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新型コロナウイルスの感染状況と年末年始に向けたお願い【令和4年12月28日会見】

印刷用ページを表示する掲載日2022年12月28日

令和4年12月28日に知事会見を行い、感染状況と年末年始に向けたお願いについてご説明しました。「医療非常事態警報」発出後の新規感染者数の推移は、増加スピードは若干緩やかになっているものの、増加が継続しています。

広島県では急な発熱などの症状が出た場合に診療を受けられるよう、発熱外来の体制を拡充しました。また、発熱等の症状のある方を対象に抗原定性検査キットを無料配布しています。さらにオンライン診療センターもこの年末年始は全日、診療を行います。

12月28日知事コロナ会見の配付資料 (PDFファイル)(757KB)

感染状況

感染状況シミュレーション

「医療非常事態警報」発出後の新規感染者数の推移は、増加スピードは若干緩やかになっているものの、増加が継続しています。また、12月27日の公表数は7,000名を超えました。

本県の感染状況

次に、12月13日に実施したシミュレーションに、直近の感染状況を反映したグラフです。

12月13日実施の感染状況シミュレーション

濃い青色の点線が実際の1週間の人口10万人あたりの新規報告者数ですが、オレンジ色の前週比1.27のラインと、緑色の前週比1.13のラインの間で、増加が続いています。濃い青色の点線がオレンジの線を下回っていることは、皆様の感染防止対策の結果ですので、御礼申し上げます。

感染状況・入院患者の状況

12月16日の会見では、その時点のシミュレーションに基づき、年明け早々には緊急フェーズ2の病床も満床になる恐れがあるとお伝えしましたが、現状では回避できそうです。その主な要因としては、感染の拡大ペースが想定より少し緩やかになったこと、及び入院対象者の厳格化があげられます。

感染者増加速度の指標となる、前週比を確認しますと、直近では、増加速度が鈍化しています。次に、右のグラフは60代以上の感染者の方の入院割合を示しています。直近では、その割合は減少しており、入院対象者が厳格化されたことを表しています。

感染対策の強化にご協力いただいている県民の皆様に、また、入院必要度が高い患者の優先的な受入にご理解・ご協力いただいている、医療・介護従事者の皆様に、改めて御礼申し上げます。

感染状況・入院状況の直近の変化

新たなシミュレーション

前回のシミュレーションが1月2日までであったため、改めてシミュレーションを行いました。オレンジ色のラインは直近の感染水準の高い5県の、平均値な前週比を反映して1.19に修正しています。緑色のラインは直近の広島県の前週比を反映して1.14に修正しています。

年末年始の影響で本県の増加スピードが上がり、前週比1.19が続くと1月8日に、現在の増加スピードである前週比1.14が年末年始も続いた場合でも1月11日に、第7波のピーク時の直近1週間の人口10万人あたりの新規報告数を超える恐れもあります。

12月27日実施の感染状況再シミュレーション

入院者数シミュレーション

先程の感染状況のシミュレーションを基に、入院患者についても改めてシミュレーションを実施しています。直近の入院者数は高止まりですが、1月中旬ぐらいには、満床になるおそれがあり、引き続き、油断はできません。今後も特に高齢者への感染が拡大すると、入院者数も増加して、必要な方に医療が提供できない恐れがあります。

引き続き、下記3つの対策に取り組みます。

  • 病床を更に確保して赤のラインを上げること、
  • 入院対象者の厳格化などを通じて入院者数を減らすこと、
  • 感染状況を改善して「緑の線」を更に下げること、

また、季節性インフルエンザの同時流行も現実味を帯びてきている中、今後も保健医療提供体制を確保して、高齢者等、重症化リスクの高い方を守る必要があります。

入院者数 シミュレーション

救急搬送困難事例数

こちらは、広島県全体の感染者数と、広島市消防の救急搬送困難事例数のグラフです。12月16日にお示ししたグラフに、直近の状況を追加しています。救急搬送困難事例も急増し、第7波の最大を超えました。

救急搬送困難事例の増加

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広島県の取組

1.年末年始等の発熱外来の体制

年末年始の取組として、休診となる医療機関が多くなる期間に、重症化リスクの高い方が、急な発熱などの症状が出た場合に診療を受けられるよう、発熱外来の体制を拡充しました。

12月30日から1月3日までと、1月8日(日曜日)・9日(成人の日で祝日)の合計7日間に、発熱外来を開設いただける医療機関を、例年の当番医体制に加えて確保して、公表しています。

年末年始における診療・検査医療機関(12月30日~1月3日、1月8日、9日)

年末年始等の発熱外来の体制

2.抗原定性検査キットの配布について

広島県では外来医療のひっ迫を防ぐため、 12月26日から発熱等の症状のある方を対象に抗原定性検査キットを無料配布しています。

明日12月29日から1月9日までの間は、薬局の休業等によりキットの受取りが出来ない場合が多いため、ご自宅への配送も行います。症状が軽く、重症化リスクの低い方は、セルフチェックに御協力いただくようお願いします。

そして陽性の場合は、ご自身で陽性者登録センターへの登録をお願いします。

抗原定性検査キットの配布について

3.オンライン診療体制の強化

年末年始の取組として、オンライン診療センターもこの年末年始は全日、診療を行います。対象は新型コロナ陽性となり、発熱等の症状があり医師の診察を希望する方です。

オンライン診療体制の強化

4.その他の取組

感染状況や入院者数の状況は、依然として予断を許さない状況が続いています。年末年始の保健医療体制の確保に加えて、PCRセンターの運営、陽性者登録センターの体制拡充や、自宅療養者の支援体制も継続します。

その他の取組

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県民の皆様へのお願い

1.医療機関の適正受診

重症化リスクの高い方、例えば、高齢者や基礎疾患のある方、妊婦の方は、発熱や喉の痛みなどの症状が出たら、事前に連絡のうえ、発熱外来を受診してください。また、小学生以下のお子さんは、かかりつけ医をはじめ、地域の小児科等にご相談の上で、発熱外来や小児科を受診してください。

これ以外の方は、発熱等の症状がある時には、抗原定性検査キットによるセルフチェックをお願いします。陽性の場合は、御自身で「陽性者登録センター」に登録して、自宅療養をお願いします。そして、急な発熱等に備えて、薬剤師に相談のうえ、検査キットや市販の解熱鎮痛剤を準備しておいてください。

発熱したら

年末年始に受診できる発熱外来等には、重症化リスクの高い方、症状の重い方が受診をされています。医療機関、患者、そしてご自身を守るためにも、必ず医療機関に「事前に連絡」をして受診してください。

受診時は必ず連絡してから

2.救急車や救急外来の利用

救急車や救急外来の利用は、本当に必要な時だけお願いします。急な発熱等で利用を悩んだ場合は、こちらの相談窓口にご相談ください。

  • 救急相談センター広島広域都市圏 #7119
  • こどもの救急電話相談 #8000

また、こちらの全国版救急受診アプリ「Q助」のご利用や、救急車対応マニュアルを事前にご確認いただくことで、いざという時に焦らず、適切な判断が可能となりますのでご活用ください。

救急車、救急外来の利用について

3.基本的な感染対策

久しぶりにご家族や親せき、ご友人と会うことを楽しみにされている方も多いと思います。楽しい年末年始にするためにも、日常生活においては、特に効果的な換気などを心がけてください。会食では、会話の際のマスク着用や、重症化リスクの高い方を守る行動も、重ねてお願いします。

基本的な感染対策について

現在、「医療非常事態警報」を発令しています。県民の皆様には、感染拡大を防ぎ、医療のひっ迫を回避するため、お一人おひとりの基本的な感染対策を、いま一度、徹底してくださるようお願いします。

医療非常事態警報 発令中

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