若く可能性を秘めた選手と黒田さんの存在が大きかった
湯崎:昨年は25年ぶりの優勝おめでとうございます。優勝パレードはすごい盛り上がりでしたね。
新井:本当にたくさんのファンの方々に、「おめでとう」「ありがとう」と言っていただき、とても感動しました。
30分も手を振り続けたことは初めてなので、肩がパンパンになりましたが(笑)。
湯崎:私も選挙の時は何時間も手を振り続けるので、大変さは分かります(笑)。
2千本安打をはじめ立て続けに記録を達成させた新井さんですが、昨年を振り返っていかがですか?
新井:個人的には節目の記録がいろいろありましたが、やはり優勝が一番うれしかったですね。
湯崎:私もリーグ優勝の瞬間には東京ドームにいたのですが、新井さんと黒田さんが涙しながら抱き合うシーンがとても感動的でした。
新井さんから見て、今のチームの良いところは?
新井:みんな性格がすごく良くて、明るい選手が多いことです。
それと、可能性を秘めた若い選手がたくさんいることは大きな魅力ですね。
湯崎:若い選手が活躍し、なおかつベテランの皆さんがうまくチームを引っ張っていったことが優勝という結果をもたらしたのだと思います。
新井:やはり黒田さんの存在がすごく大きかったと思います。
若く性格の良い選手ばかりなので、素直に黒田さんから学べたことも良かったですね。
幼い頃からカープファン
父親とマラソンで球場へ
湯崎:カープの選手がはつらつとプレーする姿が広島県の皆さんにも伝染して、まちの雰囲気がとても明るくなりました。
ファンは家を出た時からユニフォームを着て、試合が終わった後もそのまま街に繰り出すので、本当に広島が赤く染まったような明るい雰囲気になるんです。
新井:本当にカープは広島と密接に結びついて、県民の誇りなんですね。
その気持ちは、僕にもとても良く分かります。
湯崎:生まれも育ちも広島の新井さんにとって、あらためて広島県の魅力とは?
新井:やはり、カープがあることですね。広島とカープは切っても切れない関係だと思います。
僕も小さい頃からカープファンで、小学校の頃は旧市民球場から走って20~30分のところに家があって、父親と一緒にトレーニングを兼ねて、走って球場まで行っていました。
そのことを題材にした「マラソン」という作文が、広島に住む子どもたちあこがれの「文集ひろしま」に掲載されたこともあるんですよ!
昨年のようにカープが強いと、広島はもっと盛り上がるので、もっともっと頑張らなきゃって、あらためて感じています。
オフにパパをするのが僕のよくばりライフ
湯崎:ご家族とはどのように過ごされていますか?
新井:シーズンオフは、できるだけ一緒に過ごすようにしています。
小学校6年生と4年生の子どもがいるんですが、二人とも男子なので、一日に何度も喧嘩してばかりです(笑)。
子どもたちは野球はまだ遊び程度ですが、習い事をたくさんしていて、その運転手をしているので、それは毎日けっこう忙しいです(笑)。
でもそんな時はおれもパパをやっているなって実感が持てますし、主婦業の大変さもすごく良く分かりますね。
湯崎:広島県では、仕事も暮らしも頑張れる「欲張りなライフスタイル」を目指して取り組んでいます。
忙しい中で、毎日を楽しむ秘訣があれば教えてください。
新井:忙しくても、自分から楽しんでやるんだという気持ちや遊び心を忘れないようにする事かな。
そうすれば、毎日の暮らしが違ってくるんじゃないでしょうか。
湯崎:最後に、新しいシーズンを迎えるにあたって抱負をお聞かせください。
新井:日本シリーズでは悔しい思いをしましたが、昨年は素晴らしい一年でした。
今年は日本一という昨年の忘れものを全力で取りに行きます。
湯崎:ファンと選手の気持ちが一体になれば、必ず日本一になれると思います。
私たちも全力で応援しますので、頑張ってください。
――本日はありがとうございました。
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