コロナ禍での
避難は
分散避難
土砂災害や浸水など、危険が差し迫った場合は、ためらわず避難することが重要です。
ただ、新型コロナウイルスの感染を恐れ、避難所に行くことをためらう方が多いのではないでしょうか。
「分散避難」とは、避難所以外の安全な避難先を考えておき、いざという時にすぐ行動できるようあらかじめ準備しておくことです。
「分散避難」における注意すべき点や、避難先の選択肢を知っておきましょう。
避難行動で注意する点を
教えてください。
落ち着いて冷静に行動を。
そのための事前準備は必須です。
避難時に落ち着いて行動するのはなかなか難しいもの。
いざという時に冷静な判断ができるよう、危険区域の把握や持ち出し品の準備は必ずしておきましょう。
発生時には以下の3点がポイントになるので、ぜひチェックしておいてください。
安全の確保
すでに安全な場所にいる人は、そこが避難場所になります。そうでない人は災害の種類に応じて確実に安全な場所へ。 複数候補を考えておくのがおすすめです。
分散避難
避難先は各市町が指定する避難所だけではありません。ホテルなどの宿泊施設、親戚宅や友人・知人の家、車中など、三密を防ぐため分散避難を行ってください。
警戒レベルを常に確認
今年5月、災害対策基本法が改正されました。高齢者などの避難に時間がかかる人は警戒レベル3で避難を、警戒レベル4では危険な場所から全員避難。
危険区域の把握はハザードマップで。各市町のホームページなどで自宅や職場に潜む危険の確認を
災害時に発令されていた避難勧告を廃止し避難指示に一本化。警戒レベル4で危険な場所から全員避難です。
分散避難について
詳しく教えてください。
市町が開設する避難所以外の避難先(ホテルや親戚・知人宅など)へ避難するのが分散避難。注意点もあります。
学校や公民館などの避難所など
大勢の人が集まる避難所などへ行くのは感染が心配です。
対策はありますか?
マスク、消毒薬などひと通りの感染対策グッズを揃えておきましょう。
使い捨て手袋やタオルも便利です。
会話が気になる時は筆記用具を使って筆談を、段ボールがあればパーティション代わりになります。
まずは「ないと困るもの」、次に「あると便利なもの」の順で持ち出し品を準備してください。
近くの親戚の家・知人の家
どんな場所を避難場所として考えておくとよいでしょうか?
ホテルや旅館などの宿泊施設、安全な親戚宅や友人・知人の家などが考えられます。
親戚や知人宅の場合は事前相談を必ずしておきましょう。
身を寄せる際は食事、就寝スペースを分離させ、マスクの着用を心がけましょう。
車中泊
高台・避難所の駐車場など安全な場所での車中泊
車中泊で注意することはありますか?
まずは車を駐車する場所が確実に安全であることが絶対条件です。
学校や公民館の敷地など、避難所として開放されているところを選びましょう。
車中に泊まる場合は運動不足によるエコノミークラス症候群にも注意が必要です。
屋内安全確保
自宅の2階などへの避難
屋内で避難を考える場合、どんな点に気を付ければよいでしょうか?
浸水害の場合は下記の3点を確認し、自宅にいても大丈夫かを確認することが必要です。
- 家屋倒壊など氾濫地域に入っていない
- 浸水深より居室は高い
- 水が引くまで我慢でき、水・食糧などの備えが十分
日ごろからできる
防災対策はありますか?
梅雨時は天気予報をチェック。
Webも上手に活用しましょう。
雨の多い季節は天気予報をチェックして、言葉を正しく理解しましょう。
「1日で100ミリ以上の降水量」と言われてもピンとこないと思いますが、広島の年間降水量は約1600ミリで、1か月に換算すると約133ミリです。
つまり、たった1日で1カ月分降るということです。年間雨量の1割降ると災害が起きやすくなります。また、県の「広島県防災Web」や「ひろしまマイ・タイムライン」も上手に活用してください。
マイ・タイムラインの活用
ひろしまマイ・タイムライン
災害時にいつ、どこで、何をするか記載しておく防災計画書。 必要な用紙はサイトからダウンロードできます。
ひろしまマイ・タイムラインはこちら(外部サイト)まとめ
命を守る、自己防衛と安全確保
想像力を働かせ事前対策で適切な避難を
平常時はつい対策を後回しにしてしまいますが、災害時にどんなことが起きるか想像力を働かせてみましょう。
普段通る道が避難経路の場合、雨や夜だったら注意点や必要なものも変わってくるはずです。“避難”と聞くと大ごとな印象ですが、要は安全確保。避難所でなくとも、安全に過ごせる場所であれば、正しく身を守れます。そして、ほかならぬ自分の命のための行動です。決して人任せにせず自己防衛をしましょう。
県内の水道事業は、現在、市町や県がそれぞれ経営していますが、いずれも人口減少に伴う給水収益の減少、施設の老朽化による更新費用の増加など厳しい経営環境に置かれています。
また、平成30年7月豪雨災害では、広範囲にわたり断水が生じ、施設の強靭化や応急給水・復旧体制の整備など、災害に強い水道事業の構築が、一層求められています。
県では、厳しい経営環境の中にあっても、県民のみなさんに安全・安心な水を安定供給するためには、水道事業の経営基盤を強化することが不可欠と考えており、その方策の一つとして、水道事業の統合を進めています。
このため、今年度から令和5年度の統合を目指し、賛同が得られた15市町と県で協議会を設置し、具体的な検討、準備を進めています。
水道事業統合のメリット
水道料金の値上げ幅の抑制
管理部門の一元化や施設配置の最適化によるコスト縮減、統合により交付される国交付金を活用し、市町や県が単独 で経営を続けていくより、将来の水道料金の値上がり幅を抑えることができます。
災害時の断水リスクの軽減
市町の区域を超えて水源を融通したり、コスト縮減による財源を元に、老朽管路の更新や耐震化などの施設の強靭化に取り組むことができ、災害時の断水リスクを大幅に軽減できます。
効率的な事業運営・サービスの向上
経営基盤が強化されることで、事業運営の効率化や、デジタル技術などの新技術をスムーズに導入できるようになり、サービスの向上が可能になります。
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