広島県では、Teamがん対策ひろしま登録企業と共に、「がん治療と仕事の両立支援」に取り組んでいます。
この度、登録企業の両立支援体制の整備を支援するため、オンラインでセミナーを開催しましたので、内容等をご紹介します。
令和6年3月7日木曜日 14時00分~15時30分
Zoomウェビナーを使用してオンラインで実施
Teamがん対策ひろしま登録企業の代表者、管理職、人事労務担当者 など
(参加者数:51社 64名)
今回のセミナーでは、企業における両立支援のための環境整備などについて解説するとともに、Teamがん対策ひろしま登録企業における両立支援等のがん対策の取組事例を紹介しました。
就労世代のがん患者数や働きながら通院でがん治療を行う方の増加など、がん治療と就労を取り巻く状況や、働き方改革での位置付けなど社会的な意義、企業が貴重な人材を失うことなく事業を継続できるメリットなど、がんを含む病気治療と仕事の両立支援の必要性や考え方を解説するとともに、企業と医療機関の情報のやり取りなどの両立支援の具体的な手順や、医療機関の相談窓口(がん相談支援センター等)、先進企業の取組事例、両立支援に繋がる各種社内制度やその就業規則の例、産業保健総合支援センターの支援内容などを紹介しました。
参加企業様には、ぜひ講演内容を社内で共有していただき、自社における取組の参考にしていただければと思います。
広島産業保健総合支援センター(外部サイトにリンク)では、相談対応や社員(患者)と事業場との調整支援、研修等、様々な形で企業における治療と仕事の両立支援をサポートしてもらえます。両立支援の体制整備の進め方や、支援の実践でお困りごとなどがあれば、ぜひご活用ください。(電話082-224-1361 メールinfo@hiroshimas.johas.go.jp)
Teamがん対策ひろしま登録企業の株式会社アンフィニ広島における、がん予防(禁煙、運動等)やがん検診受診、メンタルヘルス対策等も含めた社員の健康づくりの取組内容を紹介するとともに、当日のテーマである両立支援について、社内相談窓口の周知方法や、社員が前向きに治療を行える環境づくりとして会社負担で保険加入していること、本人としっかり面談を行い、人事配置や勤務時間を調整するなどの職場復帰後の支援について、実際にがんに罹患された社員の方の声も紹介しながら解説しました。
また、最後に『「がん予防と検診」と「治療と仕事の両立支援」は切り離して考えてはならず、一体の仕組みとして会社が常にブラッシュアップしていく必要性があります。』と、非常に重要なメッセージを発信していただきました。
参加企業様の取組推進に向けたヒントにしていただければと思います。
・職員さんが一人で悩んで退職の申し出に至らないよう、会社の姿勢を示し、サポートしていきたい。
・さんぽセンターでの支援内容を直接詳しく聞くことが出来て良かった。いろいろなデータをいろいろな角度から見ることができ、とても勉強になったので、再度資料にゆっくり目を通して社内でも共有したいと思います。一度にいろいろな制度を取り入れる事は難しいですが、今回の講演を参考にして自社に合う形のものを作っていけたらと思います。
・両立支援における知見を得られました。従業員数が多い分長期療養される方も多いため、私傷病におけるやりとり(勤務状況提供書等)について非常に参考になりました。
・現在、(病気治療で支援が必要な)事例がないが、今後発生した場合の対応についてイメージできた。
・実際の企業のお取り組み内容を伺うことができ、とても参考になりました。
医療の進歩や働く高齢層の増加により、がん等の病気治療をしながら働く方は今後も増加していくと見込まれます。今後も今回のようなセミナーの実施や情報提供等を通して、治療と仕事の両立支援に関する取組を後押しさせていただきますので、企業の皆様に自社における取組推進の参考にしていただければ幸いです。
(参考になるサイト)
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