自らの足で、ゆっくりと歩きながら森や川、野鳥のさえずりなどの自然を楽しみ、地方の特色ある文化や歴史を親しむため、環境省が計画し都道府県が整備した歩道です。
コースは自然公園の地域や由緒ある社寺、天然記念物などの所在地を既存の道路や歩道、急な山道や平坦な道など変化に富んだ道で結ばれています。なお、目にふれる植物の名や文化財のことを知るために、解説板や案内板などが設けられています。また、自然の道しるべとして誘導標、指導標も歩道沿いに設けられています。
全コースを数日かけて歩いたり、好きな道を選んで歩いてみたりと、お好みで楽しむことができます。
広島県の自然歩道は、県の南部・東部・北東部を通る中国自然歩道の一周ルートと南北ルート(455km)と、県の中央部を通る広島県自然歩道(125km)があります。
中国自然歩道は中国地方5県にまたがり、昭和58年3月で全ルートが完成しました。
中国自然歩道一周ルートは、山口県下関市の火の山を起点とし、山口県内の秋吉台、長門峡を経て、島根県に入り、山陰路を浜田、三瓶山、出雲大社、美保関を通って鳥取県に入り、大山、鳥取砂丘を通って岡山県に入り、八塔寺、旭川湖を通って広島県に入り山陽路を、山野峡、佛通寺、野呂山、極楽寺、羅漢山を通って山口県に入り、山口市を通って秋吉台から下関の火の山に至る歩道です。
中国自然歩道南北ルートは、広島県福山市の山野峡を起点とし、帝釈峡、吾妻山を経て、島根県に入り宍道湖近くの一周ルートにつながる歩道です。