平成26年8月8日(金曜日) 10時00分~16時30分
広島県自治会館301会議室
(1) 各市町道徳教育推進協議会の会長が推薦する実務担当教諭
(2) 各市町教育委員会の道徳教育担当者
(3) 広島県教育委員会関係者
広島県教育委員会 豊かな心育成課長 池田 彰夫
【池田課長挨拶】
広島県教育委員会 豊かな心育成課 道徳教育係 指導主事 永井 博美
【永井指導主事説明】
平成26年度市町道徳教育推進協議会参加者アンケート結果について
平成26年度各市町道徳教育推進協議会参加者アンケート結果をもとに説明しました。
◆アンケート等の結果から
○道徳の時間の充実について
自校の「道徳の時間」の内容は充実していると思うかという問いに対する肯定的回答については,95%と高い割合となっている。これは,各市町の道徳教育推進協議会で研修内容の工夫や各校 への研修内容の還元についての取組を進めていただいている成果であると考えている。
○道徳教育に関する研修の充実について
道徳教育の研修を実施しているとする回答は82%となっており,ほとんどの学校で道徳教育に関する研修を何らかの形で実施していただいていることがわかる。また,第1回の本会議で説明をした昨年度から力点を置いている項目3「道徳教育に関する研修の充実」については,次のような結果になっている。
・ 学校で進める道徳教育の方針をみんなで理解した上で研修を進めていくことが大切であると考えて設定した「(1)研修内容と学校の重点課題とのつながり」については,90%と高い割合になっている。
・ 道徳教育推進教師の先生が1人で進めるのではなく,みんなで企画し運営していく研修となっているかということで設定した「(2)道徳教育推進教師を中心に,研修の企画・運営の協働」については,82%
・ 学校の先生方が自分のこととして,やっていこうと思ってもらえる研修の工夫がしてあるかということで設定した「(3)研修成果を実践につなげやすくする工夫」については, 74%。
この3項目の平均は82%と高い割合になっている。こうした視点で各市町道徳教育推進協議会や各校が取組を進めていただいている成果であると考えている。一方で,この道徳教育に関する研修の充実の3つの項目の県平均は高い割合となっているが,市町の差は最大で,(1)25ポイント,(2)・(3)ともに44ポイントと大きく,課題と感じている。
○道徳教育推進教師の機能化について
道徳教育の指導計画の評価・改善や各学級の道徳の実施状況の把握など,各校の道徳教育推進にかかわる内容についての肯定的評価は高い割合となっている。その反面,各学級の道徳の時間の充実のための指導助言については,肯定的評価の割合が63%にとどまっている。これについては,各教科等と道徳の時間との関連的な指導等が図られるよう,今後とも先生方に自信をもって指導助言をしていただけるような取組が必要であると考えている。
○教材の開発と活用について
魅力的な教材の開発に取り組んでいるとしている回答は71%となっている。子供たちの心に響く魅力的な教材の開発・活用に向けて,広島県道徳教育指導資料を各学校の校内研修等でも積極的に活用していただきたいと考えている。
○道徳教育の情報発信について
自校の道徳教育の取組を通信やホームページなどで計画的に紹介しているかという問いに対しての肯定的評価については,56%と低い割合にとどまっており,学校・家庭・地域で道徳教育を推進していくためにも,道徳教育の全体計画や道徳の時間の年間指導計画等を積極的に発信していくことが必要である。
○「私たちの道徳」の活用について
道徳教育の全体計画や道徳の時間の年間指導計画への「私たちの道徳」の位置付けについては,それぞれ92%,94%となっている。効果的に活用していくためにも,諸計画へ位置付けていただければと考えている。また,「私たちの道徳」の活用場面については,次の棒グラフで示している。「私たちの道徳」は,「道徳の時間はもちろん,学校の教育活動全体を通じて,また,家庭や地域においても活用すること」が期待されている。しかし,「家庭や地域との連携」での活用は,51%となっており,家庭や地域において効果的な活用が求められている。
これらアンケート等の結果を踏まえて,今後とも,各市町道徳教育推進協議会あるいは各校での道徳教育への取組を進めていただければと考えている。
→配付資料
各市町道徳教育推進協議会等の活動状況等について
【情報交換】 |
情報交換1では,「市町道徳教育推進協議会参加者アンケート結果を踏まえた現状と課題」について,各市町で工夫した取組等を,第1回目のアンケート結果等を踏まえて整理し,成果の出ている市町においては,なぜ成果が出たのか,取組の何が良かったのか,ということを具体的に紹介し合い,交流をしました。 情報交換2では,各市町における「私たちの道徳」の活用についてグループで交流し,参考になった取組等を全体へ紹介していきました。 |
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「私たちの道徳」の活用について
午前中の説明にもあったように,「私たちの道徳」を道徳教育の全体計画や道徳の年間指導計画への位置付けについては,それぞれ92%,94%となっています。今年度,活用を進めていく中で,諸計画の評価・改善を図り,効果的に活用していくためにも,諸計画へ位置付けていただければと考えているところです。また,「私たちの道徳」の特徴の1つに「道徳の時間はもちろん,学校の教育活動全体を通じて,また,家庭や地域においても活用すること」が期待されています。「道徳の時間」での活用については,99%となっています。しかし,各教科等における「私たちの道徳」の活用については,そこまで至っておりません。そこで,「私たちの道徳」の活用について,該当学年の内容項目ごとに,「私たちの道徳」のどこのページが活用できそうか,また,どんな活用ができそうか,実際にページをめくりながら考えていただき,グループで協議したものを全体で共有し,2学期からの実践につないでいきたいと考えています。
説 明 |
グループ協議 |
発 表 |
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本県道徳教育の一層の充実に向けて
広島県教育委員会 豊かな心育成課 課長補佐(兼)道徳教育係長 山田 幸治
【山田係長講話】
広島県教育委員会 豊かな心育成課 課長補佐(兼)道徳教育係長 山田 幸治