魚のおいしさに強い自信を持つ
野村 幸太 さん
「瀬戸内さかな」のこだわり漁師として主に真鯛や鱧を獲っている野村幸太さんは、「広島の魚が一番」と太鼓判を押します。「瀬戸内海はプランクトンや餌となる小魚が多く、脂の乗った魚が育ちます」。心がけているのは、一匹一匹を丁寧に扱うこと。底びき網で揚げる際には海底の泥やヒトデが極力入らないようにし、魚に負荷をかけず傷みにくい環境をつくるなど、工夫を凝らします。「おいしい魚を獲っている自信があります」との言葉に、野村さんの信念が表れています。
野村さんの活動を支えるプロジェクト
瀬戸内さかな
open_in_new「瀬戸内さかな」のブランド化を図るプロジェクト
和牛の繁殖でおいしいに貢献
石田 朋大 さん・石田 志穂 さん
昨年のG7広島サミットで提供された比婆牛について、「うれしく誇りに思いました。肉の味が濃く、脂もおいしいので、もっと多くの人に食べてもらいたいです」と話す石田朋大さん・志穂さん夫妻。冷涼な庄原市東城町で、兄とともに母牛を約50頭飼育し、肥育用子牛を年間30頭ほど出荷しています。高齢化による廃業が進んでいるという和牛繁殖経営。「若い人たちが取り組んでみたいと思うような牛飼いをしたい」と未来を見つめます。
石田さんの活動を支えるプロジェクト
比婆牛
open_in_new「比婆牛」のブランド化を図るプロジェクト
広島の食文化を作っていきたい
山田 誠 さん
県外でのサラリーマン生活の後、24歳で故郷・北広島町へ戻り、農業を始めた山田誠さん。郷土資源にこだわり、落ち葉などで作った堆肥と湧水で育てたベビーリーフは、味が濃く、飲食店など取引先に人気です。広島県が今年開催した「おいしい!広島アワード」では、マッチング枠生産者部門のゴールドアワードを受賞。〝ルーツに誇りを持って次につなげる仕事〟を目指す山田さんは「広島のこれからの食文化を作っていきたい」と意気込みます。
山田さんの活動を支えるプロジェクト
広島県産応援登録制度
open_in_new広島県内で生産される農林水産物のブランド化や有利販売を応援する制度
土にこだわって特別なレモンを
藤中 夏実 さん
2018年に大崎上島町へ移住し、皮まで食べられる有機JAS認証オーガニックレモンを栽培している藤中夏実さん。「レモン生産量全国1位の広島だからこそ、他とは一味違う〝おいしくて安心〟な品を届けたい」と話します。化成肥料を使わない有機栽培では、畑が蓄えている栄養分が大切。「土づくりには人一倍のこだわりを持っていて、島内の山木を切り出した木質チップを畑に投入するなど、木にとって理想の土を追い求めています」。
藤中さんの活動を支えるプロジェクト
広島県産応援登録制度
open_in_new広島県内で生産される農林水産物のブランド化や有利販売を応援する制度
広島の食材が生きたフランス料理を
西村 直貴 さん
2019年開催「ひろしまシェフ・コンクール」で最優秀賞を獲得し、広島県の制度を利用してフランス修業を経験した西村直貴さん。「地方のレストランの特色の出し方は、とても勉強になりました」と、帰国後は広島の味を大切にした料理づくりに取り組んでいます。念頭にあるのは〝生産者あっての料理の仕事〟。「規格外など商品にできないものを買い取って、料理にしていくことで、地元の生産者を応援していきたい」と共生の道を模索します。
西村さんの活動を支えるプロジェクト
ひろしま料理人コンクール
open_in_new次世代を担う若手料理人を発掘・育成する制度
食材の旬を見極め季節に合う料理を
保家 彩良 さん
2019年開催の「ひろしま和食料理人コンクール」で最優秀賞に輝いた後、全国大会「CHEF-1グランプリ」へ連続出場するなど経験を積む保家彩良さん。「自分のテーマ食材であるレモンをはじめ、広島には料理人として魅力を発信したい食材が多くあります」。店の平日限定ランチメニュー「大好き♡おおたけ御膳」には、大竹市の郷土料理・もぶり飯や旬食材を使った品が並びます。「食材のはしり・旬・なごりを見極め、季節に合った料理を届けていきたいです」。
保家さんの活動を支えるプロジェクト
ひろしま料理人コンクール
open_in_new次世代を担う若手料理人を発掘・育成する制度
全国区になれる食材がたくさん
大草 茂 さん
「ひろしま和食料理人コンクール」で3度準優勝を飾った実力の持ち主である大草茂さん。県外出身で、広島へ来て食資源の豊かさを身をもって実感したといいます。「海産物はもちろん、内陸部では農家さんが野菜や果物に力を入れていて、海山両方の食材が充実していますね」。店で提供するメニューにも、海山の県産食材がふんだんに取り入れられています。「食材の持ち味を生かしたおいしい料理を」と、日々多くの食材と向き合います。
大草さんの活動を支えるプロジェクト
ひろしま料理人コンクール
open_in_new次世代を担う若手料理人を発掘・育成する制度
県産の酒米を使い日本酒を世界へ
今田 美穂 さん
1994年に家業を継いだ今田美穂さんは、古の酒米「八反草」を復活させて酒を造ることに成功し、その後も個性的な日本酒を生み出し続けています。功績は海外でも評価され、英国BBC放送の2020年「今年の女性100人」にも選ばれました。使用する原料米は9割以上が広島県産。「〝おいしい〟を絶やさないよう、地域の文化や歴史をお酒に込めて、ここでしか造れない味わいを」と、国内のみならず世界20カ国へ発信しています。
今田さんの活動を支えるプロジェクト
食品工業技術センターの研究開発
open_in_new新しい酵母・酒米の開発、醸造技術の開発などを行っている
広島県が推進する、おいしい!広島プロジェクト
広島の「おいしい」を支え、発展させている様々な人たちを応援するため、広島県では多くのプロジェクトを行っています。ここでは改めてそれらプロジェクトのご紹介をさせていただきます。