平成30年1月17日(水) 12:50~14:50
広島大学/大学生60名 一般参加者15名 団体スタッフ4名 計79名
教材:1,15アレンジ版「卵の赤ちゃん」
メイン:フィリップス 千咲
サブ:小早川 かおり,中光 ゆみ,東間 真緒,割方 遥花,徳永 梢,古玉 菊江,胡田 奈那,峯田 正史,
檀上 英子
広島大学教育学部の講義「幼児教育学演習」において,“東広島の子育て情報誌@ポナママ”のみなさんによる講義がありました。その講義の中で,ポナママのメンバーの一人であり,「親プロ」ファシリテーターであるフィリップス千咲さんが,「親プロ」を活用したグループワークを実施しました。
一般の参加者を含む,大学生対象の講座だったので,講座のねらいを次のように設定しました。
【講座のねらい】
・命の大切さと,命に関わることの責任の重さを実感する。
・物事を多様な視点から見ることにより,自身の心に余裕が生まれることに気づく。
・心に余裕をもち,大切な命を(他者だけでなく自分自身も)肯定する。
事前に,フィリップスさんを中心に,ファシリテーターで話し合いを行い,教材1と教材15をもとに構成したオリジナル教材「卵の赤ちゃん」を作成しました。
参加者には,教職員など子供たちと接する職業を目指す学生が多いことから,子供たちを多様な視点で捉えることについて考える,「教材15 みなおして!」をベースにしながら講座を進行しました。
各グループには子育て現役世代である,一般参加者を交えて,大学生が親の生の声を聞くことができるように工夫しました。
また,アイスブレイクとして,「教材1 おぎゃーってスゴイ!」を活用した,子育ての疑似体験を導入しました。卵に顔を書いて名前をつけるなどの活動を通して,将来,親になる世代である大学生にも,スムーズに本編のエピソードに入ってもらうことができるように雰囲気づくりを行いました。
まとめとして,絵本「鏡の中のぼく」の朗読を行いました。このとき,絵本の内容は公式動画を使用して,より多くの参加者に内容が分かりやすく伝わるように工夫しました。絵本を通して,“子供たちを肯定するためには,まず自分自身を肯定し,心に余裕をもつことが大切だ”というメッセージを呼びかけました。
● 東広島市「親プロ」活用講座 活動の様子(活動紹介ページ)
(大学生)
・自分の親もいろんな思いを持って自分に接してくれていたのだと気づき,今度は自分が親になったときに参考になるお話がたくさん聞けました。
・卵を使った演習を通して,子育てについて少し想像できました。
・自分が親になったとき,同じような立場の人たちと話せる機会があるのはすごくいいなと思いました。
・子育てをしている方とお話することがないので,とても充実した貴重な時間でした。
・子どもの自立心,肯定感,自己決定の場を与えるような関わり方をしたいです。
・短所を長所として捉えるという考え方を知ることができました。
(一般参加者)
・自分の子育てを見直すきっかけとなりました。
・学生さんとお話ができて楽しかったです。
・大学生のみなさんがとても真剣に考えてくれて,未来の先生,パパ,ママになると思うと期待がもてました。
将来,先生や親になるだろう若者と,さまざまな年代の我が子と向き合う母親が,おしゃべりで気付き合える場を作りました。
親・子供・先生の視点,理由の想像,置き換えワーク,絵本「鏡の中のぼく」内の「あなたの,大切な人はだれですか?」の問い…。さまざまな立場で想像することで,多様な視点が生まれます。これらの視点は自分と自分の周りのかけがえのない命を大切にするための手段です。ふとした時に,この学び合いを思い出してもらえたら嬉しいです。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)