県内モデル企業３社が，約９カ月にわたる「働きがい」に注目した新たな働き方改革の取組を進めてこられました。
３社の取組成果と共に取組背景，取組方針，実際の行動，行動の見直しについて改めてご紹介します。
※「働きがい向上企業コンサルティング事業」は，県内企業の働き方改革を「働きやすさ」から「働きがい」へとステップアップするためのモデル事例創出プログラムです。
「働き方改革実践企業認定制度」認定企業３社（モデル企業）対象にコンサルティングを実施し，「働きがい」向上に取り組むことが経営上のメリットにつながることを実証し，その取組内容と成果を公表することで，県内企業の「働きがい」向上に対する取組意欲を引き上げることを狙いとしています。
１ 株式会社イシカワ 製造業（豆菓子製造販売）／廿日市市
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主な成果
- 新たな理念の策定と自律型組織の実現に向けて、社員が主体的に自らの人生や働きがいを考える個人バリューを作成したことで仕事への「誇り」や「自己実現」を高めることができた。
- 「従業員インタビュー」や※「ストローク運動」の導入で、あいさつや世間話が増え一緒に働く仲間との「連帯感」を向上させることができた。
- 他メーカーとの共同商品開発を実現させたことが社員の間に共通の成功体験をもたらし、組織に対する「貢献」につなげることができた。
※相手の存在を認める全ての言動をストロークと呼び、挨拶や笑顔といったポジティブな行動が職場の関係性を改善し、社員の心理的安全性やウェルビーイングに有効とされる。
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２ ベンダ工業株式会社 製造業（自動車部品製造）／呉市
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主な成果
- “社内指導者”を抜擢し育成する新たな制度と従業員に向け「リスキリング推進宣言」をすることで、学び直しや主体的に教え合い、学び合う文化が醸成され、従業員の「成長・自己実現」とチャレンジ意欲を高めた。
- 自社の未来像や目指す姿を「言語化」するワークショップを開催。役員と従業員がハイブリッドでMVV（Mission/Vision/Value）を再定義し、仕事に対する「誇り」や組織に対する「信頼感」を醸成した。
- 良い行いや個性に焦点を当てたチーム単位の短時間ミーティングを繰り返し、職場の「連帯感」を高めた。
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詳細はこちら (PDFファイル)(1.39MB)
３ 株式会社シンギ 卸売業・小売業（食品パッケージの販売・製造）／広島市中区
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主な成果
- イベント型働きがい向上運動「シンギらしくグランプリ」を企画。39チーム189名が経営理念を自分ごと化し、チームで協力しながら多様なシンギらしい行動をすることで、仲間との「連帯感」や「組織への信頼」が高まった。
- 対話型マネジメントの「１on１」を実践することで、日常的に上司と部下、組織と個人とのすり合わせが行われた。さらに、積極的傾聴が出来ている上司と部下の間では「組織への信頼」も高まり、自主的な提案やチャレンジ行動も増えてきた。
- 公募によって選抜した業務改善委員会のメンバーは※「イクルス」という業務改善の手法を活用しながら「注文請書の自動FAX化」等多くの業務効率化事例を生み出し、取引先や周囲の社員（上司、同僚、部下）に喜んでいただくことが「成長・自己実現」へと繋がっている。
※ECRSは、Eliminate（排除）、Combine（結合と分離）、Rearrange（入れ替えと代替）、Simplify（簡素化）の英語の頭文字から成る業務改善の4原則です。頭文字ECRSの順に取り組むことで、効果的な業務改善が行えます。
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