カンピロバクター食中毒にご注意!
印刷用ページを表示する掲載日2024年7月31日
カンピロバクター食中毒は、全国的に年間を通して多く発生しており、細菌による食中毒事件の中では、発生件数がワースト1位となっています。
広島県においても同様に、例年のように発生しています。
カンピロバクターの特徴
- ニワトリ、牛などの家畜、ペット、野生動物などの腸管内に生息しています。
- 牛や鶏の肉、内臓や肉汁に付着していることがあり、特に鶏肉からは高い割合で見つかっています。
- 菌数が100個程度の少ない菌数でも発症します。
- カンピロバクター食中毒になると、原因食品を食べてから約1~7日後に下痢、腹痛、発熱などを発症します。(まれに感染の数週間後に手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があります。)
- カンピロバクター食中毒の原因食品は、鶏刺し、鶏たたき等の加熱不十分な鶏肉が多いと言われています。
国立感染症研究所感染症情報センターHPから引用
カンピロバクター食中毒予防のポイント
食中毒予防の3原則「つけない」「ふやさない」「やっつける」のうち、「つけない」と「やっつける」が大切です。
他の食材にカンピロバクターをつけない
- 生肉を触った後は、すぐに手を洗いましょう。
- 調理器具はキチンとよく洗い、熱湯や塩素系漂白剤で消毒しましょう。
- 調理器具は肉用とそれ以外の食品用に使い分けをしましょう。
やっつけるカンピロバクターは熱に弱い
- 「新鮮だから安全」ではありません!鶏肉は中心部までしっかり加熱して食べましょう。
お肉を取り扱うときの注意点
生のお肉を食べることは、カンピロバクターだけでなく、腸管出血性大腸菌(0157など)やサルモネラ菌の食中毒の原因となることも報告されています。
- 焼肉などをするときは、生肉と焼けた肉を扱う箸やトングを使い分け、焼けた肉に生肉の汁が付かないように気をつけましょう。
ご注意! 抵抗力が弱い方は、カンピロバクター食中毒が重症化することがあります。
子どもさんや高齢者など抵抗力の弱い方は、生のお肉(ユッケなど)や加熱の不十分なお肉(タタキなど)を食べないよう、食べさせないようにしましょう。
お肉は中心部まで、よく加熱して食べましょう!!
カンピロバクター食中毒予防については、ダウンロードファイルの啓発用チラシを活用してください。
関連情報
- 食中毒予防 お肉はよく焼いて食べよう(厚生労働省:「食中毒に関する情報」内)
- カンピロバクター食中毒予防(Q&A)(厚生労働省)
- 生食用食肉(牛肉)の新たな基準が施行されました
- 牛の肝臓(レバー)を生食用として食べることはできません
- 豚肉や豚の内臓(レバーなど)は,加熱して食べましょう
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