庄原市東城町の東城菊組合(森田一生組合長)では,6月上旬から夏秋キクの出荷が始まり,これから盆に向けて出荷最盛期を迎えます。当組合では,15経営体が約7.2haの夏秋キクを露地で栽培しています。標高400~600mの冷涼な気候を活かして,輪ギクを中心に高品質なキクを盆や彼岸向けに広島や大阪の市場へ出荷しています。本年度は180万本の出荷を見込んでおり,そのうち65万本が盆までに出荷される見込みです。今年は天候の影響で開花が前進傾向にあるため,7月23日時点で前年比120%の出荷本数となっています。
当組合では,共同選花・共同販売の体制をとっており,長年生産者の間で情報や技術の共有が図られてきました。7月には現地検討会が開催され,互いの生産状況を確認するとともに,熟練生産者から若手生産者への助言等がなされました。近年,市場ニーズの変化から,L・Mの中規格品の需要が高まっています。そこで,これまで1株3本仕立てで栽培していたところを,4本仕立てにすることで中規格品の生産を増やすなど,需要の変化にも素早く対応されています。
部会内の技術継承を円滑化させると同時に,品質収量向上に向けた支援に取り組んでいきます。
(北部農業技術指導所)
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