平成26年11月1日(土) 13:25~15:15
広島県立河内高等学校/普通科2年生56人,保護者6人
教材:26 ケータイ!ウチではどうする?! ~考えてみて,我が家流のつきあい方~
林幸江,古玉菊江
広島県立河内高等学校において,広島県教育委員会が進める「学校へ行こう週間」の中の取組の1つとして,2年生及び保護者を対象にLHR(ロングホームルーム)を活用した「親プロ」講座が実施されました。
ねらいを「身近なエピソードをもとに,自分の親子関係を振り返り,生徒が本音で語り,親の役割や気持ちについて考える」として実施されました。教材は26番「ケータイ!ウチではどうする?!」を活用し,エピソードの中の携帯電話をスマホに変更し,また,質問も意見交流がしやすいように,1つの質問を生徒の視点,保護者の視点として2つに分けていました。
2時間連続の講座で,生徒はスマホ使用の事例を通して,親とのコミュニケーションについてしっかりと考えていました。保護者も子供のスマホの使い方について,同様の悩みを他の保護者も感じていることに共感され,更に子供の思いや考えを聞くことにより,新たな気付きを得ておられました。
今回のように生徒と保護者が同じ会場で,講座に参加するという形は,初めての試みでしたが,高等学校などの学校で実施する「親プロ」の1つの形を表してもらえたと思います。生徒の立場,親の立場で意見交流を行うことにより,お互いの考えを理解し合えるようになるのだという好事例を示してもらいました。
また,昨年度に引き続き,同校卒業生と同市内在住のファシリテーターが講座を進行し,高校生にとっては,社会貢献されている先輩や地域の方の姿に触れることで,今後の生き方について考える参考になったと思います。
【生徒】
・今回の講座で,スマホの事例についていろいろ考える中で,親の気持ちが分かったような気がします。
・スマホの使用について,ルールがあった方が良いということが分かりました。家族とのコミュニケーションは大事!
・何に気を付けて,何をどうすれば解決するのか,話し合いの中で勉強になることが一杯ありました。
【保護者】
・子供たちの思いや考え方もわかって良かったです。
・子供たちと一緒に参加できて,今までは自分の子だけの意見しか分からなかったのですが,他の子がどのように考えているのか,いろいろな子供の意見が聞けてとても参考になりました。