平成21年7月16日(木曜日)・22日(水曜日)・23日(木曜日)・29日(水曜日)
広島県情報プラザ(西部会場)・広島県福山庁舎(東部会場)
【基礎講座】(西部会場:7月16日・東部会場:7月22日)
10時00分~10時10分開会(あいさつ・日程説明・事務連絡)
10時10分~11時10分講義:「家庭教育の現状と課題」
講師:浦 光博 (広島大学大学院総合科学研究科 教授)
11時20分~12時30分演習 I :「テーマにつなげるアイスブレイク」
講師:岡本 由姫美 (府中市立和光園保育所 所長)
13時30分~15時40分演習 II 「学習者の立場に立った模擬講座体験」
講師:広島県教育委員会生涯学習課職員,県立生涯学習センター職員
15時40分~15時50分まとめ
15時50分~16時00分閉会(次回の応用講座について,アンケート記入)
【応用講座】(西部会場:7月23日・東部会場:7月29日)
10時00分~10時10分開会(日程説明・事務連絡)
10時10分~12時20分実践 I 「子育て前期の親対象用の学習プログラムを活用した実践」
13時20分~15時30分実践 II 「子育て後期の親対象用の学習プログラムを活用した実践」
15時35分~15時45分各グループからのまとめ
15時50分~16時00分閉会(修了証渡し,アンケート記入)
本年度も家庭教育の充実に向けて,「親の力」をまなびあう学習プログラムを活用し,各市町の家庭教育講座,子育て学習会などで,指導できるファシリテーターを養成する講座を開催しました。昨年度は57名の方が修了,本年度も県内21市町から学校関係者,社会教育関係者,子育てサークル関係者,各市町職員等が参加され,59名の方が修了されました。
17日・22日の基礎講座は,午前は「家庭教育の現状と課題」と題して,広島大学大学院総合科学研究科浦教授の講義,「テーマにつなげるアイスブレイク」と題して,府中市和光園保育所岡本所長の演習,午後は「学習者の立場に立った模擬講座体験」と題しての演習を行いました。
また,23日・29日の応用講座は,午前は「子育て前期の親(乳幼児から小学3年生を持つ保護者)対象用の学習プログラムを活用した実践」,午後は「子育て後期の親(小学4年生から中学・高校生を持つ保護者)対象用の学習プログラムを活用した実践」として4~5人のグループに分かれ,参加者が実際にファシリテーターの経験をしました。
応用講座を終えた方には,修了証をお渡しし,各市町でこの学習プログラムを活用した講座等でファシリテーターとして活躍されることをお願いして,二日間の講座を終了しました。
開会 あいさつ講義「家庭教育の現状と課題」 (講師:浦 光博 さん)
演習 I 「テーマにつなげるアイスブレイク」 (講師:岡本由姫美 さん)演習 II 模擬講座体験
実践 I (子育て前期のプログラム)・実践 II (子育て後期のプログラム)
○修了者 59人(女性51人,男性8人)
○所属等
社会教育関係者…5人
学校教育関係者…1人
市町職員…39人
子育てサークル関係者…4人
その他…10人
参加者から講座の感想などについてアンケートをいただきましたので,その概要を紹介します。具体的な要望もありましたので,今後の取組として検討していきたいと思います。
○大いに役に立った…45人 ○役に立った…17人 ○役に立たなかった…0人
・親が変わったのではなく,取り巻く環境に変化があったことが理解できた。つい「最近の親は」と言っていたが,講義を聴いて正しい認識がもてた。
・浦先生のお話は,現在の園児,保護者の状況と重なり,とてもよく分かりました。保護者ニーズの真の実態はここなのかと思いました。
・この学習プログラムの大切さがわかり,私たちの力が今必要とされていることがよく分かりました。
・世の中は,どこに問題があるのか,どう解決できるのかわからないことばかり。そこを考えていける力を子どもにつけることが大切と再確認できた。ファシリテーターは,その橋渡し役。
○大いに役に立った…43人 ○役に立った…18人 ○役に立たなかった…1人
・アイスブレイクという言葉は初めて聞きましたが,リラックスするために本当に役立つことで自分もリラックスして進めていけると感じました。
・レクのリーダーは,配慮することもいろいろあり,年齢層によって違う引き出しが必要ですね。
・どんな場面で何をしたらよいのか具体例が多く,すぐにでも使えそうです。
・経験(場数)を重ねることが,大切なんだなあと思います。
・傾聴ということは,よく研修で聞くが,その前には心を開いてもらう導入が必要ということがよくわかった。
○大いに役に立った…39人 ○役に立った…22人 ○役に立たなかった…0人
・雰囲気作り,会の進め方などファシリテーターとしての動きが勉強になりました。模擬を行ったことで,不安が減りました。
・基礎的な流れを分かりやすく,テキスト(ワークシート)を使って学べました。
・子育て中の中身を学習するのがメインなのか,学習の進め方を学習するのか,分からなくなる。後者を学びに来ているので,そちらに重きをおいてほしい。
・実際にファシリテーターとして進める側だったり,進行される側として考えたり,見たり,参加できてよかった。
・アイスブレイクと同じで,慣れることが大切だと思いました。自分にできるかな,と不安です。
○できた…61人 ○できなかった…0人
・和やかな雰囲気でとても学びやすく感じました。固く考えていたけれど,楽しかったです。
・大変勉強になりました。まず,やってみることも大事だと思いますが,やっている方の実際の姿もたくさん見たいです。
・これからの仕事に生かしていきたいという反面,本当に私でも大丈夫なのだろうかという不安もあります。
○大いに役に立った…51人 ○役に立った…5人 ○役に立たなかった…0人
・参加者,ファシリテーター両方の体験ができた。見るとやるとで大違い。
・自分がファシリテーターをさせてもらい,難しい点を認識しましたが,他の方がファシリテーターをされる様子から,どうしたらよいか少しずつ分かってきた。
・講座を受ける前は,ドキドキし,私にできるだろうかと思ったが,とても勉強になり,自信はないができる限りファシリテーターとして勉強していきたい。
・とても緊張しましたが,皆さんが温かく対応してくださったので,がんばれました。地域での実践をするときには,同様ではないと思うので回数を踏んでがんばっていきたいと思います。
・実際,子育て後期の経験がないので,できるかどうかという不安がありましたが,こちらが「学ぶ」という姿勢でいけば,いいということが分かり,少し気持ち変わりました。
○できた…54人 ○できなかった…1人
・参加型プログラムの素晴らしさを肌で体験することができた。
・お互いに両方の立場に立って意見交換するのは重要だと思いました。
・事前の準備が大切であることを改めて感じた。時間配分が難しい。
・実際に人前でするためには,何度か他の人の見学をしたいです。
・人柄のにじみ出るファシリテーターの役割をグループワークで知ることができました。
・他の方を見ることで,自分の展開の仕方の改善点などが客観的にとらえることができた。
・一般の保護者の講座でやるとなるとすごく不安。
・実践に出るまでの講座として,とてもよかったです。不安が少しであるが解消できた。
・少しだけやっていけるかなという気持ちが生まれた。
・市町などでされている講座に参加させていただき,もっと学びファシリテーターの力を身につけたく思いました。
・また,このようなメンバーで集まって今後の活動の様子や報告,意見交換をしていく場がほしいと思いました。
・もう少し勉強(ステップアップ)などができるといいです。一人ではなくみんなで。
・定期的に修了者の交流できる場をぜひ企画してもらいたいです。