認知症の原因は様々です。主なものとして、「アルツハイマー型認知症」や「脳血管性認知症」があります。
なお、「アルツハイマー型認知症」の理解を促進するため、毎年9月21日が「世界アルツハイマーデー」として制定されています。
「年をとると誰でも認知症になる」と思っている人も多いようです。加齢に伴い、誰でも多少は脳の働きが衰えてきて、もの忘れが多くなりますが、それは脳の自然な老化現象であり、認知症とは異なります。
認知症とは、体験の一部を忘れてしまう「もの忘れ」ではなく、体験のすべてを忘れてしまったり、忘れたことに対する自覚がなかったりする症状をいいます。更に進行すると、人物や場所を理解したり判断する能力がなくなったり、徘徊や妄想、幻覚などが現れて、日常生活に支障を来すようになります。これらは、脳やからだの病気による認知症の症状です。
また、認知症は、高齢期だけの病気ではなく、誰もが発症する可能性があります。
「単なるもの忘れ」と「認知症の記憶障害」の違い
単なるもの忘れ |
認知症の記憶障害 |
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体験の一部を忘れる
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体験のすべてを忘れる
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もの忘れを自覚している
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もの忘れを自覚できない
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人格に大きな変化はない
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人格が変化する
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人物や場所が理解できないことはない
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人物や場所が理解できない
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日常生活に支障はない
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日常生活に支障を来す
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「認知症とは?」へ(ダウンロード1)
「認知症」は病名ではなく、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったために様々な障害がおこり、生活する上で支障が出てくる症状をいいます。
風邪のはじまりの前にくしゃみや鼻水が出るように、認知症にも必ず何らかのサインが出ています。そのサインを早期に発見すれば、症状を軽くしたり、進行を遅らせることが可能です。また、認知症の中には、治せるものや特別な治療が必要なものもありますので、早めに医療機関で診察を受けることが必要です。
自分自身や家族で簡単にできる認知症の自己診断テストがあります。日常生活に関する15の項目に「はい」・「いいえ」で答えるものです。早期発見のためにチェックしてみましょう。
「自己診断テスト」へ(ダウンロード2)
※ページ下部の【ダウンロード】からご覧いただくことができます。
高齢化の進展に伴い、本県の認知症高齢者数は、令和 22(2040)年には、令和2(2020)年 の 1.29 倍となり、65 歳以上の高齢者の 5 人に 1 人になる見込みです。
・認知症に関する相談窓口 | ||
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・認知症の人と家族の会の取組 |
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・若年性認知症に関する相談窓口(電話) |
若年性認知症コールセンター | |
・高齢者を狙った犯罪に気をつけましょう |
認知症への理解を広げることを目的として、「認知症サポーターキャラバン」が、平成17年度から全国規模で実施されています。
認知症サポーターは、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、支援する応援者です。
認知症になっても安心して暮らせるまちになることを目指して、広くサポーターを養成する「認知症サポーター養成講座」が各地で開催されています。
認知症サポーター養成講座には、地域住民をはじめ、金融機関や小売店舗の従業員、小・中・高等学校の生徒など様々な方が受講され、県内では約35万人のサポーターが誕生しています。(令和6年3月末現在)
また、養成講座を受講された方には、『認知症サポーターカード』をお渡ししています。
※認知症サポーターカードは、認知症を正しく理解し、認知症のある人やその家族を温かく見守る「認知症サポーター」の証です。
※認知症サポーター養成講座については、 お住まいの各市町の担当窓口 (Excelファイル)(17KB) へお問い合わせください。
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