庄原市では高性能な機械を活用して省力化・高品質化を目指すスマート稲作の実証が取り組まれています。
(農)ファーム永田(永奥 啓(ながおく はじめ)代表)では,5月13日にドローン(試作機)を使用して水稲の播種と除草剤の散布を行いました。作業時間は両方を合わせて概ね20分/33aとなり,永奥代表は「これまでの移植と比較して,作業時間が大幅に短縮できた。また,育苗や苗箱運搬もなくなるため,省力化・省人化を図る技術として大いに期待している。」と評価されました。
(農)殿垣内(松田 一馬(まつだ かずま)代表)では,5月15日に可変施肥田植機による田植を行いました。可変施肥田植機は地力を測りながら施肥量を調整して田植を行うことで生育の均一化を図ることができます。また,測定したほ場の地力データはすぐにスマホ等で確認できます。昨年度にドローンを活用して,ほ場を上空から撮影し水稲の生育状況を調査した結果,ほ場内には生育ムラが発生したことが判明し,この問題を解決するため,可変施肥田植に取組むこととしました。収穫は収量・食味コンバインを活用し,可変施肥田植による生育ムラの解消と高品質化の効果を検証する予定としています。
当所は各実証圃の生育調査等を実施し,スマート技術の検証の支援を行います。
(北部農業技術指導所)
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