令和4年12月2日の知事会見で、対処方針改正等について説明を行いました。
国の基本的対処方針も踏まえ、感染の拡大をできるだけ抑えるための必要な対策を講じて、医療で受け止めながら、社会経済活動を維持することを基本方針として、4段階の感染レベル分類と対策を設定しました。
また、インフルエンザと同時流行した場合、最大で1日約2万人の発熱患者を想定しています。その際は、リスクが低い方はセルフチェックして自ら陽性者登録センターに登録いただくことで、迅速な療養支援に繋がります。また、リスクの高い方が必要な医療を受けられるように保健医療体制を拡充します。
年末年始を楽しく過ごすためにも、今月中のワクチン接種を検討してください。また、急な発熱等に備えて検査キットや解熱鎮痛薬を常備してください。そして、引き続き基本的な感染対策をお願いします。
令和4年12月2日開催新型コロナウイルス感染症に係る第63回広島県対策本部員会議資料等
【参考リンク】新型コロナウイルス感染拡大防止のための広島県の対処方針
本県の感染状況は、新規感染者数の増加が続いています。
直近の感染状況を反映したシミュレーションでは、
年末年始や冬休みによる接触機会の増加や、インフルエンザとの同時流行も懸念されており、
この先も感染増加が続くことを警戒しています。
入院患者数については、今後も入院患者が増加するおそれがあります。
12月1日からは通常医療を一部制限し、確保病床のフェーズを黄色のラインで示している「緊急フェーズ1」(776床)に引き上げて対応しています。
本日12月2日に本部員会議を書面開催して県の対処方針を改正しました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のための 広島県の対処方針 (PDFファイル)(484KB)
改正内容を説明します。
まず、11月25日に国が基本的対処方針を改正しました。
オミクロン株の特性を踏まえ、季節性インフルエンザと同時流行しても、
こととし、新たな感染レベルにも基づく対応等を規定しました。
本県としても国の方針を踏まえ、
感染の拡大をできるだけ抑えるため、必要な対策を講じて、医療で受け止めながら、
社会経済活動を維持することを基本方針とします。
この基本方針に基づき、新たに
保健医療の負荷、
社会経済活動の状況、
感染状況 等
を踏まえた4段階の感染レベル分類と対策を設定しました。
感染レベルの定義や指標は、国が設定した感染レベル分類に準じて設定しています。
また、感染レベルは指標に基づき機械的に決まるものではなく、総合的に判断します。
現状、本県の感染状況は
緊急フェーズ2の確保病床数に対する病床使用率は約42%(358床/861床)、
重症病床使用率は約21%(9床/42床)
であることや、専門家のご意見等からレベル2の「感染拡大初期」であると判断しています。
そのため、
保健医療体制の拡充や、
ワクチン接種の更なる促進、
基本的感染対策の徹底の呼びかけを行っています。
また、学校・保育所等での感染対策についてはレベル分類に関わらず、子どもの教育機会を可能な限り確保して、
子どもや教育現場、医療現場の負担に配慮し、効果的・効率的な対策に取り組みます。
今後、更に感染が拡大し、保健医療体制の負荷が非常に大きくなると、
国と協議のうえ、レベル3「医療負荷増大期」となります。
ここでは「医療ひっ迫防止対策強化宣言」を行い、感染拡大防止対策を図ります。
そして、高齢者等のリスクが高い方が確実に医療と繋がることができるように、
・リスクの低い方については、基本的にはセルフチェックをし、
・陽性の場合は自ら陽性者登録センターに登録することで、迅速な療養支援に繋げることとします。
そのほか、
・救急外来や救急車の利用は真に必要な場合に限ることや、
・大人数の会食や大規模なイベントへの参加は見合わせることも含めて慎重に検討すること、
等を呼びかけ内容として検討します。
それでも医療負荷が増大し、レベル4を回避すべき状況になってしまうと、「医療非常事態宣言」を行います。
県民や事業者の方に、人との接触機会の低減について、より強力に要請や呼びかけを行うことになります。
日頃から新型コロナ患者の治療に当たっていただいている医療従事者の皆さまに、改めて感謝申し上げます。
現状の感染レベル2で留まれるように、引き続き県民の皆様と一緒に感染拡大防止に取り組んでまいります。
季節性インフルエンザとの同時流行への備えについて説明します。
今年の冬は、夏を上回る新型コロナの感染拡大や、
季節性インフルエンザとの同時流行により、多数の発熱患者が同時に生じる可能性が懸念されています。
同時流行した場合、1日当たり最大で21,333人の発熱患者等を想定し、 「外来医療体制整備計画」を策定しました。
多数の発熱患者等に対応し、必要な方に適切な医療を提供するための保健医療体制の強化・重点化に取り組みます。
同時流行した場合の外来受診のフローをこちらに示します。
新型コロナ、季節性インフルエンザ、その他の発熱患者は一番左に示しています。
そして、重症化リスクで分類すると、左から2番目のようになります。
この中で、最大時の新型コロナ陽性者、発熱患者を
・PCRセンターで陽性となる無症状の方が約千人、
・発熱外来やかかりつけ医などを受診する方が約1万8千人、
・セルフチェックで自ら陽性者登録センターに登録する方が約2千人
と推計しています。
そのため、PCRセンターは継続して、発熱外来等と陽性者登録センターの体制を拡充します。
同時流行した場合には、外来受診のフローに基づき、
・発熱等の症状がある方で、重症化リスクの高い方は発熱外来を受診
・それ以外の方は検査キットでセルフチェック
していただきます。
セルフチェックの結果、
・陽性であれば、自ら陽性者登録センターに登録することで、迅速な療養支援を受けることができます。
・陰性であれば、近所のかかりつけ医等を受診してください。
また、感染の不安がある無症状の方は、引き続きPCRセンターや登録薬局の無料検査を利用してください。
先程のフロー図でお示ししたように、発熱外来等を受診する方は最大で約1万8千人を想定しています。
これは、第7波の発熱外来の最大実績より約3千人多くなります。
本県の発熱外来は全国と比較しても充実していることから、
・それぞれの発熱外来で第7波最大時よりも数人程度、多く患者を診察していただくこと、
・セルフチェックで陰性だった方は、発熱外来以外のかかりつけ医等で診察していただくこと、
により、第7波の最大実績より発熱患者が増加しても、診療は可能と考えています。
先ほどのフロー図の右側の一番下に記載している
陽性者登録センターについては、現状で1日500人の登録可能人数です。
今回、更に2,000人の登録が可能となるよう人員体制を強化し、
1日最大2,500人まで登録できる人員体制を整備します。
年末年始等の連休中は多くの医療機関の休診が続き、休日当番医だけでは対応できない恐れがあります。
そのため、診療・検査医療機関、保険薬局のご協力のもと、年末年始等の診療・検査体制についても拡充を図ります。
再度、同時流行した場合の最大を想定した外来受診のフローをこちらに示します。
この冬に新型コロナと季節性インフルエンザが同時流行すると、さらに大きな負荷が医療現場にかかります。
その結果、リスクの高い発熱患者が受診できないような事態は避けなければいけません。
「外来医療体制整備計画」に基づき、今から保健医療体制を拡充することで、
新型コロナと季節性インフルエンザが同時流行した場合であっても、
リスクの高い方に必要な医療を提供できる体制を整備してまいります。
年末年始に向け人との接触機会も増加することから、
過去2年間は、年末年始に感染が拡大しました。
年末年始を楽しく過ごしていただくためにも、
・今月中のワクチン接種を検討してください
・また、急な発熱等にそなえて、検査キットや解熱剤を常備してください。
・引き続き、定期的な換気等の、基本的な感染対策の徹底をお願いします。
ワクチン接種については、接種希望日の直前には、希望する会場の予約が埋まっている場合があります。
お早めにご予約をお願いします。
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