令和5年4月25日の知事定例会見で、5類感染症移行後の医療提供体制や相談窓口について説明しました。
本県の感染状況及び入院状況です。
左側の新規感染者数ですが、3月以降は横ばい傾向が継続しています。
一方、右側の入院者数については、この2週間程度で微増しています。
医療機関でのPCR検査陽性率が上昇していることが確認されており、
新規報告者数には反映されていませんが感染が拡大しつつある可能性があります。
国の方針を受けて、これまで県が実施してきた取組も大幅に見直します。
感染の不安のある方の検査は、5類感染症移行後は御自身で検査キットを購入して、
セルフチェックすることになります。
次に、発熱等の症状がある方は、自宅で療養し、必要な場合は、
かかりつけ医等を受診していただくことが基本になります。
受診先が見つからない場合等は、相談窓口に連絡いただければ、外来対応医療機関をご案内します。
5類感染症移行後は入院か自宅での療養となります。自宅療養中の相談は、相談窓口へご連絡ください。
また、法に基づく外出自粛要請は無くなりますが、一定期間は人に感染させてしまうリスクもあることから、
症状が出てから5日を経過し、かつ、熱が下がるなど症状軽快から24時間経過するまでの間は、
外出を控えることを推奨しています。
感染者数の公表については、定点医療機関の患者数を1週間ごとに集計して公表することになります。
外来、入院ともに、現在の特定の医療機関から、幅広い医療機関による診療・入院対応
といった通常医療と同様の体制に移行します。
外来については、かかりつけ医もしくは外来対応医療機関を受診してください。
入院については、確保病床を中心に対応していましたが、今後は段階的に縮小し、
幅広い医療機関で入院患者を受け入れていきます。
入院調整については、これまで行政が行っていましたが、今後は病診・病病連携に移行します。
この方針に基づき、具体的な入院見込み者数等を踏まえて、移行計画を策定しました。
今後、確保病床を段階的に縮小し、その他の病床でも入院受け入れを進めるに当たり、
第8波の最大入院者数の1.3倍程度の入院が必要な患者に対応できる体制を目指して、
移行計画を策定しました。
これまで、多くの医療機関で確保病床を用意いただき、受入れ医療機関になっていただきました。
また、広島大学病院に協力いただき、通常の診療シーンや病棟において必要な感染対策について
分かりやすく整理した動画資料を作成し、より幅広い医療機関にご覧いただいています。
このような取組により、5類移行後も真に入院医療が必要な方に入院医療が提供できる体制を
維持、拡大していきます。
5月8日以降、フォローアップセンターが行っていた発生届対象者の健康観察、
自宅療養者相談センターが行っていた療養セットの配送やSMSの送信などは終了します。
受診先の案内など新型コロナに関する各種相談を受け付ける「受診案内・相談ダイヤル」と、
看護師が常駐し、療養中の方などが健康相談を行える「療養者相談ダイヤル」の
2つの窓口を設置することとしています。
どちらの窓口も24時間、相談を受け付けます。
発熱時や療養中など、心配事や相談したいことなどがあれば、お電話ください。
県は5類感染症移行後も、医師会や病院協会等の関係団体とも連携し、必要な方が入院できる医療体制を確保します。
24時間対応の相談窓口も設置するので、ご活用ください。
そして、第9波を起こさないためにも、
・手洗い等の基本的な感染対策、
・高齢者等の重症化リスクの高い方を守る行動等、
一人ひとりができる対策に引き続き取り組みましょう。
今後、感染者が今後急増して、医療がひっ迫するような状況になれば、県として改めて感染対策の呼びかけや、
医療調整本部による入院調整の再開や病床のさらなる確保といった医療提供体制の一層の確保を進めることとしています。
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