(同)穴ファームOKI(代表取締役:沖 貴雄)では,ハウスほうれんそうを栽培していますが,近年,連作障害とみられる生育不良が発生し,収量減に繋がっていました。
連作障害対策として,これまでは薬剤による土壌消毒を行ってきましたが,昨年,一部のハウスで土壌還元消毒による試験を行いました。土壌還元消毒とは,夏期高温時,土壌に有機物を施用した上で,大量の水で湛水し,ビニール被覆により土壌を還元状態にすることで,土壌病害を防除する技術です。試験の結果,消毒後のほ場では生育が揃い,太りも良くなるなど,防除効果のほかにも湛水による肥料の濃度障害を回避できたことが確認できました。
このため,今年は全てのハウスで土壌還元消毒を行い,順調に生育しています。
この結果を基に,指導所では安芸太田町をはじめとする管内の他の生産者へも土壌還元消毒に取り組むよう促し,生育改善の波及効果が見られています。
(西部農業技術指導所)
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