令和3年6月21日から実施してきた集中対策について、当初予定どおり7月11日に終了することとしましたので、対策終了後の対応について令和3年7月8日に会見を行いました。
令和3年7月8日一部改正[令和3年7月12日施行]
「新型コロナウイルス感染拡大防止のための広島県の対処方針」 (PDFファイル)(2.38MB)
「広島県におけるイベントの開催条件について」 (PDFファイル)(180KB)
知事発言要旨 (PDFファイル)(227KB)
会見スライド (PDFファイル)(642KB)
報道機関からの質疑応答
まず、感染状況ですが、こちらは分科会参考指標です。
様々な指標が低い値となっており、7月に入ってからは、この水準が維持されています。
次の図は、直近1週間の人口10万人あたりの新規報告数の推移について、昨年秋以降の感染拡大時期と比較したものです。
皆様の多大なるご協力により、前回と同様に、県独自警戒基準値を下回る状況を維持できています。
前回の約2倍の規模にまで感染が拡大していましたが、早期に収束に持ち込むことができました。
現段階ではリバウンドの兆しは見られていません。
ここまでのご協力、本当に感謝しています。
次の図は、病床使用割合などの医療提供体制の指標について示しています。
全体の感染状況が落ち着いてきていますので、医療提供体制についても、ひっ迫状態を脱することができています。
専門家の意見や感染状況から、全県でステージ2とします。
また、全県で安定的に警戒基準値を下回っている、と判断し、7月11日をもって集中対策を終了します。
集中対策の終了に伴い、次の施設の利用制限の要請については解除します。
【スライド内容】次の施設の利用制限を解除
【広島市・東広島市・廿日市市】
特に、広島市・東広島市・廿日市市のお酒を提供する店舗の皆様には、
緊急事態宣言解除後も、引き続きの営業制限となり、非常に厳しい状況であった中、時短営業のご協力を頂き、心から感謝いたします。
次の図は、夜間の人流の推移と、感染状況の推移を示したものになります。
5月8日からの集中対策により、営業時間の短縮要請を開始した直後から夜間の人流が抑制され、5月16日からの緊急事態宣言により、さらに抑制が進みました。
その結果、対策実施後しばらくしてから、感染者数の発生も 減少を始めました。
このように、営業者の皆様の協力により、夜間の人流抑制が実現し、結果として感染を減少局面に導くことができました。
改めて、ご協力に感謝します。
現在は感染状況が落ち着いていますが、再度拡大する可能性が十分にあります。
次の図は、これまでの東京都、大阪府及び広島県の感染拡大の状況を整理したものですが、東京都や大阪府といった大都市で感染が拡大し、その後、広島県においても感染が拡大する傾向が見られます。
これまでの傾向から判断すると、7月の後半から8月にかけて、再拡大するおそれがあります。
そのため、全ての対策を緩めるというわけにはいきません。
そこで、7月12日以降の県民の皆様への要請です。
同居家族以外と食事やお茶をするときは、お店については、物理的対策をしている店を選んでください。
家での食事会や、外でバーベキューをする時などもお店と同様に、物理的な感染対策を徹底して下さい。
マスクを外す飲食の場面は特にリスクが高いため、継続して、十分に気を付ける必要があります。
【スライド内容】県民への要請
同居家族以外との食事は…
事業者の皆様へは、次の内容を引き続き要請します。
【スライド内容】事業者の皆様への要請
県民、事業者の皆様へは、県をまたぐ移動については次の内容で要請を継続します。
【スライド内容】県民・事業者への要請
旅行、帰省、出張など県外往来は…
時期の変更やウェブでの代替を検討してください。
現在、感染が再拡大している地域もあり、そうした地域との行き来は、慎重に判断し、時期の変更やウェブでの代替も検討してください。
なお、感染拡大地域の目安についてですが、直近1週間の人口10万人あたりの新規報告数が10以上の地域です。
そういった地域においては、実際には、報告されている数字以上に、すでに感染が拡大している可能性が高く、実際に、新規報告数が10を超え、数日以内に15、20と数値が急速に悪化することが多く見られます。
従って、これまで注意喚起を行ってきた、15という数字の一歩手前で警戒する必要があります。
そして、どんな方と会う時も同じですが、感染拡大地域から来られた方と会う時は特に、リスクを考慮した行動をお願いします。
例えば、食事の際は、感染対策を徹底する、マスク着用の徹底などです。
また滞在中のPCR検査などを勧めてください。
【スライド内容】県民・事業者への要請
感染拡大地域から来た方と会う時は…
イベントの開催要件も、3市については5000人の人数上限が、その他の市町と同じになり、緩和となります。
ただし、7月20日までは、最大上限1万人まで、という厳しい経過措置は継続します。
【スライド内容】イベントの開催要件
参加人数は、(A)、(B)による人数のいずれか少ない方を限度
上記いずれかの多い方を上限
また、再拡大に備え、PCR検査体制を引き続き強化します。
具体的には、PCRセンターやPCR臨時スポットを維持し、拡大を早く探知し、早期対応につなげます。
また、事業所PCR検査を継続し、感染の広がりを最小限に抑え込みます。
次の図は、春に実施しましたPCR検査集中実施の結果をまとめたものです。
同じ期間に発見された陽性者のうち、15%にあたる498名を、集中実施により発見することができました。
また、これらの陽性者を起点として、積極的疫学調査により、さらなる陽性者の発見につながっており、取組が効果を発揮したものと考えます。
現在、これらの集中実施の効果について検証を進めていますが、今後、さらに効果的な実施を目指していきます。
【スライド内容】春のPCR集中実施(薬局含む)実績
(各エリアの検査件数のグラフ)
陽性率(全期間):~2.5%(エリア別)※参考 医療機関陽性率(4/1~5/23):6.5%
発見陽性者数 498名(当該期間の全陽性者の15.1%にあたる)※15.1%(498÷3,294[4/13~5/24公表数])
幅広い検査実施により、捕捉を進めることができた。
課題点の検証を進め、さらに効果的な実施を目指す。
また、これまでの事業所PCR検査集中実施の結果についてもお知らせします。
5月6日から5月28日までと、6月14日以降 の実施により、合計76,403件の検査を行い、64件の陽性者を発見しました。
途中、県内の感染状況が急速に悪化し、中断せざるを得ないこともありましたが、
事業所における感染拡大を一定程度抑え込むことや、事業所内で感染が拡大していないことの確認につながったという点において、効果があったと考えています。
【スライド内容】事業所PCR検査集中実施 実績
【前半】
日程:5/6(木)~5/28(金)
受付(広島5/6~5/12、福山5/6~5/13)
対象者:広島市、福山市内の全事業所の就業者(就業者56万人:目標28万人)
※当初は5/6~5/28(17日間)を予定
実施方法:
・予約ホームから予約
・検査キット送付
・業者が訪問し、回収
受検者数:75,451人(2,119事業所)
陽性者数:64人(陽性率0.1%)
【後半】
日程:6/14(月)~当面8/31(火)
対象者:県内の事業者のうち感染者が発生し、保健所が積極的疫学調査を開始した事業所の従事者及び関係者
(就業者1.8万人~3万人)30日間
実施方法:
・県、各保健所から各事業所に調整
・検査キット送付
・業者が訪問し、回収
受検者数:952人(40事業所) 7/7現在
陽性者数:0人(陽性率0%)
これまで、多くの受検をいただいたPCRセンターですが、その運営方法について一部見直しを行います。
これまでの電話予約に加え、Web予約にも対応します。
これにより、より予約していただきやすくなります。
※Web予約時の必要事項
日時、検査会場、氏名、性別、住所、電話番号、年齢(入力しやすいチェック方式)
【スライド内容】PCRセンター(予約方法)の変更点
これまでの電話予約が、7月12日(月曜日)から
≪web予約の開始≫
日時、検査会場、氏名、性別、住所、電話番号、年齢(入力しやすいチェック方式)
※QRコードはスライド画像参照。
7月12日以降のPCRセンターの体制を一覧にしています。
予約ホームページ(令和3年7月12日から)⇒https://hiroshima-pcr.jp/pcryoyaku/
予約電話番号 050-1741-6373
5か所のPCRセンターを効率的に運営するため、東広島については、月、木、土曜日に、三次については、水、金、日曜日に開設することとします。
また、流川(中央新天地集会所)会場の時間を11時から20時までにします。
【スライド内容】PCRセンターの体制 ~7月12日(月)から~
対象者:広島県内の居住者及び就業者
(D)ドライブスルー、(W)ウォークイン、(S)サテライト[検査キット配布・回収]
PCR検査の臨時スポットについても、これから感染の再拡大が懸念されるため、8月31日までは継続します。
広島駅と流川地域において受検いただけます。
【スライド内容】臨時スポットの体制~当面、8/31まで継続~
広島駅会場[広島駅北口ペデストリアンデッキ]…毎日7時~15時開設
流川会場[中央新天地集会所]…毎日11時~20時開設
対象者:広島県内の居住者及び就業者
予約不要、コールセンター:082-207-2322
PCRセンターの運営方法について、3点目の変更があります。
これまで、検査結果が陰性だった場合には、 特に連絡を差し上げることなく、県のホームページにて確認していただいていました。
7月12日からは、検査結果が陰性だった場合には、受検時にお聞きする携帯電話番号にショートメールにてお知らせします。
これにより、県ホームページへの掲載よりも早く、結果をお知らせできるようになる予定です。
なお、県ホームページへの掲載は従来通り行います。
また、陽性者については、これまでと同様に直接電話にてお知らせします。
【スライド内容】PCRセンター及び臨時スポット等に係る検査結果の変更
陰性者への結果方法
7月12日(月)から、陰性者へ携帯電話のショートメール配信を追加する。
≪メール表示内容例≫
○○様
○月〇日(○)PCR検査の結果は、「陰性」」でした。いつ、どこで感染するかわかりません!
今後も感染対策を継続して、感染防止に努めてください。
○月〇日(○)PCRセンター事務局
7月22日からの4連休に向けて、改めて皆様には注意していただきたく思います。
次にお示しするグラフのとおり、5月の連休には、感染拡大地域から多くの人が訪れました。
赤い折れ線グラフが広島県の感染者数ですが、連休明けから急増しました。
このようなこと繰り返さないようにしないといけません。
上でお示しした内容を踏まえて、7月の22日から25日の4連休では次のことを守ってください。
感染拡大地域には行かないでください、呼ばないでください。
もし、そうした地域から来る方と会うことがある際には、対策を徹底するなどリスクを考慮した行動をお願いします。
もう感染が収まっているのに…と思われるかもしれませんが、この4連休での拡大地域への人の行き来や交流が、本県での再拡大のきっかけとなってしまう可能性があります。
具体的にお伝えすると、
もし感染していたら、もしくは感染をしてしまったら、一緒に行動する家族や友達にうつしてしまうようなことがあるかもしれません。
ようやく離れて暮らす家族や友達に会えそうなこのタイミングでの我慢は非常につらいと思います。
しかし、どうか、あなたが周りの大切な人を守って下さい。
特に、20代の方々へのお願いです。
今回の感染拡大においては、20代の方々が特に感染のリスクにさらされていたことが分かっています。
リスクのある行動により、感染が広がった例が多く見られますので、改めて注意していただきたいと思います。
具体的に、リスクのある行動というのは、マスクを外すシーンでの接触です。
これまでも注意喚起してきましたが、やはり、連休ということで、普段合わない友人との飲食の場面が多くあり、その結果感染が広がった例が非常に多く見られます。
特別な注意というよりは、これまでも言われてきた基本的な対策の徹底をお願いします。
常日頃からお伝えし続けていることですが、4連休では特に、ちょっとでも違和感を感じたら、出かけないでください。
祝日などで医療機関が休みの時は、積極ガードダイヤルにお電話ください。
食事での対策が万全でなかった、拡大地域との往来者と一定の接触があった、など無症状でも、気になることがあればPCRセンターを 積極的に利用してください。
緊急事態宣言が解除されても、再拡大することなく、感染レベルを落とし込むことができたのは、皆さまのお一人お一人の我慢と努力の賜物です。
その結果、集中対策を終えることができ、飲食やお出かけなど楽しめる生活が戻ってきます。
みんなで抑え込んだこの状態を長く維持できるよう、4連休の過ごし方を含め、一人ひとりがリスクの高い行動を避け、必要な対策は続けていきましょう。
こちらは、情報提供になりますが、ステージ判断等に用いている分科会参考指標について、本年4月に新たな指標が示されておりましたが、この度、新たな指標に切り替えます。
ステージ判断の基準が大きく変わるわけではありませんが、国や報道機関で広く用いられている基準に合わせることで、より円滑なコミュニケーションを目指します。
なお、データサイト等についても近日中に改修します。
最後に、コロナワクチン接種のスケジュールについては、現在、高齢者の接種が7月完了に向け進めているところです。
また、高齢者の接種が終わり次第、64歳以下の方向けの接種が始まりますが、県としましては、早期完了に向け、大規模接種会場の設置や、職域接種の支援により、市町の接種体制を支援してまいります。
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