平成29年9月13日(水) 10:15~11:15
府中ひかり保育園/14名
教材:「ちゃんとしてね!」で伝わってる?
メイン:米田 珠美
サブ:松本 啓子
府中町では4年前から,園の協力と理解を得て,毎月の誕生日会で集まる保護者を対象に,「親プロ」講座を実施しています。今回の講座は,9月生まれの園児をもつ保護者が参加して行われました。教材は,「府中町アレンジ」を加えたもので実施しました。「ちゃんとしてね!」という抽象的な言葉で,親の思いが子どもに伝わっているかということについて考える内容でした。
子どもの年齢ごとに2~4人のグループで着席してもらいました。はじめにファシリテーターが自己紹介をし,次にアイスブレイク「ちゃんと描いてね」を行いました。同じ指示でも,個性豊かな一人一人の絵が完成しました。描いた絵をペアで見せ合う時には,「上手!」「うんうん」などの声も上がり笑顔と共にリラックスした雰囲気が広がりました。
次にワークシートを配付し,ねらいを伝えました。買い物に行き,一目散にお菓子売り場へ走る子どものエピソードはファシリテーターの役割読みで進めました。設問(1)はワークシートに各自記入後,グループ内で交流しました。子どもの思いは「どうして怒られるの」,「悲しい」,親の思いは「いつものこと,怒って疲れた」「子どもとの買い物は大変…」などの意見がありました。
次に「親子のコミュニケーションサイクル」の紹介をし,グッドサイクルを意識して吹き出しに記入した後,グループ交流をしました。グループの意見の中からグッドサイクルのやりとりを1つ選び,セリフを言う役割演技を行いました。
次にラベルワークの方法で,参加者自身の体験を思い出し,グッドサイクルの言葉掛けを考えました。
全体交流では,おもちゃの片付けができない時に,「友達を家に呼ぼう。そのために片付けをがんばろう」,「保育園で先生が片付け時に言われている表現を家でも同じように使って,『おもちゃを車庫に返そうね』と言っている」などの意見が出され,参加者からは共感の声があがっていました。
・みなさん子どもへの声掛けをそれぞれ工夫していて,いろいろな話を聞けたので良かったです。
・今日聞いた方法を,家に帰ってさっそく試してみようと思いました。
・子どもは保育園で先生が言われている言葉を家でも使っているという話を聞いて「なるほど!」と思いました。
・同じ年齢の子どもを持つ保護者でグループ分けをしていたので,それぞれ発達段階に応じた具体的な方法を持ち帰ることができたのが良かったと思いました。
・実際にグループで考えたセリフをお互いに言い合うことで,前向きな言葉に慣れることができたように思いました。
・お父さんも参加されていたので,お母さんとはまた違ったユーモアあふれるセリフもたくさん出て,和やかにグループワークが進みました。
・保育園で先生が使われている表現を保護者がよくご存知で,家庭でも取り入れようとされている姿に,園との信頼関係を感じました。