目次
広島県 令和7年度予算

用途 | 金額 |
---|---|
学校教育など | 1,934億円(17%) |
福祉や医療など | 2,480億円(22%) |
道路・河川の整備など | 1,154億円(10%) |
警察活動など | 683億円(6%) |
地域振興や防災・危機管理など | 672億円(6%) |
商工業振興など | 903億円(8%) |
農林水産業振興など | 356億円(3%) |
借入金の返済 | 1,452億円(13%) |
災害復旧 | 77億円(1%) |
その他 | 1,540億円(14%) |
テーマ1
若者の未来を切り拓く

若者のチャレンジを応援
県内企業の認知向上の後押し
中小企業に対する奨学金返済支援制度の補助上限額撤廃や、人材コンサルを活用した伴走支援による企業ごとの課題に応じた採用力強化を図ります。また、小学校から高校までの各段階に応じて、子供たちに職場体験などの機会をこれまで以上に提供していきます。

若者のチャレンジを応援
魅力的な産業の集積・職場環境整備の支援
半導体関連産業の集積の強化やスタートアップ支援などを通じ、成長志向の若者を惹きつける魅力的な産業の創出に取り組みます。また、人的資本経営の実践の後押しや、企業ネットワーク「HATAful(はたフル)」との連携により、若者にとって魅力的な働き方を拡大していきます。
マイクロンメモリジャパン株式会社は、東広島市の研究開発・製造拠点において、生成AIに必要不可欠な世界最先端のメモリー半導体を開発・量産しています。

若者のチャレンジを応援
地域の魅力や暮らしやすさの向上
魅力的な都心空間の創出に向けた若者の声を活かしたまちづくりや、転職を検討している東京圏などの若者を対象に、県内企業を集めた大規模な「移住・転職フェア」を開催し、広島らしいライフスタイルの魅力を伝えていきます。

若者のチャレンジを応援
対策の効果を最大化する施策
若者が、やりたいことにチャレンジしながら充実した生活が送れる環境づくりに向け、県と市町が一体となり、実効性の高いプロジェクトを創出します。また、若者の広島に対するポジティブなイメージを醸成させる取組を実施します。
少子化へのアプローチ
子育てのイメージをポジティブに!
子育てに対するポジティブイメージを浸透させるため、まずはネガティブイメージが先行している要因の調査・分析と、その分析結果を踏まえた情報発信に取り組みます。特に若年世代に対しては、乳幼児とふれあう機会や、子育て当事者と子育てについて意見交換を行う機会を提供していきます。

少子化へのアプローチ
「ひろしま共育てプロジェクト」展開
家庭内でパートナー同士が協力しあって家事・子育てに取り組む「共育て」の定着に向け、男性の家事・育児への参画を促進する「ひろしま共育てプロジェクト」を展開していきます。特設サイトやSNSなどを活用した情報発信、「共育て大調査」の結果を踏まえた行動変容につながる取組を推し進めます。

テーマ2
人手不足解消

県内の業界・企業をサポート
法改正を契機に業界の構造改革に取り組む団体・企業の後押し
建設業界では、下請事業者への労務費の行き渡りや工期適正化に向けて、建設業者に対し、改正建設業担い手3法の趣旨の周知や運用面などの指導を進めます。トラック運送業界では、適正な運賃の確保などに向けて、事業者が荷主交渉に必要なデジタル技術の導入を支援します。

県内の業界・企業をサポート
業界における生産性を高める取組の支援
製造業界では、専門家チームを活用し、省力・自動化システム導入をはじめとする生産工程の全体最適化に向けた伴走支援を行います。介護業界では、AIなどのあらゆる介護テクノロジーを取り入れた先進モデル施設の創出に取り組みます。この他、設備投資支援などを通じて様々な業界の生産性向上を支援していきます。

県内の業界・企業をサポート
労働供給を高める取組の推進
外国人材から選ばれる広島県を実現するために、育成就労制度開始を見据えた日本語学習や、円滑な住宅確保の支援などに取り組みます。また、イメージ向上のための魅力発信や、処遇改善、職場環境整備など、各業界における人材確保に向けた取組を支援します。

テーマ3
AI活用をリード

「HIROSHIMA AI TRIAL~失敗を生かそう~」をスローガンに、誰もが希望を持てる未来をAIで切り開くため、「ひろしまAIサンドボックス」、「ひろしまAI部」、「広島AIラボ」を中心に取り組んでいきます。加えて、引き続き「仕事・暮らし」、「地域社会」、「行政」の各分野で、DXを推進していきます。
失敗を恐れずAI活用にチャレンジ
AIで県内企業や地域の課題を解決
県内企業などからAIを活用して解決したい課題を、全国のAI開発者からAIを活用した自由なアイデアをそれぞれ募集し、マッチングの上、協業による広島発のAIソリューションの開発・実証の支援を開始します。

失敗を恐れずAI活用にチャレンジ
高校・高等専門学校の生徒たちと活動
県内の高校生・高専生がAIを理解し、活用する力を身に付けるため、実社会でのAI活用の可能性を探究するプログラムを産学官が連携して実施中。本年度は東京大学の松尾・岩澤研究室が監修した、生徒の学習レベルに応じたカリキュラムにより、参加校の拡大を図ります。

失敗を恐れずAI活用にチャレンジ
AIのポテンシャルを活かした社会課題の解決
AIを活用した地域課題の解決と新たな価値の創出を目指し、県庁内に設置。新たに採用した者と、企業・大学へのAI技術の最新動向調査や、県内市町・企業との意見交換を通じた地域課題調査などに取り組んでいきます。

テーマ4
広島のブランド価値向上

食・観光への取組を加速
「おいしい!広島」発信
首都圏などの食への興味関心が高い層をターゲットに、瀬戸内さかなをはじめとした広島県の多彩な食資産の価値・魅力を様々なメディアを活用して発信します。併せて、県内を訪れた方に県民が自信を持ってお勧めする食を楽しんでいただける取組を実施。それらにより、「広島は美味しさの宝庫である」という、ひろしまのブランドの強化を図ることで、観光消費額の増加や農林水産物の消費拡大につなげます。

食・観光への取組を加速
国内外からの観光振興促進
8月5日から9日の5日間、「大阪・関西万博」に出展。来場者が広島の食の魅力や被爆の実相などに触れられる場を提供します。関西・福岡などからのインバウンド流入拡大を図る取組も実施。「世界バラ会議」が開催される県東部地域などでは、観光客の訪問箇所を1つ増やす「プラスワン」の取組を強化します。

食・観光への取組を加速
宿泊税の導入に向けて
県内のホテル・旅館などの宿泊客を対象に、1人1泊200円を負担いただく宿泊税の導入を令和8年度に予定しています。それに向けて、本年度はHIT(広島県観光連盟)における次期観光戦略を策定します。また、宿泊事業者などに対する説明会・研修、レジシステムの改修などへの支援を行います。

テーマ5
被爆・終戦80年 平和の取組

被爆・終戦80年を迎え、被爆地・広島に注目が集まる機会を捉え、平和な世界の実現に向けた取組を大きく進めます。まずは8月に向けて2つのプロジェクトを集中実施。このほか通年で、核兵器廃絶に向けた各国政府関係者への働きかけ・トッププロモーションなどを実施します。
核兵器のない平和な世界の実現に向けて
世界のリーダーが集い、未来と平和を語るプロジェクト
世界のリーダーとともに、広島から未来に向けて力強く発信していきます。具体的には、「2025ひろしま国際平和&ビジネスフォーラム」の開催や、「パグウォッシュ会議世界大会」をはじめとする国際会議の開催支援などを行います。
※主に4~6月

核兵器のない平和な世界の実現に向けて
若者達が集い、未来に平和をつなぐプロジェクト
未来を担う次世代に、被爆者の体験や平和への想いをつないでいくための人材育成を強化します。具体的には、ユース対話イベント、広島大学と連携した被爆80年人材育成事業、核分野の若手研究者による対面の集中合宿などに取り組みます。
※主に7~9月

こんな施策にも注力!女性も男性も活躍できる社会の実現
男性の家事・育児への参画を促進
令和7年を「男性の活躍推進元年」とし、「ひろしま共育てプロジェクト」において、男性が家事や育児に積極的に関わり、活躍できるような取組を実施します。加えて、社会全体で「共育て」を推進する気運醸成や環境整備を進めるため、「男性の家庭生活における活躍の推進に関する条例(仮称)」の策定を検討していきます。

こんな施策にも注力!女性も男性も活躍できる社会の実現
女性の登用・就業支援と健康づくり
業種を超えた女性管理職のネットワーク構築を進め、広島市と福山市に設置している「女性のキャリア応援コーナー」では再就職・転職に向けた相談対応、情報提供などの支援も行います。また、女性が生き生きと活躍するための健康づくりを重要視し、休養やメンタルヘルス、運動習慣に関する啓発などに取り組みます。
