平成29年2月9日(木曜日)
8時35分~10時25分(2年1組)
10時35分~12時25分(2年2組)
東広島市立高美が丘中学校/2年生1・2組 計75人
教材:31 あなたならどうする,どう考える?~親として,地域の一員として~
メイン:古玉 菊江 サブ:小早川 かおり
平成28年度,7月に実施した1年生対象の講座に続いて,今回,2年生を対象に講座を実施しました。この学年は,1年生の時にも「親プロ」教材30番を体験していたので,今回で2回目の「親プロ」の授業となりました。ファシリテーターはゲストティーチャーとして学級に入り,クラス担任とのティームティーチングで行いました。
担任から紹介を受けファシリテーターが進行を始めました。はじめにファシリテーターの自己紹介を行い,簡単なルールのアレンジじゃんけんのアイスブレイクを行い教室にはリラックスした雰囲気が広がりました。
次にワークシートのテーマ,ねらいを伝え,3つの約束について確認しました。エピソードは,各自で黙読した後,役割読みをしました。全ての問いについて,まず各自がワークシートに記入し,グループで意見交流をし,グループごとにホワイトボードにまとめ,全体発表するという流れで進めました。
「エピソードのような場面に出会った時どう思うか」という問いでは,子供について「3才の子供だから仕方ない」「叱ってくれる親がいなくてかわいそう」「元気なのはいいけどこの場所ではやめて欲しい」,おじいさんについて「正論を述べている」「子供への言い方ではない」「気持ちは分かるが周りの空気が悪くなる」などの意見がありました。
「もしもこの親の立場だったらどうすると思うか」という問いに対して,「子供と一緒におじいさんに謝りに行く」「(最初から)子供から目を離さない」「子供の様子を確認してから優しく注意し,(自分が目を離していたことを)反省する」などの考えがありました。
授業中,イラストや問い,資料のグラフなどを,電子黒板に大きく示し分かりやすく説明をしました。
「将来大人になったとき,親として地域の一員としてどのように子供に関わっていきたいか」の問いについてはラベルワークで行いました。「親」,「地域の一員」を2色の付箋紙に分けて記入し,模造紙に貼りながらキーワードでまとめ,全てのグループに発表してもらいました。「親として」では,「いいことはしっかりほめる」「地域の一員として貢献できる子供に育てる」などの意見がありました。「地域の一員として」では,「あたたかく見守る」「子育てがしやすい環境をつくる」「おさがりをあげる,おすそ分けをする」などの意見がありました。キーワードで付箋紙をグループ分けすると,「親として」と「地域の一員として」の付箋紙が同じグループに分類されている部分があり,親と地域が一緒に子育てをしていくという生徒の考えが現れていました。
2時間続きの100分で行ったので,しっかり説明し,じっくり考えて,交流・発表してもらうことができました。
当日は先生が電子黒板の操作,指示・説明の補足,ワークシートへの丸つけなどを担当され,ファシリテーターと先生との連携協力が十分図れていました。
・友達と意見を交流することでたくさんの考えを聞くことができ,理解が深まりました。
・親と地域の人が協力して子供を育てていくことが大切だと思いました。自分たちはたくさんの人の手を借りて育っているんだと思いました。
・社会全体で子供の成長を支えていくことが大切だということが分かりました。
・自分も地域の一員として子供を育てていく必要があると分かりました。
・もし自分が親になったら…ということを考えることができて子供が欲しいなと思いました。また今回の学習を子育てに生かせたらいいなと思いました。
・この学年は,1年生の時に講座を経験していたので,生徒たちもスムーズに授業に入っていくことができました。
・事前の打ち合わせをしっかり行っていたので,先生との連携がとれた授業になりました。先生が授業に入ってくださり,適宜生徒に声掛けをしてくださったこともあり,スムーズに講座を進めることができました。
・生徒たちはグループワークが上手で,各設問に対してグループで話し合ったことをすぐにホワイトボードに記入し,発表することができました。
・ラベルワークで模造紙にまとめて発表するときに,どのグループも同じ様な意見は丸で囲み,キーワードをつけてまとめることができたので,発表を聞いている方も分かりやすかったです。まとめ方に各グループごとの工夫が見られました。
・講座の時間が100分あり,十分に考え合い,話し合うことができたと思います。グループで話し合ったことをすべて全体に発表することができました。いろいろな考えを聞くことで,生徒自身が行動に移す時のヒントになると思います。