令和4年7月12日(火曜日)13時30分~16時30分
オリエンテーションでは,講座のねらいや特に学んでいただきたいポイントとして,「多様な主体と連携・協働を図りながら,学習成果を地域課題解決等につなげていく能力」等の向上について伝えました。
題目:「社会教育経営の理論と実際 -コーディネート能力の向上に向けて-」
講師:東北学院大学教養学部人間科学科 教授 原 義彦
講義では,社会教育士として求められる社会教育を経営する視点と方法やコーディネートに求められることについて分かりやすく解説していただきました。また,それらを生かした事業の組み立て手法として社会教育事業の計画と評価について学びました。
演習では,「事業計画と評価の演習」の手順を学んだ後,設定された事業(事業名,目標)から「地域の課題」や内容,評価項目等について,グループでディスカッションを行いながら,ワークシートを記入し,事業計画を作成する工程についても学ぶことができました。PDCAサイクルの中では,とかく実行したことへの評価のみになりがちですが,計画と評価を一体化して考えていくことが重要であり,マネジメント・サイクルの中では,その事業が地域課題の解決につながることができたのかを検討する必要があることを学びました。
講義を通して,私たち社会教育関係者は,多様な学習資源,関係機関・団体をつなぎ,その他の各種情報の収集を行いながら,地域住民が抱える地域課題を正しく理解し,その状況を改善,解決するための手段を自ら考えていくことが必要であるということを改めて認識しました。