広島県では,Teamがん対策ひろしま登録企業と共に,「がん治療と仕事の両立支援」に取り組んでいます。
この度,登録企業の両立支援体制の整備を支援するため,オンラインでセミナーを開催しましたので,内容等をご紹介します。
令和5年3月9日木曜日 14時~15時
Zoomウェビナーを使用してオンラインで実施
Teamがん対策ひろしま登録企業の代表者,人事労務担当者 など
(参加者数:41社 98名)
今回のセミナーでは,企業における両立支援のための環境整備などについて解説するとともに,Teamがん対策ひろしま登録企業における両立支援の取組事例を紹介しました。
就労世代のがん患者数や外来治療の増加などのがん治療と就労を取り巻く状況や,企業が貴重な人材を失うことなく事業を継続できるメリットなど,治療と仕事の両立支援の必要性を解説するとともに,企業と医療機関の情報のやり取りなどの両立支援の具体的な手順や,両立支援のための制度や就業規則の例,産業保健総合支援センターによる支援内容などを紹介しました。
Teamがん対策ひろしま登録企業のツネイシカムテックス株式会社における,治療と仕事の両立支援のための制度(保険,休職等)や取組(復帰後の配慮等)について紹介しました。
また,黒田様ご自身もがんを経験されており,治療や仕事との両立についての体験を共有していただき,がん検診受診による早期発見やがんになっても働きやすい職場環境づくりの重要性について,メッセージを発信していただきました。
・セミナーを受講して、がん患者の就労の実情や両立支援の必要性が理解できました。実際の運用では難しい場面も多くあると思いますので、さらに理解が必要だと感じました。
・実際にがん治療と仕事を両立された方の生の声を聴くことができ、インパクトがありました。大変だとは思いますが、両立は可能なのだと実感しました。
・治療で休職している職員がいるので、復職時にどのような配慮や取り組みをすればいいのか、知ることができてよかったです。
・両立支援のための情報のやりとりを具体的に説明して頂き、勉強になりました。体験談をお聞きして、改めて検診の重要性を確認し、会社は罹患者が通院しやすい環境づくりを進めて行く必要があると感じました。
・治療と仕事の両立をしていくためには、規定や制度の整備と周囲(上司や部下、同僚)の協力が必要なことがわかりました。紹介された制度(積立有休やテレワーク、疾病休暇など)は弊社でも採用しているため、該当者への周知や周囲の方の協力を得られるような環境づくりを進めていこうと思いました。
広島県では今後も今回のようなセミナーの実施や情報提供等を通して,治療と仕事の両立支援に関する取組を後押しさせていただきます。
また,広島産業保健総合支援センターでは,相談対応や社員(患者)と事業場との調整支援,研修等,様々な形で企業における治療と仕事の両立支援をサポートしてもらえますので,両立支援の体制整備の進め方や支援の実践でお困りごとなどがあれば,ぜひご活用ください。
(参考になるサイト)
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