令和6年11月21日(木)
西部(広島)会場:合人社ウェンディひと・まちプラザ(広島市まちづくり市民交流プラザ)
東部(庄原)会場:庄原市民会館
広島県立生涯学習センター 所長 里本 佳子
本研修会は、広島県公民館連合会の主催のもと、広島県教育委員会が共催する形で実施しています。
開会挨拶では、主催・共催者を代表して広島県立生涯学習センター所長から、令和5年6月に閣議決定された「第4期教育振興基本計画」の概要や、公民館等の社会教育施設が住民の学びの拠点として、地域の教育力の向上を図るために果たす役割や期待等について話をしました。
広島県教育委員会生涯学習課より、広島県公民館等活性化モデル事業の支援内容等について説明を行いました。
この事業は、広島県公民館連合会の主催のもと、広島県教育委員会が共催する形で実施しており、事業を企画・実施する職員(社会教育主事や公民館等職員)への助言や支援を行っており、次年度以降の活用の検討等について、説明を行いました。
広島県「公民館等活性化モデル事業」実施要項 (PDFファイル)(754KB)
講師の内田氏は、日本公民館学会副会長や就実大学非常勤講師等の役職を併任されているほか、文部科学省の優良公民館表彰にも関わっておられます。
講演では、優良公民館表彰の表彰館の取組や事業から学ぶべきことや公民館等社会教育施設の可能性や期待等について、具体例を紹介していただきながらポイントを分かりやすく説明していただきました。
また、第4期教育振興基本計画をもとに、地域コミュニティの基盤を支える社会教育の推進をはじめ、SDGsやESDの視点を取り入れた公民館等社会教育施設のマネジメントについて、岡山市公民館基本方針を踏まえた、西大寺公民館での取組について説明や紹介をしていただきました。
下蒲刈まちづくりセンターでは、放課後や土日の子供の居場所として、「おひるねベーカリー」や「秋の天体観望会」、「英語で遊ぼう」といった各講座を展開されています。
これらの講座の開催にあたっては、安芸灘だよりや市政だより、HPへの情報掲載やチラシの配布など、広報活動も大切にされています。
講座には島内外から保護者や家族等と一緒に参加される場合もあり、観光業の活性化にもつながっています。
比和自治振興センターでは、子育て支援や地域づくりに関連付けて各事業を展開されています。
子供向けの生涯学習の場として、「比和まるごと家族たなばたまつり」や「バードウォッチング」、「巣箱づくり」といった各事業を関係機関と連携しながら、年間を通して展開されています。
地域マネージャーの方が各活動の運営や支援を行うとともに、参加した子供たちが小学校や中学校を卒業後も地域の活動で活躍できるよう、つながりも大切にしておられます。
高陽地区は広島市のベッドタウンとして多くの方が暮らしています。
かつては高陽町という地名がありましたが、昭和61年に住所表示が変更され、現在は使われていないそうです。
そのような歴史的な背景も含めて、今まで知らなかった高陽の歴史や地域に伝わる伝承等を住民同士で学ぶ場を提供された取組について、航空写真等を活用しながら紹介していただきました。
少子高齢化が進む黒川地区では、自治会を法人化して住民同士で学び、支え合う地域づくりをされています。
高齢者の方の移動手段の確保については、他地域等の取組も参考にしながら、交通空白地有償運送運転者講習を活用されており、令和6年2月には全国初となる完全ボランティア(23名)による移動支援もスタートされているそうです。
備後神楽に関わる高校生や地域の方々との交流を通して、地域の活性化を図られている取組について発表していただきました。
この取組は豊栄生涯学習センターがコーディネートする形で、広島県立賀茂北高等学校や乃美宮八幡神社をはじめ、各関係者の方々と連携・協働しながら「子ども備後神楽体験教室」を展開され、地域や学校と連携した豊栄地区のまちづくりを展開されています。
忠海地区には、忠海東地域交流センターと忠海地域交流センターがあります。2つの地域交流センターでは、旧公民館時代の平成3年から共催の形で毎年事業を展開されています。
忠海町スポーツ大会や少年少女球技大会をはじめ子育て支援事業を双方の運営協力委員会が連携・協働して開催し、住民同士の交流の場を提供することによって、忠海地区のまちづくりへの機運の高まりへとつなげています。
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