農作業時は作業者の安全確保を最優先に,熱中症対策など健康管理に十分注意しながら,農作物の管理等対策を徹底しましょう。
【共通事項】
〇高温が続くことにより,農作物の生育ステージの急激な前進が想定される場合は,農作業計画の適切な見直しや農業資材等の確保に留意してください。
〇暑熱環境下で作業を行う場合は,熱中症対策として,高温下での長時間作業を避け,こまめな水分と塩分の補給や休憩を取るように心掛けてください。
〇晴天,高温条件では,チョウ目害虫,アブラムシ類,ハダニ類が発生しやすくなります。園内の発生状況や予察情報を参考に,防除を徹底します。
【水稲】
〇苗の徒長や苗ヤケが発生しやすくなるため,ハウスの換気等の温度管理を徹底しましょう。
〇雑草の葉齢進展が早まることが予想されるため,除草剤の処理時期を逸しないよう留意してください。
〇水田畦畔や水尻を点検し,畦シート等により漏水を防ぐなど,用水の有効活用に努めましょう。
【麦】
〇生育が早期化することが予想されるため,適宜,子実水分(25%が収穫適期)を測定し,適期収穫に努めましょう。
【施設栽培】
〇異常高温時は,障害回避のため側面と妻面をできる限り開放して風通しを良くしてください。ハウス内及び周囲に遮へい物がある場合は,整理して通風に努めましょう。
〇ポットやセルトレイで育苗中の苗や鉢物では,用土が限られ乾きやすいので,こまめなかん水や遮光により,萎れさせないように管理することが重要です。観察を怠らずきめ細かな管理をしましょう。
【野菜・花き】
〇露地栽培では,土の乾き具合を確認しながら必要に応じて潅水を実施してください。特に,定植後間もない場合は,適湿を保つようにしましょう。
〇乾燥によるチップバーンを防止するため,薬剤防除時にカルシウム剤を混用しましょう。
〇カルシウム欠乏,鉄欠乏,ホウ素欠乏等の生理障害対策として,必要に応じて葉面散布を行ってください。
【果樹】
〇乾燥状態が続く場合は,実どまり促進・果実の肥大抑制防止のため,早めのかん水に努めましょう。
〇株元に敷きわらを施すなど,土壌乾燥を防ぎ,特に,根域の浅い幼木は,乾燥に弱いので,早めに対応してください。
〇雑草との水分競合を避けるため,こまめに除草しましょう。
【畜産】
〇畜舎内の気温・温湿度管理,換気管理に細心の注意を図りましょう。
(1)直射日光の遮断(寒冷紗)等を行う。
(2)換気扇,送風機により家畜への送風や畜舎の換気に努める。
(3)新鮮な飲水を十分給与する。
(4)飼槽や給水器の清掃を行う。
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