直近の感染状況は、全国と同様、感染が増加に転じており、新規感染者数は7月13日以降6日連続で1,000人を超え、現在も感染拡大が継続しています。
年代別でみると、依然として50代以下の感染が多い状況が続いていますが、リスクの高い高齢者も増加傾向となっており、入院患者数も少しずつ増加しています。
増加要因の一つと捉えているオミクロン株のBA.5についても、7月1日~7日までの発生動向調査では26.2%と四分の一以上を占めており、今後、急速な置き換わりが進むと考えています。
こうした条件のもと、今後の感染者数を県でシミュレーションしたところ、前回の予測を超えて1日4,000人以上となる可能性があり、医療がひっ迫する恐れもあります。
県では入院病床をさらに確保することとして、8月1日に一般フェーズを3から4(499床から583床)に引き上げます。ただし、7月19日夜までの入院の状況を見て、入院患者数の著しい増加が見込まれる場合は、緊急フェーズ1(782床)に引き上げることとして、各病院には8月1日~9日までの間に受入病床を増やすよう依頼します。
加えて、高齢者等の重症化予防の取組として、高齢者施設等の従事者検査を徹底し、施設でのクラスター発生を可能な限り防ぎます。また、入所者の感染に備えて事前に治療方針を作成する取組を、引き続き支援するとともに、実際に入所者が感染した場合は、施設と連携する医療機関か、又は県が募集した往診可能医療機関による早期の治療を行います。
※1:一般フェーズとは、一般医療と両立可能な範囲での確保病床数
※2:緊急フェーズとは、一般医療の一部制限が必要となった場合の確保病床数
運営体制を縮小していたPCRセンターについては、7月21日(木)から、すべてのセンターを毎日開設するとともに、7月25日(月)から県庁会場を再開し、県民の皆様が検査を受けやすい環境を整えます。
県としては、これらの対策を通じて、感染の拡大を防止し、医療のひっ迫をできるだけ抑えていきますので、現段階で県民や事業者の皆様への行動制限は行いません。
県民の皆様には、医療を守りながら、社会経済活動を回していくためにも、この夏の過ごし方として、改めて、次の事項をお願いします。
まずは「感染しない」ために、マスク、手洗い、十分な換気、三密は一つでも避けるといった基本的な感染防止対策に重ねて取り組んでください。とりわけ夏場は、閉め切った部屋でエアコンをつける日が多くなると思いますので、ご家庭や事業所・店舗などにおいては、マスクをしていても、しっかり換気を行ってください。
感染させない、感染しても重症化を防ぐために、次の事項をお願いいたします。
現在、熱中症による救急搬送が増えていますので、感染対策をしながら熱中症予防への取組をお願いします。
医療を守りながら、県民の皆様の安心な暮らしと社会経済活動とを両立していくため、お一人お一人が、これらの対策にしっかり取り組んでくださるよう、改めてお願いいたします。
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