庄原市の北部地域では,6月中旬から夏秋いちごの収穫が始まりました。産地では4法人で約4haの夏秋いちごを栽培しており,西日本有数の産地となっています。
夏秋いちごの特徴である甘酸っぱさはクリームとの相性が良いため,収穫物のほとんどが製菓店へ出荷されています。ますます国産の需要が増加する中で,産地では国内シェアを拡大させるために様々な取組を行っています。
庄原市東城町の東城八幡ファーム(株)(竹田弘稔(たけだひろとし) 代表)では,県立総合技術研究所農業技術センターが開発した日射量に合わせて寒冷紗が自動開閉する「自動調光システム」の本格導入を今年度から開始しました。日射量の過不足に弱い「夏秋いちご」に対して,適切な日射量を簡易に調節することができます。
また,今年度からの新たな取組として,気温,地温および培地の土壌水分をスマートフォン等で関係者が閲覧できる遠隔モニタリング技術の導入を開始する等,産地では,より好適条件での栽培ができるようICT機器の導入に力を入れています。
夏秋いちごの収量や品質が向上するよう引き続き支援していきます。
(北部農業技術指導所)
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