広島県への緊急事態宣言が、6月20日をもって解除されることになりました。
そのため、6月21日以降の対策等に関して協議を行った結果、対策の全面的な解除を行うのではなく、必要となる「集中対策」を6月21日から7月11日の期間で継続し、段階的に緩和していくこととしました。
新型コロナ感染拡大防止集中対策(6/21~7/11)(令和3年6月17日)
様々な指標が改善傾向を維持しています。
直近1週間の人口10万あたりの新規報告者は、県全体で7.2、広島市で12.2となっており、広島市においてもステージ3の目安である15を下回っています。
広島県では、5月中旬までの感染拡大期の新規感染者の増加を、前週と比較して1.8倍で予測していましたが、結果は平均1.7倍でした。
県民の皆様の対策の効果により、予測よりも低い値に抑えることができました。ありがとうございます。
一方で、感染が減少傾向に転じる際は減少比率0.8で減少すると予測していました。
結果は、当初の予測よりも早い速度で減少していますが、直近は前週比0.7であり減少スピードが鈍化してきています。
人口規模が10万人を超える市町の中で、直近1週間の人口10万人あたりの新規報告者数が、県独自警戒基準値である4を上回っているのは、広島市、東広島市、廿日市市の3市となっています。
直近2週間の新規感染者の内訳を確認すると、県全体に占める割合が、広島市、東広島市、廿日市市の順に高くなっています。
特に、広島市は県全体の約7割を占めています。
最近の感染状況は、5月上旬と比較して非常に低い印象を受けるかと思います。
しかし、広島市の直近1週間の人口10万人あたりの新規報告数は1月中旬と同程度であり高い水準です。
しっかりと減少させていくことが非常に重要です。
県全体の今後の推移については、直近1週間の人口10万人あたりの新規報告数が県の独自警戒基準値である4.0を下回るのは、6月下旬と予測しています。(直近の減少スピードが鈍化してきたため、前週比0.8を基本とし、PCR戦略などを加味して想定)
一方、広島市の直近1週間の人口10万人あたりの新規報告数が県の独自警戒基準値である4.0を下回るのは、7月上旬と予測しています。
昨年秋以降の広島県での感染拡大の際には、直近1週間の人口10万人あたりの新規報告数が県独自警戒基準値である4.0を安定的に下回るまで集中対策を実施しました。(対策終了日である2月21日は、県全体で1.8、広島市で1.3)
この結果としてリバウンドを避けることができたと考えています。
リバウンドを避けることで再度の行動制限が避けられ、長期的にみれば行動制限の期間も短くなります。
そのため、対策の継続が重要で、感染を抑え込むための行動制限を長期化させることも避けたいと考えています。
専門家の意見や感染状況から、全県でステージ3とします。
感染を徹底的に抑え込み、全県で安定的に警戒基準値を下回る水準を目指し集中対策を実施します。
期間は6月21日から7月11日までです。
集中対策期間中の対策と考え方は、引き続き全県で外出半減を徹底し、人との接触を8割減とします。
広島市、東広島市、廿日市市については、他地域と比較して十分な改善が見られないため特に人出を抑える対策が必要です。
また、これまで 「飲食」をキーワードにした感染が多く出ており、リスクが高い感染経路といえます。
こうした状況から、3市のお酒を提供する飲食店へ時短営業を要請します。
【要請の内容】
5時から20時までの営業時間短縮。(お酒の提供時間は11時から19時)
【支給単価】
時短:「中小企業 2.0~7.0/日」「大企業 最大19/日」
休業:「中小企業 2.5~7.5/日」「大企業 最大19.5/日」
【要件】
・「広島積極ガード店」「新型コロナウイルス感染症対策取組宣言店」の登録
・通常営業時間が20時を越える飲食店
・「飲食店営業」許可証(「1類」または「3類」)をもっていること
※飲食を主としている店舗において、カラオケ設備の提供は自粛することを要請します。(昼営業のスナックやカラオケ喫茶等におけるカラオケ設備の利用自粛等を要請しているものであり、カラオケボックス等へカラオケ設備の利用自粛を要請しているものではありません。)
※飲食店の要請変更に伴い、広島市、東広島市、廿日市市以外の飲食事業者は協力支援金の対象外となりますが、7月以降、県内の時短要請が継続している場合には月次支援金の対象となります。
人が集まる施設への使用制限は、広島市、東広島市、廿日市市の施設に20時までの営業時間短縮を働きかけます。
【時間】
21時までの時短営業の働きかけ
【人数上限】
市町によって異なる
【収容率】
大声が想定されないイベントの収容率:100%以内
歓声・声援等が想定されるイベントの収容率:50%以内
今回の集中対策の戦略は2つです。
1つ目は、人との接触の8割削減の継続です。
接触機会を減らすことで、警戒基準値を安定的に下回ると見込まれる水準を目指し感染を減少させます。
2つ目は、検査強化による感染連鎖の早期遮断です。
保健所検査に加えて幅広く検査を行う事業所PCRや、陽性率の高い広島駅や流川などの臨時スポットでの検査によって、早く陽性者を発見して、その先の拡がりを防ぐことで、感染の減少スピードを加速させます。
まだ、現時点の感染状況では十分に抑え込んでいるとは言えない水準です。自粛疲れもあるかもしれませんが、全県民の皆様には接触機会の削減のため、引き続き、お一人お一人の外出を半減してください。
早く行動制限を解除するためには感染を徹底的に抑え込む必要があります。
そして、安定的に低い水準をキープすることでこの先のリバウンドによる再拡大を防止して早く日常生活を取り戻したいと考えています。
全員が今、できることは外出の半減です。
県民一丸、力を合わせて今しばらく共に頑張りましょう。
ワクチン接種の早期完了に向けて、刻々と変化する状況に柔軟に対応できる体制を整えました。
引き続き市町と連携しながら、大規模接種会場の運営や職域接種のための相談対応などを行っていきます。
1日でも早く一人でも多くの方が接種を受けられるよう、全庁一体となって、全力で新型コロナ対策に取り組んでまいります。
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