広酪西中さまとセンター長が盾をもっている様子
▲広酪代表理事専務西中様と河野センター長

感謝状の盾
▲さっそくセンター本館の正面玄関に飾らせていただきました!


慰霊祭(2024年11月22日)

センター中庭の畜魂碑前にて慰霊祭を行いました。

毎年恒例となっているこの慰霊祭は、私たちの研究活動のために命を捧げてくれた牛たちに対する感謝と慰霊の気持ちを込めて行われます。

今年も多くの職員が参加し、職員一人一人が畜魂碑に花を手向け、静かに手を合わせました。

職員一同改めて、命の尊厳を深く感じ、日頃から愛情を持って接していくことを誓いました。

この気持ちを胸に、今後も畜産技術センターの研究活動に専念してまいります。

畜魂碑前で職員が整列している様子

職員が花を手向けている様子


県立広島大学 地域資源開発学科1年生によるセンター見学(2024年10月31日)

県立広島大学の地域資源開発学科1年生が、学外講義の一環として当センターを訪れました。

学生たちは当センターで使用している搾乳ロボットや種雄牛を見学し、最新の畜産技術や種雄牛造成などについて学びました。

まず、当センターの飼養技術研究部の研究員が、今年更新したばかりの最新の搾乳ロボットの仕組みや運用方法について詳しく説明しました。

学生たちはロボットが自動的に搾乳を行う様子を興味深く観察していました。

続いて、当センター育種繁殖研究部の研究員による、種雄牛造成についての説明がありました。

学生たちは実際に間近に種雄牛を見学することで、その大きさや力強さに驚いている様子でした。

見学後、学生たちからは「種雄牛を実際に間近に見ることができて貴重な体験でした。」、

「搾乳ロボットで1頭1頭の乳量データなども管理されているとは知りませんでした。」といった感想が聞かれました。

今回の訪問が、地域産業や畜産への理解など、今後の学びに役に立つことを期待しています。

集合写真

飼養技術研究部の研究員による搾乳ロボットの説明

種雄牛の説明をしている様子


種雄牛展示会2024(2024年10月8日)

今回は、当センターで初めて開催した「種雄牛展示会2024」の様子をレポートします。

当日はあいにくの雨模様でしたが、展示会には多くの生産者の皆様がご参加くださり、大変賑わいました。

講演では、以下の講演が行われました。

・広島県の和牛改良とブランド化の展開について(県畜産課職員)

・種雄牛(候補牛)の紹介(当センター研究員)

・北海道全共に向けた県のテーマや取り組み方針等について(全農広島県本部)

種雄牛の見学では、種雄牛舎に移動し、基幹種雄牛4頭、待機種雄牛3頭、血統再構築で活用される種雄牛2頭それぞれの体型や特徴を詳細にご紹介しました。

特に、県のNo.1種雄牛「花勝百合」は、子牛市場成績や枝肉成績で良好な結果を出しており、全国的にも注目されています。

参加者の皆様は、実際に種雄牛を見ることでその魅力を肌で感じていただきました。

展示会後、参加者の皆様からは「実際に見ないと種雄牛の魅力は分からないので、良い機会になった。」といった感想をいただきました。

また、「血統再構築にも協力していきたい。」とのお声もいただきました。

今回の展示説明会を通じて、広島和牛の魅力や今後の可能性について多くの方々に知っていただけたことを嬉しく思います。

今後も、当センターは皆様と共に、広島和牛の改良とブランド力向上に努めてまいります。引き続きのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

来年度も、さらに充実した内容で種雄牛展示会を開催したいと考えております。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

講演の様子

種雄牛を見学されている様子

種雄牛の説明をしている様子

血統再構築で活用される種雄牛を説明している様子


スマート農業技術を活用した持続可能な地域資源循環型農業セミナー(2024年9月10日)

当センターにて、「庄原市におけるスマート農業技術を活用した持続可能な地域資源循環型農業」~青刈りとうもろこし生産の実証展示会~を開催しました。この実証展示に合わせて、獣害対策セミナーも同時に行いました。

この実証展示会は、庄原市地域資源循環スマート農業実証コンソーシアムの主催であり、当センターもコンソーシアムの一員となっています。

展示会では、最新のスマート農業技術を活用した青刈りとうもろこしの栽培作業の自動化が紹介されました。

具体的には、オートトラクター+フォレージハーベスターによる収穫、コンビラップによる調製(調製とは、収穫した作物を保存や加工に適した状態にする工程)、そして自動飛行ドローンによる農薬散布が実演されました。

当センターからは、展示圃場において実施しているワイヤーメッシュ柵と電柵を組み合わせた複合的な獣害対策の取り組みについての説明を行いました。

また、広島県鳥獣対策等地域支援機構(tegosテゴス)による獣害の現状と課題に関する講演や、電柵資材メーカーである株式会社テザックからシカやイノシシなどの野生動物による農作物被害を防ぐ最新の対策方法の紹介も行われました。

この展示会には、当初の予想を上回る70名以上の方々が参加し、大盛況のうちに終了しました。

参加者や関係者のご協力により、無事に成功を収めることができました。

獣害対策について講演中の様子
▲獣害対策についての講演

細断型コンビラップによる調製の説明の様子
▲細断型コンビラップによる調製の説明

オートトラクターによるとうもろこし刈り取りの様子
オートトラクターとフォレージハーベスタによる収穫

展示圃場で行っている獣害対策の説明
▲展示圃場で行っている獣害対策の説明


西条農業高校 畜産科3年生「広島和牛の取組状況等講義」(2024年8月26日)

西条農業高校畜産科の3年生が広島和牛の取組状況を学ぶために当センターを訪問しました。

まずは座学で、広島和牛の血統や特徴について学びました。

生徒たちは熱心にメモを取りながら真剣な表情で、職員の説明を受けていました。

次に、若雄牛の調教を見学しました。

種雄牛担当のベテラン職員からは、「我が子のように接することが大事」とのアドバイスがありました。

叱るときは叱り、褒めるときは褒めることの重要性を強調していました。

また、生徒から調教に関する質問が飛ぶと、職員は「調教は毎日行うことが大切で、牛の様子を見ながら声の調子や綱打ちの力加減を調整する必要がある」と答えていました。

この日のハイライトは、西条農業高校で産まれた若雄「神竜粋吹」との再会でした。

出産から立ち会った生徒は涙を見せ、神竜粋吹も穏やかな目をして再会を喜んでいるようでした。

これから和牛甲子園に出場予定の彼らが、今回の見学で得た知識と経験を活かして、素晴らしい結果を出してくれることを期待しています。

座学を受講中の生徒たちの様子
▲座学を受講中の生徒たち

調教の様子を見学している様子
▲調教の見学

神竜粋吹との再会
▲大きくなった神竜粋吹と再会

穏やかそうな神竜粋吹の様子
▲穏やかな様子の神竜粋吹


獣医学生による行政体験研修(2024年8月20日)

当センターにて、獣医学を専攻する学生3名を対象に、行政体験研修(インターンシップ)を実施しました。

広島県庁も獣医師職員を募集しており、獣医師は畜産分野、公衆衛生分野、動物愛護分野など幅広い分野で活躍しています。

当センターも畜産試験研究分野の獣医師職員が、日々研究業務に従事しています。

研修生はそうした畜産研究の業務内容について理解を深めるとともに、現場業務の体験を行いました。

​将来の就職先として、広島県庁を選んでもらえることを期待しています!

集合写真(正面玄関前)

顕微鏡を使った卵子の観察の様子
▲牛の卵子を検索中

牛の卵子採取の業務体験
▲卵子の品質判定の業務体験

受精卵培養中のモニタ画面確認の様子
▲培養中の牛の受精卵のタイムラプス画像を見学


県立広島大学 健康科学コース3年生によるセンター見学(2024年8月9日)

県立広島大学の健康科学コース3年生36名が、学外講義として当センターを訪れました。

搾乳ロボットや採卵の様子などの見学を通して、当センターの業務内容や広島県の施策などについて説明しました。

学生たちは、ロボットがどのようにして搾乳を行っているかを興味深く観察していました。

また、採卵のデモンストレーションでは、超音波画像診断装置や専用プローブを使った生体卵巣からの卵子採取の様子も見学しました。

学生たちは、研究員がどのようにして卵子を採取するのか、その工程を間近で見ることができました。

見学の中で、牛受精卵移植に取り組む意義や、広島県の施策の一つである「広島血統和牛増産事業」についても説明し、当センターの役割や業務内容など理解を深めてもらうことができました。

搾乳ロボット説明風景
▲搾乳ロボットの見学の様子

採卵の様子
▲経腟採卵のデモンストレーション

集合写真(ポプラ並木前)


家畜人工授精に関する講習会(2024年8月8日)

7月8日から8月8日までの1か月間、20名の講習生を迎え、家畜人工授精に関する講習会を開催しました。

家畜の育種や飼養管理、関係法規などの座学では、講習生はノートを取りながら真剣に耳を傾けていました。

講習が進むにつれてホルスタインと和牛を使った人工授精の実習も行われました。

初めての作業に緊張した様子も見られましたが、次第に慣れていく様子が印象的でした。

講習生たちからは「実際に手を動かしながら学べたので、とても勉強になりました。」との声も聞かれました。

猛暑の中での開催でしたが、大きな事故やトラブルもなく無事に講習を終えることができました。

今回の講習を通じて、家畜人工授精の知識や技術を学んだ講習生が、無事試験に合格し、今後の現場で活躍されることを心から願っています。

人工授精に用いる器具の説明風景

ホルスタインを用いた実習風景

講師による説明風景

和牛を用いた実習風景


展示圃場における獣害対策(2024年8月5日)

当センター管理の11区、12区の展示圃場において、ワイヤーメッシュ柵と電気柵を組み合わせた複合的な獣害対策を実施しています。

今回の対策は、展示圃場で行われているため、みなさまもお気軽に現地でご覧いただければと思います。

また、9月10日(火曜日)には、この展示圃場にてスマート農業実証展示・獣害対策セミナーを開催します。

ご興味のある方は、畜産技術センター技術支援部までお問合せください。

これからトウモロコシの収穫時期が近づくにつれ、獣害のリスクも高まってきます。

今後も圃場の様子については注視していきたいと思います。

また、獣害対策に関する情報については、下記リンクの広島県農林水産局農業技術課のホームページもご参照ください。

侵入防止技術について

ワイヤーメッシュ柵の適切な設置と維持管理

電気柵の適切な設置と維持管理

11
​▲11区、12区の展示圃場の様子

柵の内外両方の草刈りがされている様子
▲定期的な柵の内外の草刈りもしっかりと!

ワイヤーメッシュ柵の連結部拡大写真
▲ワイヤーメッシュの連結部は格子1マス分重ねて設置しています

展示圃場の地図
▲11区、12区が展示圃場となっています


搾乳ロボット更新(2024年7月25日)

今月当センターの搾乳ロボットを更新しました。

待ちに待ったその初稼働の様子を、今回はご紹介します。

搾乳ロボット全体像(制御室側から見た様子)

搾乳ロボット(牛側から見た様子)
▲2か月ぶりの搾乳ロボットに少し緊張気味の牛。

搾乳カップを装着した搾乳中の様子

ロボットは牛の乳頭を清潔に洗浄した後、特殊なセンサーを使って乳頭の位置を特定し、搾乳カップを装着します。

そして、搾乳が始まります。

この過程で、ロボットは乳量や乳質をモニタリングし、データを収集します。

搾乳状況を確認するモニター画面
​▲このモニター画面の写真は、搾乳の進行状況や乳量などをリアルタイムで確認できる様子を示しています。

搾乳終了の様子。
▲搾乳が終わると、ロボットは搾乳カップを取り外し、乳頭を消毒します。 

搾乳の順番待ちをしている牛の様子
▲搾乳が終わると後ろで順番待ちをしている牛にバトンタッチです。

搾乳ロボットは24時間稼働なので、これからは牛の好きなタイミングで搾乳できます。

早く牛たちがロボットに慣れてたくさん搾乳できることを期待します。

「実際に搾乳の様子を見てみたい!」と思われた方は搾乳ロボットの見学も行っておりますので、

お気軽に畜産技術センター技術支援部までお問合せください。


農業用ドローンを活用した農薬散布(2024年7月8日)

当センター第11区と第12区の圃場にて、農業用ドローンによる農薬散布を行いました。

 折りたたまれたドローン本体の写真
▲折りたたまれたドローンの姿。

手元のコントローラー画面
▲事前に圃場の地形を3Dマッピングしているので、散布に必要な農薬量や最適経路など自動で計算してくれます。

農薬散布中のドローンの姿
▲自動操縦による農薬散布中の様子。農作物からの高さや粒子の大きさなども設定できます。

散布が終了し、離陸ポイントに帰還するドローンの様子
▲あっという間に散布を終えると、自動で離陸地点と同じ場所に帰還しました。

農業用ドローンの活用により、農薬や肥料の使用量を最適化できるため、資材費の削減が可能となります。

また、広範囲の作業を短時間で行うことができ、労働時間の削減と生産性の向上が期待できます。

今後もさらなる技術進化が期待される中、農業用ドローンの活用はますます重要な役割を果たすでしょう。


庄原実業高校牛調教研修(2024年7月3日)

庄原実業高校の生物生産学科2年生10名と3年生2名が来所し、秋の共進会出場に向けて調教研修を行いました。

職員は調教の心構えや注意事項などを説明し、若雄3頭を使って、シツ(前進)、バ(停止)、アセ(左旋回)などの掛け声や、綱の打ち方を実演しました。

その後、繋留場にロープを結んで、生徒達はベテラン職員の指導を受けながら綱打ちの練習を行いました。

実際にやってみると、その難しさを実感されているようでした。

生徒達はベテラン職員から「調教は短時間でも毎日行うことが大切。」とアドバイスを受けていました。

また、指導中は生徒から職員に対して調教に関する質問を投げかける場面もあり、とても意欲的な様子でした。

今回学んだことを是非今後の共進会への取り組みに活かしていってもらえると幸いです。

調教の心構えやその技術など説明している様子

調教の実演をしている様子

生徒が綱打ちの指導を受けている様子


NOSAI広島家畜診療所新規採用獣医師研修(2024年6月13日)

当センターでNOSAI広島家畜診療所の新規採用獣医師研修を開催しました。

今年は4名の新採獣医師の方に、畜産技術センターの業務内容や研究部の紹介を行いました。

皆さん熱心に説明を受けられており、時折、鋭い質問も飛び交うなどとても有意義な研修になったのではないでしょうか。

今後の皆様のご活躍をお祈りしています。

座学を受講中の研修生

種雄牛舎前を見学している様子

乳用牛舎内を見学されている様子

羊を見学している様子


 

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