令和5年6月28日(水曜日)13時10分~16時30分
令和2年4月の社会教育主事講習等規程の改訂によって、社会教育主事任用資格と併せて「社会教育士」の称号が与えられるようになりました。開講あいさつでは、この称号を有する者には、「ファシリテーション能力」、「プレゼンテーション能力」、「コーディネート能力」の3つの専門性が求められていること、本研修では、その専門性を発揮して、多様な主体と連携・協働を図りながら、学習成果を地域課題等につなげるための知識及び技能を学ぶことについてお伝えしました。
行政説明では、国の動向と県の生涯学習施策の方向性について説明をしました。昨年8月に示された「第11期中央教育審議会生涯学習分科会における議論の整理」をもとに、これからの社会教育の役割と今後の生涯学習・社会教育の振興方策について国の動向の説明をしました。また、それを受けて広島県の生涯学習審議会が整理している施策の3つの柱と6つの項目について、取組の方向性や事業の内容をもとに詳しく説明がありました。
題目:社会教育経営の理論と実際~コーディネート能力の向上に向けて~
講師:東北学院大学地域総合学部 教授 原 義彦
講義では、社会教育行政の考え方、社会教育経営の視点と方法、P D C Aサイクルをもとにした社会教育のコーデネートの実際、社会教育における事業計画と事業評価の進め方について学びました。その後の演習では、事前に設定された事業(事業名、目標)から、(1)想定される地域の課題、(2)外部人材や組織との連携・協働を含めた事業内容、(3)事業目標から評価項目の抽出、(4)評価項目を測定する評価指標、(5)「地域の課題」解決につながるか、について、個人で考え、グループ協議を行いました。多様な主体と連携・協働を図りながら地域課題解決につなげられるように、講義で学んだことや日々の実践をもとに、熱心な協議が行われました。講義・演習を通して、私たち社会教育関係者は、P D C Aサイクルをもとに事業の計画・評価を行いながら、多様な主体と連携・協働して社会教育をコーディネートしていくことの重要性を再認識しました。
本研修に参加された皆さんには、下半期に向けた事業等の企画や立案の際に、本研修で学んだことを生かしていただきたいと思います。県立生涯学習センターでは、県内各市町の社会教育行政に携わる職員や社会教育主事等、各団体や地域の中で活躍されている社会教育士の方の支援を、研修等を通じて今後も引き続き行っていきます。
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