◆平成26年2月14日(金曜日) 10時00分~16時30分
◆広島県庁本館6階 講堂
(1)平成25年度「小・中・高等学校道徳教育実践研究事業(文部科学省委託「道徳教育総合支援事業」)」推進
地域代表校長,推進校校長,推進地域代表担当者,推進校担当者
(2)平成23年度及び平成24年度「小・中・高等学校道徳教育実践研究事業(文部科学省委託「道徳教育総合
支援事業」)」推進地域代表担当者,推進校担当者
(3)広島県道徳教育推進校(平成14,15,16,17年度広島県道徳教育実践研究指定校)の道徳教育推進教師
(4)平成18・19年度「児童生徒の心に響く道徳教育推進事業(文部科学省委嘱)」及び「豊かな心を育てる地域
推進事業(文部科学省委嘱)」の推進校及び推進地域の道徳教育推進教師
(5)平成20・21年度「道徳教育実践研究事業(文部科学省委嘱)」推進校及び推進地域の道徳教育推進教師
(6)平成21・22年度「道徳教育実践研究事業(文部科学省委嘱)」推進校の道徳教育推進教師
(7)広島県教育委員会関係者及び市町教育委員会の道徳教育担当指導主事等
(8)各市町道徳教育推進協議会等の会長が推薦する実務担当教諭
(9)その他道徳教育を推進する上で必要な者 約100名
「本県道徳教育の推進状況と今後の方向性」
→全体説明資料 (PDFファイル)(1.13MB)
→「私たちの道徳」の構成表 (PDFファイル)(520KB)
→「心のノート」全面改訂の基本的な考え方 (PDFファイル)(173KB)
→「今後の道徳教育の改善・充実方策について(報告)」道徳教育の充実に関する懇談会 平成25年12月26日
「異校種等との連携を生かした道徳教育の推進」
◆福山市立大門中学校区
→大門中学校区実践報告資料 (PDFファイル)(1.6MB)
◆大竹高等学校
→大竹高等学校実践報告資料 (PDFファイル)(6.34MB)
◆協議
大門中学校区,大竹高等学校の実践報告を聞いて,参考になったことや,自校の取組に生かしていこうと思うことについて,協議をしました。
【協議後の発表から】
〇実践報告から,異校種間で連携して行う体験活動や,学びの連続性を意識した取組の大切さを感じた。
〇児童生徒の自尊感情を高めるために,地域からの声,評価をもらうことに大きな意味があると思った。
〇小中学校での授業研究では,小学校の先生から板書や発問等,学ぶことが多い。
〇小中連携や,高等学校と近隣中学校,小学校等との連携の取組を聞いて,取組を継続していくことの大切さを感じた。
「各学校段階における道徳教育の一層の推進
~道徳の時間など基軸となる指導の機会と場の充実に向けて~」
学習指導案をもとに協議することにより,道徳の時間の特質を踏まえた授業改善の視点を共有するとともに,各校の校内研修の充実につなげていくこと,さらには教員の指導力の向上を図っていくことを目的に行いました。
【演習の流れ】
(1)資料に基づく個別の検討
〇本時の展開において,ねらいにせまる授業とするために,修正をした方がいいと思われる部分を挙げる。
〇なぜその部分を修正する必要があるのか,その理由も併せて考える。
〇修正が必要な部分についての改善案を考える。
(2)グループ協議
〇個別で考えた修正部分を交流する。
〇授業実施前に修正した方が良いと思われる部分について,その優先順位も検討し,改善案を協議する。
(3)発表
→演習の趣旨等 (PDFファイル)(141KB)
→演習用学習指導案 (PDFファイル)(165KB)
→演習用読み物資料「銀色のシャープペンシル」 (PDFファイル)(166KB)
→演習シート (PDFファイル)(41KB)
【全体発表】
修正が必要な部分 | 修正が必要な理由 | 改 善 案 |
(1)中心発問 | 〇心情を問うものになっていない 〇行動の善悪を考えさせるのではなく,気持ちの変化に共感させていくことが大切 | 〇どんな思いがぼくを家に向かわせたのか |
(2)班で意見を交流するところ | 〇班の中で1番いい行動の仕方を選択となっているが,いい行動は分かっている。でも,行動が伴わないというところを考えさせたい 〇意見が多く出ても,答えをひとつにする過程で否定される | 〇たくさんの考え・意見を出させて,共感させる |
(3)生徒指導の三機能の取り入れ方 | 〇生徒指導のねらいを安易に使っている 〇取り入れ方が形骸化している | 〇なくすか,1つに焦点化する |
(4)基本発問 | 〇心の揺れや葛藤している気持ちがもっと出るように | 〇弱さに共感 ・ちゃんと返したんだから,文句はないだろう。 ・勉強する気にもなれず ・卓也からの電話を受けてさらに心が揺れ動いていく |
【まとめ】
今,道徳の時間の指導の充実を図るため,教員の指導力の向上が求められている。
そこで,学習指導案から,ここだけは修正して授業に臨んだ方がいいというところを協議する中で,道徳の時間の特質を生かした授業にしていくための大切な視点について,共有化できるようにした。
◆修正が必要な部分(ここだけはというところ)
(1)中心発問の位置・問い方
本来は,学習指導案に示された中心発問の部分ではなく,読み物資料の後半の主人公が自分の弱さを乗り越えて,卓也の家に向かうところが中心発問で問うところになる。
この展開では,肝心の部分が分割提示で提示されていないため,資料は分割提示するのでなく,全文を最初に読み,状況を生徒にしっかりと把握をさせることが必要である。
(2)グループでの話合いの取り入れ方
個人で考え,意見を交流し,交流する中からよりよい意見をグループで選択していくという活動は,中心発問の前に取り入れるには,時間がかかりすぎる。生徒観から,学級実態として取り入れたいという気持ちは理解できるが,取り入れた活動が,ねらいにせまるための活動となっているかということを吟味して取り入れることが重要である。
(3)生徒指導の三機能の生かし方
1時間の道徳の時間に生徒指導の三機能を全て盛り込むのではなく,本時では,特に三つの機能のうち,ここを意識して授業を展開していきたいという部分に焦点化し,その機能を生かした道徳の時間としていくことが大切である。
◆ 講師 文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官 赤堀 博行
◆ 演題 「本県道徳教育の一層の充実に向けて~児童生徒のよりよい生き方を実践する力を育む道徳教育の推進~」
◆ 内容
〇道徳教育にかかわる今日的課題
〇学校における道徳教育
〇教育活動全体を通じて行う道徳教育の進め方
〇道徳教育と道徳の時間との関連
学校として,どういう道徳教育をしていくか,道徳教育を通して,学校としてどんな子どもたちを育てたいか,目標を具体化して共通理解を図ることが重要である。
めざす児童生徒像に向けて,各教科等では道徳的視点をもった指導を行い,要となる道徳の時間では,それを補充・深化・統合した授業を行っていくことになる。そのためには,全体計画,全体計画の別葉などで指導の系統性や関連性を図っていく必要がある。
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