【令和3年5月6日追記】
感染状況を踏まえ,広島市に加え、福山市内の全事業所(従業員10名以上)を対象にしたPCR検査の集中実施を行います。
広島市内の事業所については、5月6日から予約を受け付けます(福山市は5月13日から予約受付)。
予約は次のサイトからお申込ください。
現在、広島県では新型コロナウイルス感染症の感染者が急拡大しています。
感染拡大を防ぐために「第2弾 春のPCR検査集中実施」を行っているところですが、さらに、令和3年5月10日から広島市内の全事業所を対象(約40万人対象)にしたPCR検査の集中実施を行うことを予定し、令和3年4月30日に会見を行いました。
~40万人が対象~広島市内全事業所PCR検査集中実施[令和3年4月30日(金)]
会見スライドはこちら⇒~40万人が対象~広島市内全事業所PCR検査集中実施 (PDFファイル)(1.54MB)
今回は、40万人が対象となる、広島市内全事業所PCR検査集中実施についてご説明します。
直近では、県内全体で1週間の人口10万人あたり新規報告数が、10人付近で推移していましたが、ここ数日、拡大傾向が強まっています。
東京都、大阪府を例にとると、1週間程度、10人付近で推移したのち、感染急拡大したため、広島県においても、最大限警戒しなければなりません。
これまで、皆様の多大なご協力により、拡大傾向にあっても、比較的緩やかな上昇に抑えられていましたが、感染急拡大の局面にさしかかっています。ここからが正念場と考えています。
なお、本日の新規報告数は県全体で100名程度になる予定です。
100名を超えれば、1月8日(120名)以来110日ぶりとなります。
このことからも、非常に厳しい状況であることがご理解いただけると思います。
次の図は、直近の感染状況の特徴を対策を示したものです。
直近の感染の特徴としては、年度末から見られた県外往来の増加により、県外由来と疑われる感染例が増加しました。
また、これに続く形で、飲食関係での感染の拡大も見られています。
これは、昨年秋以降の大きな感染の波の初期にも見られた特徴です。
さらに、職場内での感染も増加しています。
これら「飲食関係」「職場内」「県外との往来」の3種類の感染が、その後家庭内等にも広がり、結果的に全体の約7割の感染の原因となっています。
よって、春のPCR検査集中実施等では、この3種類の感染をターゲットとして対策を進めていますが、今回は、このうち「職場内」に対してさらなる対策を実施します。
直近で感染者が多く発生している広島市の傾向として、新規感染者のうち、20代から30代の方が増加傾向であり、全体の約半数を占めています。
その方々の主な勤務先は、広島市内の事業所に勤務しています。
そこで、広島市内の全事業所を対象に、PCR検査を集中的に実施します。対象人数は約40万人となります。
約40万人を対象とする、広島市内の全事業所の集中実施の、現在予定している概要です。
広島市の従業員10名以上の事業所にお勤めの方すべて
5月6日から受付を開始しますが、具体的内容については、追って発表します。
今回発表の集中実施の対象の事業所、またそうでないすべての事業所の経営者の皆さまへのお願いです。
まずは、経営者の方自らが積極的に受検してください。
そして、従業員の方へ受検するよう勧めてください。
検査の結果が陽性だったら、対応に困るので受けさせたくないということがあるかもしれません。
しかし、日にちが経って陽性だとわかった場合、事業への影響が大きくなります。
遅ければ遅いほど取引先への影響も大きくなるかもしれません。
陽性となったご本人の方にとっても、早期の治療や宿泊療養への移行により、重症化の回避や家庭への感染拡大回避につながると期待できます。
今は、拡大時期ですので、従業員の方への受検を勧めてください。
さらに、陽性者が出た場合は、積極的疫学調査にご協力をお願いします。
特に流川・薬研堀地区の飲食店の経営者の皆様、現在、PCR検査集中実施として各お店を訪問していますが、検査に協力いただいているお店が5割程度です。
時短などの強い行動制限に至らないよう、 拡大を止めるためには、さらに協力いただく必要があるので、ご協力をお願いします。
人から人へ感染する新型コロナウイルス感染症の場合、感染拡大を防止するためには
の2つの方法しかありません。
私たちは、PCR戦略によって、
個別に感染の連鎖を遮断できる、つまり
積極的疫学調査で感染拡大を防止できる程度に低い感染レベルで抑え込み続ける、
そういう状態を継続することを目指しています。
しかしながら、直近では感染状況の悪化が続いており、このままでは、時短要請といった「強い対策」を講じなければならない可能性もあります。
そうならないためにも、今回の取組により感染拡大を抑え込みたいと考えています。
他自治体の感染状況が非常に厳しいため、実感がないかもしれませんが、新規感染者の数が10万人対で10を超えるということは、現在、危機的状況であるということを改めてお伝えしなければなりません。
明日からの大型連休は、ここで抑えられるかどうかの正念場です。
もしこれ以上急拡大してしまうと、ご覧のような強い行動制限をかけなければなりません。
例えば、飲食店の時短営業、商業施設の休業、スポーツ観戦は無観客、といった強い行動制限によって、日常生活に支障をきたすような状況はできる限り避けたいと考えており、今回発表の広島市の全事業所への検査を準備しています。
ただ、それでも急拡大すると,人と人との接触機会を減少させるため、対策の検討が必要だと考えています。
しかし、今回は、主な感染経路が複数あることから、昨年12月のような飲食店だけ、ということではなく、人流を抑えるために幅広い業種への制限が必要と考えています。
悪い例えではありますが、昨年春の緊急事態宣言における対策をイメージしていただかなければなりません。
そういった強い対策に向けた財政支援について、国への要望を始めたところです。
こうした強い行動制限で、皆様の日常生活に支障をきたすような状況を避けるためにもこの連休は県民の皆様お一人お一人に次のことを徹底いただきますようお願いいたします。
まず、少しでも体調がおかしいなと思ったら、残念ですが、お出かけはやめて、すぐに医療機関を受診してください。
直近のデータでは、体調が悪い方の25人に1人は陽性となっています。
なお、連休中は、かかりつけ医がお休みということもあるかもしれません。
その場合は積極ガードダイヤルにお電話ください。
受診できる医療機関を紹介しますので、紹介先ですぐに受診し、検査を受けて下さい。
今、県全体で感染が増えており、また通常よりも人の往来も増えることが予想されます。
県民の皆様には、この連休中は次のことをお願いします。
最後に成人式についてです。
感染状況が改善して思い切り楽しめるまで待ってください。
記念日が、良い思い出になるよう、新成人の皆さん、お一人お一人のご理解とご協力をお願いします。
最後に、広島県では、無症状の方でも検査を受けられるよう、検査体制を整備しています。
直近で感染拡大のおそれのある三原市内に、令和3年5月1日からPCR検査臨時スポットを開設します。
陰性者に個別連絡はせず、県ホームページにより報告します。
何度も申し上げましたが、今が正念場です。
皆様の力を合わせて、乗り切りましょう。
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