JA三次と当所は,今年度から県立総合技術研究所農業技術センターの協力を得て,あぜ波板を用いたアスパラガスの高うね栽培に試験的に取り組みます。これは,昨年,JA三次アスパラガス連絡協議会で視察研修した香川県で開発・普及している栽培方法を取り入れたものです。30~60cmのあぜ波板を用い,高うねにした上で,うねの幅を制限することで,収量を確保しながら作業者の身体への負担を軽減できます。
4月8日に,三次市三和町の(農)なひろだににおいて,栽培2年目のほ場で設置作業を行いました。うねの片側の土を削り,地面から直角に高さ30cmのあぜ波板を設置し,うねの上面の幅を70cmとしました。また,23日には,今年定植予定のほ場へ高さ50cmの高うねを設置しました。
後日,収穫作業を行った女性作業者からは,「萌芽位置近くまで足を踏み込めるので,膝を地面につかなくてよく,収穫が楽になった」という感想を聴くことができました。
今後は,収量の調査や座ったまま収穫できるレール式作業台車の活用も検討していきます。
関係機関と連携し,単収向上による所得向上とともに作業負担の軽減を支援し,規模拡大の推進や新たな栽培者を確保し,将来に続くアスパラガス産地の発展を支援していきます。
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