出前講座とは,「Teamがん対策ひろしま」登録企業に,県から講師を無料で派遣し,社員の方に1時間程度の講座を受講いただき,がんの予防や検診に関する正しい知識を身に付けてもらう取組です。
この度,第8期(令和3年度)登録企業の小田光様と竹の子の里様が合同で出前講座を実施されましたので,その様子をご報告します。
令和3年10月26日(火曜日) 16時45分~17時45分
がん検診を受ける前に知っておきたいこと
公益財団法人 広島県地域保健医療推進機構 健康推進課 松田 景子 保健師
今回の出前講座は,社員の健康づくりの一環として,がんに関する正しい知識を身に付けてもらいたいとの思いから代表者様自ら御計画いただき,経営されている2つの登録企業合同で16名の方のご参加いただきました。
▲受講中の様子
講師の方から,がんに関する基礎知識を教えていただいた後,国が推奨している5つのがん検診について,その方法や実際の様子,留意点などについて詳しく解説していただきました。講座で得た情報を,同僚の方やご家族の方にもご紹介いただき,適切ながん検診の受診につなげていただきたいと思います。
▲がん検診には利益と不利益があります。国が推奨している5つのがん検診は,利益の方が大きいと認められたものです。
がん検診にもランクがあるのを知りました。可能な限り社員にがん検診を勧めていきます。中小企業にとって人材確保が喫緊の課題です。病気になっても安心して働ける会社を目指していこうと,今回のセミナーで強く思いました。(代表取締役 小田 光範 様)
【Q】本人・家族ががんになった時,がん治療と仕事の両立の仕方について他の会社などは,どのように対応しているのか教えてください。
【A】Teamがん対策ひろしま登録企業の皆様の取組について,特設サイトでご紹介しています。
また,厚生労働省が提供する次のサイトでは,全国の様々な企業における両立支援の向けた取組について,業種や企業規模,取組内容で簡単に検索することができ,具体的な取組事例もたくさん紹介されています。
相談窓口の設置及び周知などを通じた両立支援を実践しやすい職場の風土づくり,また勤務環境や就労規則などの制度を整え,いざという時に備えておくことが重要です。
がん検診の最大のメリットは,がんの早期発見・早期治療によりがんによる死亡が減ることです。
自覚症状が出てからがんと判明した場合,がん検診と比べ,がんが進行していることが多くあります。一方,がん検診は自覚症状のない方を対象にしていることから,早いうちにがんを発見できます。
下表のとおり,早期に発見するほど5年生存率は高くなります。また,がん検診を受けて「異常なし」と判定された場合に安心を得ることができるのも利益のひとつです。
がんの進行度による5年相対生存率(2010年~2012年診断例)
(出典:公益財団法人がん研究振興財団 がんの統計‘21)
Teamがん対策ひろしま出前講座では,予防や検診,両立支援など幅広いテーマの中から,企業のニーズにあわせて受講していただく事が可能です。(※その他にも希望するテーマがあればご相談ください。)
実施できる企業数に限りがありますので,お申し込みはお早めにお願いします。受講を希望する登録企業の方は,広島県健康づくり推進課(082-513-3093)までお問い合わせください。