〈第1回〉【オンライン】 令和4年11月11日(金曜日) 10時00分~12時00分
〈第2回〉【西部】 令和4年12月1日(木曜日) 13時00分~15時30分
〈第2回〉【東部】 令和4年12月2日(金曜日) 13時00分~15時30分
あいさつ
広島県立生涯学習センター 所長 田崎 志緒
行政説明:「地域共生社会実現に向けて~支え合う地域づくりに向けて~」
開会挨拶後,広島県健康福祉局地域共生社会推進課地域共生社会推進グループより,広島県における地域共生社会の実現に向けた取組について,国の動向や県内で行われているモデル事業の紹介等を交えながら説明しました。
演題:「地域共生社会づくりに向けて~福祉コミュニティづくりに向けた住民による主体的な地域活動~」
講師:県立広島大学保健福祉学部保健福祉学科人間福祉学コース 講師 手島 洋
まず,人々の地域生活の変化に伴う地域共生社会づくりの必要性について,人間関係の希薄化や包括的な取組など,ご自身の体験や具体的な事例を示しながら講義していただきました。
次に,住民活動における「住民主体」の意義についてお話しいただきました。その中で,住民のつながりづくり,学びや活動への参加,協働といったことの重要性に触れられ,こうしたことを通じて,住民は地域を知り,地域での主体としての自分たちを形作っていくことができるということでした。
最後に,地域共生社会づくりに向けた公民館の役割について話していただきました。福祉課題に気づき,学習の場を通して,それらの学びから気づいた人が活動へ展開できるようなコーディネートをしていくことが,地域共生社会の実現に向けて公民館が果たせる役割ではないかとの御示唆をいただきました。
内容
公民館等の実践事例をもとに意見や情報を交流し,地域共生社会の実現に向けて,これからの公民館等に求められる役割を考える。
第1分科会「防災意識の高揚」
実践事例:「地域みんなの防災活動~気にかける 助け合い活動~」
発表者:尾道市河内公民館 館長 林 聖人
コーディネーター(西部会場):大竹市教育委員会 生涯学習課 主査 岡村 篤子
コーディネーター(東部会場):尾道市教育委員会 生涯学習課 中央公民館 館長 山口 顕
運営責任者:広島県立生涯学習センター 社会教育主事 中尾 公寛
初めに,第1回の講義「地域共生社会の実現に向けて」の内容を振り返りました。そして,事例発表では,関連団体と連携し,防災に係る活動を立ち上げた後,要支援者世帯を把握し,包摂的な支援ができるようなハザードマップの作成,地域住民が防災講座を通して学んだことを小学生へ教える場を提供等の取組を発表していただきました。その後,「あなたの考える地域共生社会の実現に向けた『防災意識の高揚』とは」について話し合い活発な意見交流が行われました。
第2分科会「多文化の共生」
実践事例:「異文化交流が面白い!みささ日本語交流ひろば~多世代・多国籍で取り組むみんなのまちづくり~」
発表者:広島市三篠公民館 主事 久國 美佐恵
コーディネーター(西部会場):広島市古市公民館 社会教育主事 高尾 暢子
コーディネーター(西部会場):北広島町教育委員会 生涯学習課 主任主事 松長 二三枝
コーディネーター(東部会場):府中市教育委員会 教育政策課 主事 田上 太智
運営責任者:広島県立生涯学習センター 主任 池田 準
広島市三篠公民館の事例発表では,「やさしい日本語講座」の開催をきっかけとして「みささ日本語交流ひろば『にじいろ』」の活動が始まったこと,事業の運営にあたっては地域のボランティアスタッフが主体的に活動していること等が紹介されました。その後の演習では,「多文化の共生」とは何か,その実現のために公民館等でどういった取組ができるのかといったことについて,積極的な意見交流が行われました。
第3分科会「家庭教育支援」
実践事例:「土曜日はパパと公民館へ行こう!~父親の育児講座の取組について~」
発表者:府中町府中公民館 会計年度任用職員 川上 多佳子
コーディネーター(西部会場):呉市文化振興課生涯学習センター 課長補佐 藤岡 毅博
コーディネーター(東部会場):庄原市教育委員会 教育部 生涯学習課 主任主事兼社会教育主事 森田 陽子
運営責任者:広島県立生涯学習センター 社会教育主事 武原 智明
府中公民館の「イクメンにこにこ広場」では,消防署の見学やおやつ作り,リトミック,写真の撮り方など,親子で楽しくイベントに参加しながら,父親同士の交流の場になるように様々な工夫や配慮をされており,参加者は,講座開催の広報の仕方や講座の内容等について意見交流をしていました。演習では,地域の親子だけでなく,高齢者や引きこもりの方の居場所づくり,つながりづくりなど,共生社会の視点を踏まえ,家庭教育支援でできる取組について様々な意見やアイディアが出されました。
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